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召喚から15年が経った

第553話 男の獣人に読み書き計算は鬼門のようです

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獣人、特に男の獣人は総じて身体能力が高いようです。
女の獣人も身体能力は高いが、女の獣人はしなやかな筋肉とでもいうのかな?
とにかく素早い。
そして意外?と起用。

後は身体が柔らかい。
あ、触り心地とかという意味じゃないよ?
柔軟の事ですよ?

こう言っては何ですが、僕は体が硬いです。

なので羨ましいんです。

ただ力はあまりないようです。

そうは言っても人間の女性に比べると力はあります。

人より優れる獣人。
なのになぜ立場が弱い?

どうしても獣としての本能?みたいな部分が抜けきらず、そして残念ながらどうしても知識を得るのが不得手で、どうしても人間に悪い意味で使われてしまうようです。

そして男の獣人。

総じて力が圧倒的に強いです。
そしてその耐久度。
体力勝負になれば人では太刀打ちできません。

しかしやはり知力という面で、人にいいように扱われてしまうようです。
更には覚える、という事が苦手なようで・・・・

そして男女ともにこの世界で、獣人と人の決定的な違い・・・・

魔力を扱えるかどうかです。

圧倒的な身体能力を手に入れた代わりに、魔力を扱えないようです。
一部魔力を扱える獣人もいますが、総じてその能力は低く、これが決定的なようです。

これらを踏まえ、獣人の立場をもっとよくしたい。そう思うのですが、現実は厳しいようです。

なので時々エレケが真剣に、
「好みのメスがいれば持ち帰って下さい。」

と、あり得ない事を真剣に願ってくるんです。

それも言葉だけでなく実際に獣人の女性を連れて来るので。
極めつけが連れられた獣人の女性が全員スタイル抜群の美人。
正確には僕好み。

エレケは僕の好みを把握していて、時々こうして連れて来るんです。

「ご領主様は私達を妊娠させる事が出できると聞いています。どうか子種をお授け下さい!」

そう言って迫ってくるケモミミ・尻尾の美人。

途中何度挫折しそうになった事か。

ですが鉄の意志・・・・

だけどあれ?何だか妻達の様子が変です。

「順平さん覚えていないんですか?」

瑞華がそんな事を言ってきますが、はて何の事?

「お酒を飲んで酔ってしまうと・・・・」

え?何?

因みに僕はお酒が駄目です。
コップ一杯のビールで真っ赤化になるんです。

しかしながらこの異世界ではそう言った悪酔いにはならないはずなんだけど?

「そこは頑張ってみました!」

そう言うエレケさんは既に12人の子持ち。
一度に4人とか産んじゃうから驚きなんだけど、え?もしかして記憶にないけど手を出しちゃってるの?

そんなはずは・・・・

僕はユハニを呼び出し確認をします。

「なあユハニ、どうなんだい?」

「公爵様、公爵様のお子が少なすぎます。得に獣人特区を栄えさせるには公爵様の血が必要不可欠。これも定めと思し召しを。」

と訳の分からない事を言って去っていきます。
え?
え?どういう事?

「順平さん?その、言いにくいのだけど、順平さんの性欲を私達だけで受け止めるのって大変なの。」

「友郁?」

え?
え?もしかして僕記憶喪失になっちゃってる?
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