勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず！

異世界にやってきてから１０年

第５０４話 バイエンス氏と言う人物

順平に気が付いたバイエンス氏。

章君を従え・・・・あれ？従えでいいのかな？彼を伴ってこっちに来る？

「おう！紹介してやんぜ！こいつは俺の右腕、バイアグラ氏だ！」

え？バイアグラ？

「章殿、バイエンスです。何度言ったら覚えてくれるのですかな？」

「おっとそうだった、サイエンスだったな。」

「バイエンスです。」

「・・・・まあいい、バイオマスっつうんだが、俺様の右腕にしてリア充死ね！だ！！」

「リア充が何か知りませんが、まあ私がバイエンスです、常山殿。そして後に控えているのが我妻達です。」

それぞれ背格好が似すぎていて見分けがつかない・・・・

「奴隷を手籠めにしたんだぜ！馬山だぜ！」

馬山？羨ましいって事？若い奴の言葉が理解できない。

「私達は自ら望んで妻になりました。誤解なさらぬよう。」

うわ、なんていうのかクールすぎる・・・・
近くにいるだけで、凍えそうだよ。

「そして、こいつが俺の妻・・・・いてえ！拗ね蹴るんじゃねえよ！地味にいてえんだよ！」

・・・・どこから突っ込めば？

「私、章様の妻になった覚えはございませんわ。」

「は！魔王を倒したら妻になるんだろ？」

「章様が討伐なさいましたらば考えますわ。」

・・・・ピートロネラ皇女、密かに酷い？

結婚するとは一言も言ってないぞ？
考えるって・・・・それでその気になっている章君大丈夫か？

「何だよその残念なものを見るような目で俺を見やがって！おいピートモス！俺は召喚に応じてないんだ！責任ぐらいとりやがれ！」

章君は人の名前を覚えるのが苦手なのかい？

「勿論責任は取りますわ。」

何故頭を撫でるのかな皇女様。

そしてそんなので満足するとか、ちょろすぎ？

「おい！さっさと魔王の所に行くぜ！あいつ今人に憑依してんだろ？」

「え？憑依？」

「何だよそんな事も知らねえのかよ？こっちに来た奴の一人が魔王に乗っ取られた。だから今がチャンスだ！」

「オイヴィ、何の事かわかるかい？」

「私は聞いていないが、どうやら順平殿と一緒にやってきた元勇者、その体を魔王がのっとったと主張しているようなのだ。」

「ええ？知らないよそんなの？確認しないといけない・・・・いや、もしそうなら確認しに行くのも危険だな。わかった、もし間違いならそれはそれでいい。以前森信君を見た時、目が死んでいたからね。魔王に憑依されていると考えて、それなりの準備をして向かおう。」

そんな情報は全く知らない。しかしもし事実だとしてどうやって章君はその事実を突き止めたのかな？
ぶっちゃけあほの子としか思えないんだが、本当は恐ろしく優秀なのかな？

「残念ながらあほの子そのものですな。」

バイエンス氏容赦がないな。