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異世界にやってきてから10年
第477話 仕掛けてこないので
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「すまないねオイヴィ。祖国の復興で忙しいいだろうに。しかし緊急事態が発生したみたいなんだ。僕も今知ったばかりで詳しい事は分からない。王都周辺にいきなり魔物が現れたらしいんだ。」
「いきなり魔物が?王都の周囲で魔物が召喚されたのか?それとも転移か?」
「それもわからないんだ。今から王都に向かうんだ。オイヴィにも来てほしい。」
「わかった。姫の傍に居たいが、我は順平殿の妻だからな。まずは順平殿の要件だ。さあ向かおう!」
「すまないね。ああそうだユハニ、王都以外の動きはどうかわかるかい?」
「まだ何も。申し訳ありませんが、公爵様の奥方様、侍女の方ですが、各々の実家に向かってもらいました。」
早いな。王都の周囲に親の治める領地があるから心配だよね。
「ユハニ、何かあればすぐに王都に連絡を。ああ、友郁達は万が一領内にも異変がある可能性があるので、その時は個々に対応してほしいと伝えてくれないか?時間がない。では行ってくる。」
「こちらはお任せを。」
僕はオイヴィを伴い王都へ。
・・・・
・・・
・・
・
ギルドとの折衝をやってくれている元ギルドの受付嬢ヘルトラウダが王都で待っていました。
「順平様、ギルドからも緊急、いえ強制依頼です。」
「領地からも強制依頼を発動してるけど、二重に強制依頼になってる?」
「まあ今はそれどころではありません。順平様、申し訳ありませんが王都周辺の魔物の撲滅をお願いします。」
「まあ城壁?そこから状況を確認したいんだけど。」
「それは問題ありませんわ。ではあちらへ。」
ヘルトラウダを先頭に、城から一番近い城壁に向かいます。
城壁を登り、そこから外を見渡しますが・・・・うわ、何これ?
見渡す限り魔物だらけ。
しかも飛行の魔物がいない感じ?
全て陸上の魔物のようです。
もし空から侵入されていたらこの数は対処ができない。
これは魔法とか飛び道具で仕留めればいい?
だけどこの魔物の大量発生、どうして発生したのかわかっていない上に、どうやら魔物は外にいるだけで何もしてきません。
それをいきなり魔法で対処とか、罠のような気がします。
うーん、ここは従魔に対処してもらった方がいいかな?
一応こちらからは手を出さず、従魔には可能な限り魔物に接近してもらい、魔物に攻撃をさせる。
ただこちらの想定以上の強さだった場合危険なので、おいそれとはできません。
従魔は使い捨てではありませんから。
僕は念話でまずフェンリルに連絡を取ります。
【何やら魔物が大量に発生したらしいではないか。】
【そうなんだ。ちょっと何やらわからないことだらけでね。で、ちょっとこちらから仕掛けたいんだけど、魔物にこちらから攻撃して何かあると困るからフェンリル、君は魔物に接近しできれば向こうから攻撃をさせるよう仕向け、どうなるか見てみたいんだ。】
何か悪い予感がするなあ。
「いきなり魔物が?王都の周囲で魔物が召喚されたのか?それとも転移か?」
「それもわからないんだ。今から王都に向かうんだ。オイヴィにも来てほしい。」
「わかった。姫の傍に居たいが、我は順平殿の妻だからな。まずは順平殿の要件だ。さあ向かおう!」
「すまないね。ああそうだユハニ、王都以外の動きはどうかわかるかい?」
「まだ何も。申し訳ありませんが、公爵様の奥方様、侍女の方ですが、各々の実家に向かってもらいました。」
早いな。王都の周囲に親の治める領地があるから心配だよね。
「ユハニ、何かあればすぐに王都に連絡を。ああ、友郁達は万が一領内にも異変がある可能性があるので、その時は個々に対応してほしいと伝えてくれないか?時間がない。では行ってくる。」
「こちらはお任せを。」
僕はオイヴィを伴い王都へ。
・・・・
・・・
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ギルドとの折衝をやってくれている元ギルドの受付嬢ヘルトラウダが王都で待っていました。
「順平様、ギルドからも緊急、いえ強制依頼です。」
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「まあ今はそれどころではありません。順平様、申し訳ありませんが王都周辺の魔物の撲滅をお願いします。」
「まあ城壁?そこから状況を確認したいんだけど。」
「それは問題ありませんわ。ではあちらへ。」
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城壁を登り、そこから外を見渡しますが・・・・うわ、何これ?
見渡す限り魔物だらけ。
しかも飛行の魔物がいない感じ?
全て陸上の魔物のようです。
もし空から侵入されていたらこの数は対処ができない。
これは魔法とか飛び道具で仕留めればいい?
だけどこの魔物の大量発生、どうして発生したのかわかっていない上に、どうやら魔物は外にいるだけで何もしてきません。
それをいきなり魔法で対処とか、罠のような気がします。
うーん、ここは従魔に対処してもらった方がいいかな?
一応こちらからは手を出さず、従魔には可能な限り魔物に接近してもらい、魔物に攻撃をさせる。
ただこちらの想定以上の強さだった場合危険なので、おいそれとはできません。
従魔は使い捨てではありませんから。
僕は念話でまずフェンリルに連絡を取ります。
【何やら魔物が大量に発生したらしいではないか。】
【そうなんだ。ちょっと何やらわからないことだらけでね。で、ちょっとこちらから仕掛けたいんだけど、魔物にこちらから攻撃して何かあると困るからフェンリル、君は魔物に接近しできれば向こうから攻撃をさせるよう仕向け、どうなるか見てみたいんだ。】
何か悪い予感がするなあ。
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