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召喚から5年が経過
第428話 獣人の正体
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僕は知りませんでしたが、獣人といってもかなりの種族がいるようで、今回やってきた3人はネコの獣人らしいです。
犬やクマなどもいるようですが、基本哺乳類だそう。
そう言えば昔、トラが頭の主人公が居たっけ。
そしてどこの国にも獣人は一定数いるようなんです。
ですのでユハニもこの獣人がそう言った人と思っていたようで・・・・
「あ?私等がそんな野良獣人と同じはずがなかろう。あ奴等を見ていて悲しくなったのだよ。」
ベッドの上でそんな事を言うこの女性。
「ええとその、どういう事?獣人の生活環境を改善したいっていう交渉じゃなかったの?」
「もちろんそうだ。しかし盛り部屋すら用意されておらぬとは、いったいどのような扱いだったのだ?」
「それに関してはどういったらいいのか。そもそも獣人というのを最近知ったぐらいだから、そんな事を言われても困るんだ。」
僕はこの女性に違和感を覚えつつ、話を進めます。
「どういう事?」
「この領地にいるのだから知ってると思うけれど、僕は転移者だ。だから君達が知って当たり前な事を、僕は知らない事がある。獣人なんかもそうだ。」
僕はそう言いつつ、目の前に居る女性がどう反応するか様子を伺います。
ええとその、なんだか妙にそわそわしているというか。
「駄目だ!やっぱり俺にはこんな事できねえ!!!!」
え?何だか突然態度が急変したけど何?
その声を聞きつけたのか、2人の獣人が部屋に入ってきます。
「姫!どうされた!」
「姫!だからあれほど人族は信用ならぬと言ったのに!」
「おいこら!何で合図もなしに入ってくるんだよ!」
「だって今合図の言葉言ったよ?」
「うん、確かに言った。」
「・・・・言ったっけ・・・・あ。ああああ!しまったあああ!」
置いてきぼりの僕。
それより気になる発言が。
さっき後から部屋に入ってきた2人の言葉が気になるんですけど。
【姫】って言っていたし。
少しカマかけとくか。
「なあ、姫さんっていつもああなのかい?」
「あ?なんだ人族。姫はいつも姫だ。」
「いつも以上に姫だな。」
謎の姫発言。
「そうか、しかしあれでは本当の姫とは言えないな。」
「なに!無礼だぞ!いったい何が本当じゃないのだ?」
「そうだそうだ素晴らしい姫ではないか!」
「だってさ、あのネックレスでは、せっかく素敵な姫の魅力が台無しじゃないか。」
違和感の正体。それは姫と言われている謎の女性が首にかけているネックレス。
そのネックレスから異様な魔力を感じるんです。
異様というのはどうも認識阻害のアイテムのようですが、それがどうやら複数の認識阻害が行われている感じなのです。
認識阻害のアイテムで認識を阻害させ、更にその状態から認識を阻害させている感じ。
「姫。そういう訳なのでそれ外しましょ。」
「いやよ!」
「いやじゃなくって。ほらあの人族もそう言ってる事だからさ。」
「やめて!恥ずかしいじゃないか!」
いや恥ずかしいって。僕をベッドに押し倒したその行動の方が恥ずかしいんじゃないかと思うんだけど。
犬やクマなどもいるようですが、基本哺乳類だそう。
そう言えば昔、トラが頭の主人公が居たっけ。
そしてどこの国にも獣人は一定数いるようなんです。
ですのでユハニもこの獣人がそう言った人と思っていたようで・・・・
「あ?私等がそんな野良獣人と同じはずがなかろう。あ奴等を見ていて悲しくなったのだよ。」
ベッドの上でそんな事を言うこの女性。
「ええとその、どういう事?獣人の生活環境を改善したいっていう交渉じゃなかったの?」
「もちろんそうだ。しかし盛り部屋すら用意されておらぬとは、いったいどのような扱いだったのだ?」
「それに関してはどういったらいいのか。そもそも獣人というのを最近知ったぐらいだから、そんな事を言われても困るんだ。」
僕はこの女性に違和感を覚えつつ、話を進めます。
「どういう事?」
「この領地にいるのだから知ってると思うけれど、僕は転移者だ。だから君達が知って当たり前な事を、僕は知らない事がある。獣人なんかもそうだ。」
僕はそう言いつつ、目の前に居る女性がどう反応するか様子を伺います。
ええとその、なんだか妙にそわそわしているというか。
「駄目だ!やっぱり俺にはこんな事できねえ!!!!」
え?何だか突然態度が急変したけど何?
その声を聞きつけたのか、2人の獣人が部屋に入ってきます。
「姫!どうされた!」
「姫!だからあれほど人族は信用ならぬと言ったのに!」
「おいこら!何で合図もなしに入ってくるんだよ!」
「だって今合図の言葉言ったよ?」
「うん、確かに言った。」
「・・・・言ったっけ・・・・あ。ああああ!しまったあああ!」
置いてきぼりの僕。
それより気になる発言が。
さっき後から部屋に入ってきた2人の言葉が気になるんですけど。
【姫】って言っていたし。
少しカマかけとくか。
「なあ、姫さんっていつもああなのかい?」
「あ?なんだ人族。姫はいつも姫だ。」
「いつも以上に姫だな。」
謎の姫発言。
「そうか、しかしあれでは本当の姫とは言えないな。」
「なに!無礼だぞ!いったい何が本当じゃないのだ?」
「そうだそうだ素晴らしい姫ではないか!」
「だってさ、あのネックレスでは、せっかく素敵な姫の魅力が台無しじゃないか。」
違和感の正体。それは姫と言われている謎の女性が首にかけているネックレス。
そのネックレスから異様な魔力を感じるんです。
異様というのはどうも認識阻害のアイテムのようですが、それがどうやら複数の認識阻害が行われている感じなのです。
認識阻害のアイテムで認識を阻害させ、更にその状態から認識を阻害させている感じ。
「姫。そういう訳なのでそれ外しましょ。」
「いやよ!」
「いやじゃなくって。ほらあの人族もそう言ってる事だからさ。」
「やめて!恥ずかしいじゃないか!」
いや恥ずかしいって。僕をベッドに押し倒したその行動の方が恥ずかしいんじゃないかと思うんだけど。
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