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召喚から5年が経過

第412話 召喚が行われた条件とは

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ここで一つ疑問が。

決闘の時、クサンデル氏は召喚を連発していましたがそんなそぶりは見えず、気が付けばいつの間にかクサンデル氏が増えていた、そんな感じです。

しかも本人はそんなスキルは所持していないらしいですし。

あ、僕は持ってますね、召喚。

ただ召喚といっても精霊を召喚するような代物で、人なんかは召喚できない・・・・はずです。

召喚のスキル、一度も使った事はないですし、今後も使う予定はないので未確認ですが。

で、オイヴィから言わせれば、

「クサンデル殿の呪い、他人のスキルを使用できるのではないか?」

との事ですが、それって呪い?
むしろとんでもなく有用なスキルに感じますが。

そして僕は関係ない事に気が付き、2人を見ます。

「ええと、呪いの正体はわかりましたから、着替えなおしてもらっていいですよ?ただ靴に関しては、似たようなのをこちらで用意します。」

秘書さんが有能なのか、既に鎧に合う靴が用意されています。
そしてどうやらあの大量のクサンデル氏の靴全てを同じように取り替えてもらっているのだとか。

「でもこのばすろーぶ?これっていいわね。持って帰っていいかしら?」

「いいですが荷物になりますよ?」

「それは問題ないわ。容量が小さいとはいえ、収納カバンを持っていますからね。」

聞けばロンドロックの神聖騎士、分隊長クラスには収納能力が少ないとはいえ、収納カバンを渡してあったようで、ここに着替えや予備の装備を入れて持ち歩いていたのだとか。
テントぐらいは収納できるので、野宿に関しても意外と快適だったとか。

あ、じゃあ靴の予備ぐらいあったんじゃ?

一応あるにはあるけど、予備は予備らしく、今までの装備に比べると劣るのだとか。
後はそれぞれの付与の種類によってその場で装備を変えたりできるので、実際は何足もあるようです。
じゃあ最初から出してくれよ、と思ったのですが、かばんも机の上に並べてあったので、出せなかったのですか、と。

2人は先ほどまで着ていた服を着なおし、装備を装着しなおします。

そしてオイヴィが、

「もう一度訓練場へ行き、試すべき。」

何をと思ったのですが、
「召喚されたクサンデル殿を全員連れて行き、もう一度順平殿と戦ってもらう。その時に召喚の解除、もしくは元の世界に戻ってもらう事ができるか試みるべき。」

そもそもずいぶん時間が経ったけど、元の世界に戻れるものなんだろうか?

「恐らく問題ない。彼らの元の世界には今、クサンデル殿がいない状態のはず。そこに戻るだけだから。」

ダメもとでやってみましょうか。
彼らがここに居続けても困るだけですし。
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