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召喚から5年が経過
第374話 悩める国王アルノルト
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今僕は、アーダとザーラの姉妹である・・・・ええと、あれ?ザーラとアルノルトって、どっちが年上何だっけ?忘れた。
あ、いや、確かアルノルトは弟だったな。
アルノルトはアーダとザーラ、二人をお姉さまと言って居た気が(136話 異変が・・・・でお姉さまと言って居ます。)。うんそうだ確かにそうだどうでもいいけれど。
話がそれたけど、何故かアルノルト国王と一緒に温泉に入っている。
僕は女性が好きないたってノーマルな性癖だから、男の裸を見てもどうでもいい。むしろ見たくない。
そして肝心のアルノルトは僕の方を見てハアハア・・・・とはならず、いたって普通に湯船につかっている。
よかった。
アー!
とか誰得?な展開にならなくて。
と僕がこんなくだらない事を考えているとは思っていないはずの国王は、僕の義理の弟になるわけで、アーダとザーラの子からすれば叔父さんなのだ。
そう、20代前半でアルノルト国王は既におじさんなわけなのだ。
今日は脱線してしまうけれど、仕方がないですよね?
何でこんな所に国王が一人でやってくるのか。
考えるまでもなくろくでもない話のはずだ。
そしてやっぱりいい話ではなかった。
何せアルノルト国王は自分の国であるグビッシュ王国を今度どのようにしていくかを悩んでいるのだ。
そして僕に相談。
一応兄だし?義理だけど。
これ助言が間違うと、とんでもない事になりそう。
「アルノルト陛下、僕に何を求めているのです?アーダやザーラに相談しないのですか?」
一応確認。
「俺と2人きりなのだから、陛下と言わないでくれ!俺はあんたの弟、わかったな?」
あんた呼ばわりとか、相変わらず地での口の悪さが目に付くけれど、こればかりは仕方がない。
何せ本来なら彼は国王になる事はなく、本人もそのつもりもその覚悟も、教育も、全て国王になる事を想定していなかったのだから。
父である前国王がこんなにあっけなく死ぬとは当時思っていなかっただろうし、兄がいたようだから、兄が国王の座を継ぐはずで、それはもう当たり前の話でアルノルトが国王になるとは誰も思っていないわけで。
そんな中突然の親兄弟の死。それに叔父も死に、残されたのは姉2人といとこが数人のみ。
そしてアルノルトが生き残った王族の男の中では最年長。
「はあ・・・・やはり余には手に余る。姉上と結婚しているから兄上は王配だ。代わってくれ。」
いやいや何言っちゃってるのこの義弟は。
「代わる事なんか無理に決まってるじゃないか。アルノルトが国王の座を・・・・考えたくないが、碌な事にはならないよ。」
手っ取り早いのは【国王の死】だろう。
まあ本人はそれは望んでいないはず。
次にはクーデターなんかで国王の座を追われる。
これも望んでいないよね?
後は病気で職務を全うできなくなった場合。
でもこれらすべては望まないはず。
考えているのは自身は引退。代わりに誰かに国王をやってもらうという事なのだろうけど、それなら最初から国王になるなよ!と突っ込みたくなります。
だけどあの当時はアルノルトが国王にならなければ国がどうなっていたかわからなかったから、本人の意思とは関係なく国王になったからね。
「それは今は無理だろう?早く子を成し、その子が15になるぐらいまでは頑張って国王するしかないと思うんだけどな。」
「う・・・・そういわれてもな、余もすでに20人から妻を娶ったのだ。毎晩それはそれで辛いのだぞ?しかも相手は妻とは限らん。妾といえばいいのか、側室といえばいいのか、子を成すためだけに夜に余の寝室で事を成す、ただそのためだけの関係の女までいるのだ。」
因みに彼はいまだ子を成していない。もしかして不能?
若しくはED?
まだ若いのに。
「おい待て今失礼な事を考えていただろう?いいか!俺はちゃんと最後までできるぞ!」
「では薬で確実に行きますか?」
この世界にはオークの睾丸から作られた妊娠薬なるものが存在しているので、それを使えばいいのじゃ?と進言した訳で。
今グビッシュ王国には良質な妊娠薬が沢山あります。
何故?それは僕達がオークを相当数討伐し、オークの睾丸を相当数手に入れているからです。
その中でも強い個体の睾丸は妊娠する確率も跳ね上がり、オークキングという個体からドロップした睾丸を使用すれば100%女性が妊娠するらしい、どうしても子を成したい夫婦の最終手段。
「いやまだ余は若い!できればそのようなのを使いたくない!」
「それが悩みですか?」
思わず聞いてしまいます。
「馬鹿言え違うわ!この国の行く末を考えているのだ!」
ごめんアルノルト、ちょっとふざけすぎたね。
まあ今アルノルトが抱えている悩みを少しでも軽くしてあげられたら、と思って少し脱線しただけだから。
あ、いや、確かアルノルトは弟だったな。
アルノルトはアーダとザーラ、二人をお姉さまと言って居た気が(136話 異変が・・・・でお姉さまと言って居ます。)。うんそうだ確かにそうだどうでもいいけれど。
話がそれたけど、何故かアルノルト国王と一緒に温泉に入っている。
僕は女性が好きないたってノーマルな性癖だから、男の裸を見てもどうでもいい。むしろ見たくない。
そして肝心のアルノルトは僕の方を見てハアハア・・・・とはならず、いたって普通に湯船につかっている。
よかった。
アー!
とか誰得?な展開にならなくて。
と僕がこんなくだらない事を考えているとは思っていないはずの国王は、僕の義理の弟になるわけで、アーダとザーラの子からすれば叔父さんなのだ。
そう、20代前半でアルノルト国王は既におじさんなわけなのだ。
今日は脱線してしまうけれど、仕方がないですよね?
何でこんな所に国王が一人でやってくるのか。
考えるまでもなくろくでもない話のはずだ。
そしてやっぱりいい話ではなかった。
何せアルノルト国王は自分の国であるグビッシュ王国を今度どのようにしていくかを悩んでいるのだ。
そして僕に相談。
一応兄だし?義理だけど。
これ助言が間違うと、とんでもない事になりそう。
「アルノルト陛下、僕に何を求めているのです?アーダやザーラに相談しないのですか?」
一応確認。
「俺と2人きりなのだから、陛下と言わないでくれ!俺はあんたの弟、わかったな?」
あんた呼ばわりとか、相変わらず地での口の悪さが目に付くけれど、こればかりは仕方がない。
何せ本来なら彼は国王になる事はなく、本人もそのつもりもその覚悟も、教育も、全て国王になる事を想定していなかったのだから。
父である前国王がこんなにあっけなく死ぬとは当時思っていなかっただろうし、兄がいたようだから、兄が国王の座を継ぐはずで、それはもう当たり前の話でアルノルトが国王になるとは誰も思っていないわけで。
そんな中突然の親兄弟の死。それに叔父も死に、残されたのは姉2人といとこが数人のみ。
そしてアルノルトが生き残った王族の男の中では最年長。
「はあ・・・・やはり余には手に余る。姉上と結婚しているから兄上は王配だ。代わってくれ。」
いやいや何言っちゃってるのこの義弟は。
「代わる事なんか無理に決まってるじゃないか。アルノルトが国王の座を・・・・考えたくないが、碌な事にはならないよ。」
手っ取り早いのは【国王の死】だろう。
まあ本人はそれは望んでいないはず。
次にはクーデターなんかで国王の座を追われる。
これも望んでいないよね?
後は病気で職務を全うできなくなった場合。
でもこれらすべては望まないはず。
考えているのは自身は引退。代わりに誰かに国王をやってもらうという事なのだろうけど、それなら最初から国王になるなよ!と突っ込みたくなります。
だけどあの当時はアルノルトが国王にならなければ国がどうなっていたかわからなかったから、本人の意思とは関係なく国王になったからね。
「それは今は無理だろう?早く子を成し、その子が15になるぐらいまでは頑張って国王するしかないと思うんだけどな。」
「う・・・・そういわれてもな、余もすでに20人から妻を娶ったのだ。毎晩それはそれで辛いのだぞ?しかも相手は妻とは限らん。妾といえばいいのか、側室といえばいいのか、子を成すためだけに夜に余の寝室で事を成す、ただそのためだけの関係の女までいるのだ。」
因みに彼はいまだ子を成していない。もしかして不能?
若しくはED?
まだ若いのに。
「おい待て今失礼な事を考えていただろう?いいか!俺はちゃんと最後までできるぞ!」
「では薬で確実に行きますか?」
この世界にはオークの睾丸から作られた妊娠薬なるものが存在しているので、それを使えばいいのじゃ?と進言した訳で。
今グビッシュ王国には良質な妊娠薬が沢山あります。
何故?それは僕達がオークを相当数討伐し、オークの睾丸を相当数手に入れているからです。
その中でも強い個体の睾丸は妊娠する確率も跳ね上がり、オークキングという個体からドロップした睾丸を使用すれば100%女性が妊娠するらしい、どうしても子を成したい夫婦の最終手段。
「いやまだ余は若い!できればそのようなのを使いたくない!」
「それが悩みですか?」
思わず聞いてしまいます。
「馬鹿言え違うわ!この国の行く末を考えているのだ!」
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