331 / 735
魔王の天敵・勇者と聖騎士
331話 僕付きの侍女さんの場合
しおりを挟む
僕がこの世界にやってきてから、ずっとそばにいてもらっている侍女さん。今は侍女であり、妻なのですが。
彼女の実家はどうやら子爵家で、彼女は末っ子なんだとか。
彼女の名は
ティルザ・アマンダ・トーンデル
僕と結婚したので、この後に常山と付くようです。
長い・・・・
トーンデル家の5女らしいです。5女って・・・・
そして妻になっても相変わらず僕を常山様とか、公爵様とか呼びます。
「侍女さん、そろそろ順平って呼んでもいいと思うんだけど?」
そう言ってみますが彼女の口からは、
「そういう訳にはまいりません。」
相変わらず僕に付き従う姿勢を崩さず、何故か頑なに呼び方を変えようとはしてくれません。
「ええと、じゃあ僕が名前で呼べば、僕の事を名前で呼んでくれる?」
「とんでもございません!公爵様を、下の名で呼ぶなど言語道断。」
うーん、どうしたらいいのこれ。
「ねえティルザ、僕とティルザって、夫婦だよね?」
「それ以前に主従の関係でございます。」
「最初はそうだけど、今は夫婦でもあるよね?」
「・・・・」
「・・・・」
「・・・・」
「・・・・」
仕方ありません。多少強引ですがここは駆け引きで何とかしましょうか。
「今、ユハニが新たな貴族の子息、子女の採用に動いてるの知ってるよね?」
「はい、存じております。私の実家のトーンデル子爵家でも、数人を推薦いたしました。未婚の姉と、兄3人でございます。」
「お兄さんは優秀なの?」
「私は身内でございますので、どうしても贔屓目で見てしまいます。姉に関しましては、まじめでございます。そして、見た目もよいかと存じます。」
まあ侍女さん別嬪さんだからね。侍女さんって全員が別嬪さんで、スタイル良いんだけどね。
「今、ティルザのお兄さんもここにきてるんだよね?」
「何故か父上も来られたようでございますが。アポなしで、たかが子爵が公爵と面談しようなど、烏滸がましい事でございますね。」
侍女さんこういった時はドライな感じになるんだよね。それが実の親兄弟でも。
「ティルザは、父親や兄弟が嫌いなのかい?」
「いえ、皆愛する家族でございます。」
「実家は結構困窮しているとか?」
「左様でございます。そうでなければ私共はこの場に来ませんでした。」
確か召喚の時に連れてこられた女性って、貴族の娘さんだけど、実家は経済的に中々困っている場合が多かったと聞いてた気がしたので、そう訊ねるとまあ、予想した通りの返事が。
本当はもっと早くにご両親にご挨拶をしないといけないんだけど、侍女さん方の実家ってなかなか遠くて、そうそう行き来できないんです。
「ティルザが、僕を順平って呼んでくれたら、ティルザのご両親と会ってもいいよ。」
「え?いけません。公私混同でございます。」
「いいんですよ。それに、これは今後の領地に関わる重大な事柄ですし。ひょっとしたら人材を見落としているかもしれません。」
「そうかもしれません・・・・」
「さあ、どうするの?」
悩んでる?でも、悩む事?
「うう・・・・ですが・・・・恥ずかしいです・・・・」
あれ?恥ずかしいの?
「今は僕とティルザしかいないんだから。」
「は・・・・はい・・・・その・・・・じゅ・・・・順平様・・・・」
「さま?」
「それはご勘弁を・・・・」
「もっと親しみを込めて?」
「じゅ・・・・順平さん・・・・」
長い事かかりましたが、やっと侍女さんから名前を言わせる事ができました。
そして僕は、呼び鈴を鳴らします。
外にはオイヴィさんが護衛を兼ねて待機してくれています。
「呼んだか?」
「ええ。お連れして下さい。」
「わかった。ちょっと待て。」
オイヴィさんは音もなく消えていきます。
そしてすぐにノックが。
「どうぞ。」
すると、そこには、一人の壮年と連れ添うようにしている一人のご婦人の姿が。
「ティルザ・・・・」
「あ・・・・父上、母上、どうしてここへ?」
「常山公爵様が、是非にと。よかったわね、ティルザ。」
「ええ・・・・その、常山様「順平で」・・・・順平様・・・・わたくし、どう感謝すればよいのか。」
あ、泣き出しました。
まあ、この後が本番なんですけどね。
彼女の実家はどうやら子爵家で、彼女は末っ子なんだとか。
彼女の名は
ティルザ・アマンダ・トーンデル
僕と結婚したので、この後に常山と付くようです。
長い・・・・
トーンデル家の5女らしいです。5女って・・・・
そして妻になっても相変わらず僕を常山様とか、公爵様とか呼びます。
「侍女さん、そろそろ順平って呼んでもいいと思うんだけど?」
そう言ってみますが彼女の口からは、
「そういう訳にはまいりません。」
相変わらず僕に付き従う姿勢を崩さず、何故か頑なに呼び方を変えようとはしてくれません。
「ええと、じゃあ僕が名前で呼べば、僕の事を名前で呼んでくれる?」
「とんでもございません!公爵様を、下の名で呼ぶなど言語道断。」
うーん、どうしたらいいのこれ。
「ねえティルザ、僕とティルザって、夫婦だよね?」
「それ以前に主従の関係でございます。」
「最初はそうだけど、今は夫婦でもあるよね?」
「・・・・」
「・・・・」
「・・・・」
「・・・・」
仕方ありません。多少強引ですがここは駆け引きで何とかしましょうか。
「今、ユハニが新たな貴族の子息、子女の採用に動いてるの知ってるよね?」
「はい、存じております。私の実家のトーンデル子爵家でも、数人を推薦いたしました。未婚の姉と、兄3人でございます。」
「お兄さんは優秀なの?」
「私は身内でございますので、どうしても贔屓目で見てしまいます。姉に関しましては、まじめでございます。そして、見た目もよいかと存じます。」
まあ侍女さん別嬪さんだからね。侍女さんって全員が別嬪さんで、スタイル良いんだけどね。
「今、ティルザのお兄さんもここにきてるんだよね?」
「何故か父上も来られたようでございますが。アポなしで、たかが子爵が公爵と面談しようなど、烏滸がましい事でございますね。」
侍女さんこういった時はドライな感じになるんだよね。それが実の親兄弟でも。
「ティルザは、父親や兄弟が嫌いなのかい?」
「いえ、皆愛する家族でございます。」
「実家は結構困窮しているとか?」
「左様でございます。そうでなければ私共はこの場に来ませんでした。」
確か召喚の時に連れてこられた女性って、貴族の娘さんだけど、実家は経済的に中々困っている場合が多かったと聞いてた気がしたので、そう訊ねるとまあ、予想した通りの返事が。
本当はもっと早くにご両親にご挨拶をしないといけないんだけど、侍女さん方の実家ってなかなか遠くて、そうそう行き来できないんです。
「ティルザが、僕を順平って呼んでくれたら、ティルザのご両親と会ってもいいよ。」
「え?いけません。公私混同でございます。」
「いいんですよ。それに、これは今後の領地に関わる重大な事柄ですし。ひょっとしたら人材を見落としているかもしれません。」
「そうかもしれません・・・・」
「さあ、どうするの?」
悩んでる?でも、悩む事?
「うう・・・・ですが・・・・恥ずかしいです・・・・」
あれ?恥ずかしいの?
「今は僕とティルザしかいないんだから。」
「は・・・・はい・・・・その・・・・じゅ・・・・順平様・・・・」
「さま?」
「それはご勘弁を・・・・」
「もっと親しみを込めて?」
「じゅ・・・・順平さん・・・・」
長い事かかりましたが、やっと侍女さんから名前を言わせる事ができました。
そして僕は、呼び鈴を鳴らします。
外にはオイヴィさんが護衛を兼ねて待機してくれています。
「呼んだか?」
「ええ。お連れして下さい。」
「わかった。ちょっと待て。」
オイヴィさんは音もなく消えていきます。
そしてすぐにノックが。
「どうぞ。」
すると、そこには、一人の壮年と連れ添うようにしている一人のご婦人の姿が。
「ティルザ・・・・」
「あ・・・・父上、母上、どうしてここへ?」
「常山公爵様が、是非にと。よかったわね、ティルザ。」
「ええ・・・・その、常山様「順平で」・・・・順平様・・・・わたくし、どう感謝すればよいのか。」
あ、泣き出しました。
まあ、この後が本番なんですけどね。
2
お気に入りに追加
4,658
あなたにおすすめの小説
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
ガチャと異世界転生 システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!
よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。
獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。
俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。
単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。
ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。
大抵ガチャがあるんだよな。
幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。
だが俺は運がなかった。
ゲームの話ではないぞ?
現実で、だ。
疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。
そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。
そのまま帰らぬ人となったようだ。
で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。
どうやら異世界だ。
魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。
しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。
10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。
そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
異世界に転生したけど、頭打って記憶が・・・え?これってチート?
よっしぃ
ファンタジー
よう!俺の名はルドメロ・ララインサルって言うんだぜ!
こう見えて高名な冒険者・・・・・になりたいんだが、何故か何やっても俺様の思うようにはいかないんだ!
これもみんな小さい時に頭打って、記憶を無くしちまったからだぜ、きっと・・・・
どうやら俺は、転生?って言うので、神によって異世界に送られてきたらしいんだが、俺様にはその記憶がねえんだ。
周りの奴に聞くと、俺と一緒にやってきた連中もいるって話だし、スキルやらステータスたら、アイテムやら、色んなものをポイントと交換して、15の時にその、特別なポイントを取得し、冒険者として成功してるらしい。ポイントって何だ?
俺もあるのか?取得の仕方がわかんねえから、何にもないぜ?あ、そう言えば、消えないナイフとか持ってるが、あれがそうなのか?おい、記憶をなくす前の俺、何取得してたんだ?
それに、俺様いつの間にかペット(フェンリルとドラゴン)2匹がいるんだぜ!
よく分からんが何時の間にやら婚約者ができたんだよな・・・・
え?俺様チート持ちだって?チートって何だ?
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
話を進めるうちに、少し内容を変えさせて頂きました。
転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件
月風レイ
ファンタジー
普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。
そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。
そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。
そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。
そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。
食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。
不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。
大修正中!今週中に修正終え更新していきます!
固有スキルガチャで最底辺からの大逆転だモ~モンスターのスキルを使えるようになった俺のお気楽ダンジョンライフ~
うみ
ファンタジー
恵まれない固有スキルを持って生まれたクラウディオだったが、一人、ダンジョンの一階層で宝箱を漁ることで生計を立てていた。
いつものように一階層を探索していたところ、弱い癖に探索者を続けている彼の態度が気に入らない探索者によって深層に飛ばされてしまう。
モンスターに襲われ絶体絶命のピンチに機転を利かせて切り抜けるも、ただの雑魚モンスター一匹を倒したに過ぎなかった。
そこで、クラウディオは固有スキルを入れ替えるアイテムを手に入れ、大逆転。
モンスターの力を吸収できるようになった彼は深層から無事帰還することができた。
その後、彼と同じように深層に転移した探索者の手助けをしたり、彼を深層に飛ばした探索者にお灸をすえたり、と彼の生活が一変する。
稼いだ金で郊外で隠居生活を送ることを目標に今日もまたダンジョンに挑むクラウディオなのであった。
『箱を開けるモ』
「餌は待てと言ってるだろうに」
とあるイベントでくっついてくることになった生意気なマーモットと共に。
神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。
クラス転移で神様に?
空見 大
ファンタジー
空想の中で自由を謳歌していた少年、晴人は、ある日突然現実と夢の境界を越えたような事態に巻き込まれる。
目覚めると彼は真っ白な空間にいた。
動揺するクラスメイト達、状況を掴めない彼の前に現れたのは「神」を名乗る怪しげな存在。彼はいままさにこのクラス全員が異世界へと送り込まれていると告げる。
神は異世界で生き抜く力を身に付けるため、自分に合った能力を自らの手で選び取れと告げる。クラスメイトが興奮と恐怖の狭間で動き出す中、自分の能力欄に違和感を覚えた晴人は手が進むままに動かすと他の者にはない力が自分の能力獲得欄にある事に気がついた。
龍神、邪神、魔神、妖精神、鍛治神、盗神。
六つの神の称号を手に入れ有頂天になる晴人だったが、クラスメイト達が続々と異世界に向かう中ただ一人取り残される。
神と二人っきりでなんとも言えない感覚を味わっていると、突如として鳴り響いた警告音と共に異世界に転生するという不穏な言葉を耳にする。
気が付けばクラスメイト達が転移してくる10年前の世界に転生した彼は、名前をエルピスに変え異世界で生きていくことになる──これは、夢見る少年が家族と運命の為に戦う物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる