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常山公爵
303話 今まで自己申告だった職人ですが
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ユハニさんが家臣団(自分の元パーティメンバーと火炎の罪のメンバー)を中心に、今後やって来る家臣候補、そして僕はあの時言わなかったけれど、今も陸続とやって来る職人をどう扱うべきか相談しているようです。
それと既に、何人かは貴族の子息も家臣団にいるようで(後から聞かされました。)、貴族の扱い、庶民の扱い、それぞれ家臣団は半々のメンバー構成になる予定なので、どうしても貴族の方が人としての能力でどうしても劣りがちになるそうで、教育は受けても貴族自体が少ないので、やって来る人は圧倒的に庶民が多いらしいです。
その所為で、庶民の方は優秀な人材が沢山現れ・・・・その逆もそうですが・・・・貴族は良くも悪くも突出した人物が現れにくいそうです。
そんな折、ユハニさんとともに、アーダとヘルトラウダがどうやら先行して僕の側仕えと側近的な役目を負った人物を選定していたようです。
側仕えは妻達にも同様で、どうやら全員女性らしいです。
侍女と何が違うのかと思ったのでアーダに聞いてみたのですが、
「まあ言ってみれば身辺の警護じゃな、今回の女は。」
アーダいわく、妻の身辺警護は、今後生まれるであろう子を護る事にもつながるようで、今後子が増えるごとに、こうした女性が増えるのだそうな。
それと侍女以外の使用人。多分メイドさんだと思うのですが、これは館には必要らしく、既に相当数の女性が働いているのだとか。ただ、僕が本腰あげて住む家にはそうした配慮を一切排除しています。それらは皆妻であり、侍女さんが全てやってくれるし、並行世界と著しく違った環境にはしたくなかったので、断りました。その分館に人が集まってしまいます。
それと、僕を管理する秘書さん?が3人程選ばれており、皆賢そうな女性です。
そしてこちらは男性ですが、この世界では側近と呼んでいるようで、僕の命令を直ぐ受ける人が何人か選ばれているようです。
しかも僕に助言もしてくれるらしく、この世界の領主の事なんか殆ど知りませんから、大いに助かりそうです。
そして僕は今、一日に何度かに分け、領地を歩いて視察しているのですが、たまたま・・・・一日一度は門の所に行くので、たまたまではないかもですが、たまたま僕が門付近を通ったそのタイミングで、騒ぎが起こっていました。
もう既に人垣ができていますが、どうやらごつい体型の・・・・冒険者?が小さな旅人に剣を向けているようです。
「うっせえガキだあ!俺はもう待てねえんだよ!」
「だからと言って順番を守らなくていい理由にはならない。」
小さな旅人は女性?
そして、もう既にその女性の周りには何人もの冒険者が倒れていて、攻撃を仕掛けた冒険者もあっさり返り討ちにあい、地面に倒れ伏していました。
気になったのはその女性の剣捌き。
あれは一切の無駄のない、しかも綺麗な動きです。
僕の戦闘スタイルは全てスキル頼りで、剣捌きとか滅茶苦茶のはずなんです。誰かに習った事もありませんし。真似もした事がないです。
それに比べ先程の女性の所作は大変美しく、しかも無駄のない動き。洗練されたって言うのかな?
気になります。
そして事の顛末ですが、最初から見ていないのでわかりませんが・・・・たまたま近くに火炎の罪のメンバーがいたので声をかけると、跪こうとしたので手で制し、事の説明を確認しました。
すると、あの女性は門へ入る順番を待っていたらしいですが、そこへガタイのいい冒険者らが後方から前へ割り込んできたようで、それを諫めに向かった結果、ああなったとか。
「まあ話は後で確認しましょう。あの阿呆共を頼みます。」
「はい!それとあちらの女性はいかがなさいます?」
見ると軽く詫びをした後、本来の順番の所へ戻った様子。
「ちょっとあの振舞には興味があるから、声をかけてくるよ。」
「あぶのうございますよ?」
「僕は魔王と対等に戦えるんだよ?例え襲われても返討さ。」
「これは失礼いたしました。」
「いいさ。まあそう言う訳だから、これは頼んだよ。」
僕はその女性の所へ向かう事にしました。
それと既に、何人かは貴族の子息も家臣団にいるようで(後から聞かされました。)、貴族の扱い、庶民の扱い、それぞれ家臣団は半々のメンバー構成になる予定なので、どうしても貴族の方が人としての能力でどうしても劣りがちになるそうで、教育は受けても貴族自体が少ないので、やって来る人は圧倒的に庶民が多いらしいです。
その所為で、庶民の方は優秀な人材が沢山現れ・・・・その逆もそうですが・・・・貴族は良くも悪くも突出した人物が現れにくいそうです。
そんな折、ユハニさんとともに、アーダとヘルトラウダがどうやら先行して僕の側仕えと側近的な役目を負った人物を選定していたようです。
側仕えは妻達にも同様で、どうやら全員女性らしいです。
侍女と何が違うのかと思ったのでアーダに聞いてみたのですが、
「まあ言ってみれば身辺の警護じゃな、今回の女は。」
アーダいわく、妻の身辺警護は、今後生まれるであろう子を護る事にもつながるようで、今後子が増えるごとに、こうした女性が増えるのだそうな。
それと侍女以外の使用人。多分メイドさんだと思うのですが、これは館には必要らしく、既に相当数の女性が働いているのだとか。ただ、僕が本腰あげて住む家にはそうした配慮を一切排除しています。それらは皆妻であり、侍女さんが全てやってくれるし、並行世界と著しく違った環境にはしたくなかったので、断りました。その分館に人が集まってしまいます。
それと、僕を管理する秘書さん?が3人程選ばれており、皆賢そうな女性です。
そしてこちらは男性ですが、この世界では側近と呼んでいるようで、僕の命令を直ぐ受ける人が何人か選ばれているようです。
しかも僕に助言もしてくれるらしく、この世界の領主の事なんか殆ど知りませんから、大いに助かりそうです。
そして僕は今、一日に何度かに分け、領地を歩いて視察しているのですが、たまたま・・・・一日一度は門の所に行くので、たまたまではないかもですが、たまたま僕が門付近を通ったそのタイミングで、騒ぎが起こっていました。
もう既に人垣ができていますが、どうやらごつい体型の・・・・冒険者?が小さな旅人に剣を向けているようです。
「うっせえガキだあ!俺はもう待てねえんだよ!」
「だからと言って順番を守らなくていい理由にはならない。」
小さな旅人は女性?
そして、もう既にその女性の周りには何人もの冒険者が倒れていて、攻撃を仕掛けた冒険者もあっさり返り討ちにあい、地面に倒れ伏していました。
気になったのはその女性の剣捌き。
あれは一切の無駄のない、しかも綺麗な動きです。
僕の戦闘スタイルは全てスキル頼りで、剣捌きとか滅茶苦茶のはずなんです。誰かに習った事もありませんし。真似もした事がないです。
それに比べ先程の女性の所作は大変美しく、しかも無駄のない動き。洗練されたって言うのかな?
気になります。
そして事の顛末ですが、最初から見ていないのでわかりませんが・・・・たまたま近くに火炎の罪のメンバーがいたので声をかけると、跪こうとしたので手で制し、事の説明を確認しました。
すると、あの女性は門へ入る順番を待っていたらしいですが、そこへガタイのいい冒険者らが後方から前へ割り込んできたようで、それを諫めに向かった結果、ああなったとか。
「まあ話は後で確認しましょう。あの阿呆共を頼みます。」
「はい!それとあちらの女性はいかがなさいます?」
見ると軽く詫びをした後、本来の順番の所へ戻った様子。
「ちょっとあの振舞には興味があるから、声をかけてくるよ。」
「あぶのうございますよ?」
「僕は魔王と対等に戦えるんだよ?例え襲われても返討さ。」
「これは失礼いたしました。」
「いいさ。まあそう言う訳だから、これは頼んだよ。」
僕はその女性の所へ向かう事にしました。
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