上 下
280 / 735
常山公爵

280話 冥王夫妻、去り際に

しおりを挟む
冥王夫妻?
2人は言いたい放題言った後、
「まあまたちょくちょく遊びにきてやっからよ!それまでしっかりと自我を留めとけよな!お、そうだ、折角だから一つ助言をしといてやろう!今もし魔王がやってきても、仕留めねえこったな。今の魔王が死んだら、あんちゃん魔王に取り込まれっからな!魔王を仕留めるんならその呪いを何とかしてからだな、うはははは!」

「何あんた、やけに親切じゃないか、どういう風の吹きまわしなんだい?」

「だってよ、最近ずっと暇だったじゃないか!いい暇つぶしができたからよ!」
「はあ・・・・やる事は沢山あるんだけどねえ?まずはあの壁の修復!」

「いや!あれは扉用意してさ、いつでも行き来できるようにしてえんだけど?」
「好きにすれば?ケルちゃんあそこにも住まわせないといけないのよ?わかってる?餌どうすんのよ?」

「・・・・まあ何とかなるだろうさ!じゃあな!うひひひひ・・・・・」
あ、去って行きました。
そう思ったら女性の方が目の前に現れて、
「坊や?本当にやばいと思ったらこちらにおいで?一度だけ助けてあげようじゃないか?」
「あ、ありがとうございます?でもその、何も差し上げるものはありませんよ?」
「ふふ・・・・いいのよ?別に私を抱いてとか言わないけれど、そうねえ?娘とお見合いしてくんない?」

「え?娘さんいるんですか?でもその、失礼ながらどう考えても僕と釣り合いそうな年齢の娘さんがいるとは思えないのですが?」
「あらそれはどういう意味かしらあ?」

「ええと、ペルセポネーさん、どう見ても若いですよね?それなのに貴女と同年代ぐらいの娘さんがいないと僕と釣り合わないんですけど。」

「まあ嬉しい事言ってくれるじゃないの?こう見えて数千年生きてるからさあ。娘も坊やより年上なんだけど、見た目は坊やと同じぐらいなのよ?ただ・・・・」
「ただ?」
「もうかれこれ数百年引きこもってるから、もしこっちに来たら、その時相手してあげてよ?」
「はあ・・・・善処します。」

「頼むわよ?さて、坊やのその呪いだけどね、くれぐれも解呪しないまま魔王と戦わない事ね?」

「覚えておきます。」

「ふふ・・・・ではね、可愛い坊や?」

そしてペルセポネーさんは目の前から消えました。

2人が消え去った途端、僕は急に全身から汗が吹き出しました。

あの2人、友好的に振舞ってくれたけれど、もし敵対したら、勝てたかどうかわかりません。
僕はその場に倒れそうに・・・・だけどあれ?何だか気持ちいいです。
「ちょ!順平さん?しっかり?」
「順平さん?私達が見えてるかしら?」

「あ・・・・ありがとう・・・・友郁・そして泉・・・・僕は・・・・知らず呪われて・・・・その影響でみんなを抱いてしまったんだね・・・・」

もし解呪したら、どうなってしまうのでしょうか?
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

死んで全ての凶運を使い果たした俺は異世界では強運しか残ってなかったみたいです。〜最強スキルと強運で異世界を無双します!〜

猫パンチ
ファンタジー
主人公、音峰 蓮(おとみね れん)はとてつもなく不幸な男だった。 ある日、とんでもない死に方をしたレンは気づくと神の世界にいた。 そこには創造神がいて、レンの余りの不運な死に方に同情し、異世界転生を提案する。 それを大いに喜び、快諾したレンは創造神にスキルをもらうことになる。 ただし、スキルは選べず運のみが頼り。 しかし、死んだ時に凶運を使い果たしたレンは強運の力で次々と最強スキルを引いてしまう。 それは創造神ですら引くほどのスキルだらけで・・・ そして、レンは最強スキルと強運で異世界を無双してゆく・・・。

転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】

ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった 【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。 累計400万ポイント突破しました。 応援ありがとうございます。】 ツイッター始めました→ゼクト  @VEUu26CiB0OpjtL

貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する

美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」 御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。 ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。 ✳︎不定期更新です。 21/12/17 1巻発売! 22/05/25 2巻発売! コミカライズ決定! 20/11/19 HOTランキング1位 ありがとうございます!

辺境左遷の錬金術師、実は人望が国王以上だった〜王国在住の剣聖や賢者達が次々と俺を追って辺境に来たので、のんびり最強領地を経営してみる〜

雪鈴らぴな
ファンタジー
【第4回次世代ファンタジーカップ最終順位7位!】 2024年5月11日 HOTランキング&ファンタジー・SFランキングW1位獲得しました! 本タイトル 国王から疎まれ辺境へと左遷された錬金術師、実は国王達以外の皆から慕われていた〜王国の重要人物達が次々と俺を追って辺境へとやってきた結果、最強領地になっていた〜 世界最高峰のスラム領とまで呼ばれる劣悪な領地へ左遷された主人公がバカみたいなチート(無自覚)で無双しまくったり、ハーレム作りまくったり、夢のぐーたら生活を夢見て頑張る……そんな話。 無能を追い出したと思い込んでる国王は、そんな無能を追って王国の超重要人物達が次々と王国を出ていって焦りだす。

異世界転生でチートを授かった俺、最弱劣等職なのに実は最強だけど目立ちたくないのでまったりスローライフをめざす ~奴隷を買って魔法学(以下略)

朝食ダンゴ
ファンタジー
不慮の事故(死神の手違い)で命を落としてしまった日本人・御厨 蓮(みくりや れん)は、間違えて死んでしまったお詫びにチートスキルを与えられ、ロートス・アルバレスとして異世界に転生する。 「目立つとろくなことがない。絶対に目立たず生きていくぞ」 生前、目立っていたことで死神に間違えられ死ぬことになってしまった経験から、異世界では決して目立たないことを決意するロートス。 十三歳の誕生日に行われた「鑑定の儀」で、クソスキルを与えられたロートスは、最弱劣等職「無職」となる。 そうなると、両親に将来を心配され、半ば強制的に魔法学園へ入学させられてしまう。 魔法学園のある王都ブランドンに向かう途中で、捨て売りされていた奴隷少女サラを購入したロートスは、とにかく目立たない平穏な学園生活を願うのだった……。 ※『小説家になろう』でも掲載しています。

異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜

KeyBow
ファンタジー
 間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。  何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。  召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!  しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・  いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。  その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。  上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。  またぺったんこですか?・・・

30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。

ひさまま
ファンタジー
 前世で搾取されまくりだった私。  魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。  とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。  これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。  取り敢えず、明日は退職届けを出そう。  目指せ、快適異世界生活。  ぽちぽち更新します。  作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。  脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。

転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。

克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります! 辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。

処理中です...