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常山公爵

279話 魔王の呪い

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「順平さん、あの時、そう魔王と戦ってる最中に、いきなり私にキスを・・・・その後も森江さんや古手さんをとっかえひっかえ腰を抱き寄せて、すごかったです。」
友郁、僕そんな事してたの?
「そう、順平さんが瓦礫に埋まってしまって、その後なの。急に女性に対して見境が無くなって、しかも今まで使っっていない、少なくとも私は今まで順平さんが使っているのを聞いた事が無いような言葉を魔王に浴びせてたわ。」
泉、何それ僕覚えてないんだけど?

「うはははは!やっぱり見事に魔王の呪いにかかっちまってるじゃねえか!しかも魔王のえげつねえのはな、呪いと悟られないように呪うんだよ!鑑定しても状態が呪いと出ねえような!あいつの特殊スキルだろうが、俺もそれであいつを仕留められねえんだよ!」
「では順平さんが、あんなに嫌がっていたハーレム、複数の女性に手を出すのを、あれほど嫌がっていたというのに、急に手あたり次第に手を出すようになり、変だとは思っていたのですわ。」
「泉、僕そんな事してたの?」
「ええもうそれは。ちょっと嬉しかったですけどね?」
「うう・・・・私だけの順平さんは、今思えばあの時からそうではなくなってしまっていたのですね・・・・」

「おい何を悠長な事を言っているのだ!まあ私も結果的には順平に抱いてもらえたから構わないが、なあそこのハーデースとやら、これは放置してもよいのか?」

「お?のっぽのねーちゃん、お前さんらが気にしなけりゃあ放置していてもまあ問題はないが、俺的には早めの対処をした方がいいと思うけどな!」
「なああんた、何もったいつけてるんだ?知ってるならとっとと言えよ!」

「おおこわ!まあいずれ・・・・10年か20年かはたまた明日かもしれねえが、放置しておくとな、いずれ魔王の眷属になっちまう!まあこれが魔王の真の恐ろしさなんだけどさ!」

眷属?僕は魔王に取り込まれるのでしょうか?

「ははは!坊やってば厄介な事になってたんだねえ?そしていずれは坊やの身体は魔王の新たな体になるのよん!」
「まあなんだ、頑張って解呪してくれや!それに、そこにいるねーちゃん達も、いずれ魔族になっちまうからな、まあ皆で仲良しこよしで一緒にそうなりゃあそれはそれでいいんじゃね?うははは!いやあ久しぶりに地上に出てみりゃあ、すっかり景色が変わっちまってなんじゃこりゃあと思ったが、こりゃあ暫くあんちゃんから目が離せられねえぜ!」

「僕そんな呪いを魔王から受けた覚えがないんですが。」

「ははは!だからこその魔王さ!伊達に魔法に長けてねえからな!しかもあんちゃんあいつを追い払ったろ!その時別の置き土産してかなかったか?側近とかが傍に居たはずだ!あいつは自身の仕掛けをごまかすのに、もっととんでもねえ置き土産をしていって、ごまかすからなあ。」
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