勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず！

常山公爵

２６６話 女性陣の話し合い その5

アーダ達はゲート、つまりは魔法陣を中心に分布している、恐らくドラゴンの魔石、これを注視していた。

「どう見てもドラゴンの魔石だな。いや、今は魔力がしっかりあるから魔法石か？」
「でもあの、お姉様、こんなにドラゴンの魔石が必要なのでしょうか？」
アーダとザーラが魔石についての話をしている。

そして召喚組は・・・・タブレットやソーラーパネル？これを調べていた。

「ソーラーパネルで何をするのだ？この石、魔法石と言ったか？魔石に魔力をこれで補充するのか？魔石に魔力が込める事ができれば魔法石らしいと聞いているが、どうなんだこれ？」

古手がソーラパネルに食いついている。
「どうなのでしょうね？これはそれほど大きくはないですが・・・・ええと、日の当たる場所に置かないと駄目なのかしら？こう言ったのは屋内に設置と思うのだけれど？」

矢坂橋がそう意見する。

そして伊知地と吉安だが、何故か才村に一組無心していた。
「ええと、いるなら渡すけれど、まだ試してないから危険よ？」

「分かってます。ちょっと試したい事があって。」
「え？なにすんの？」
「ええとね・・・・」

２人で何か相談中。

「一応オリジナルから複製したけれど、くれぐれもいきなり人で使わないようにね？」
「分かってますよ？」

怪しいと思いつつ、つい渡してしまう才村だった。

そして４人でタブレットとにらめっこするが見ていても解決しない。

「さて、どうしましょうか？一度タブレットを起動しましょうか？」
森江がそう提案するが、
「そうですね・・・・タブレットなら・・・・魔法陣の中に誰も居なければいけますよね？」

「いつまでもにらめっこしてても仕方ないから・・・・操作するわよ？」

せっかちな古手がタブレットの画面に触れる。

【転移装置　　メニュー】

【ナンバリング　０００】
【魔力　　　　１００％】
【同調　０００と接続中】
【起動　　　　　起動中】
【緊急停止　　　待機中】
【表示設定　　　日本語】
【カウントダウン　　秒】
タブレットに何やらいろいろな表示が現れる。

「普通に日本語ですね・・・・」
「いやまて、下に表示設定が日本語となってるから、こちらの言葉に変換できるんじゃないのか？」
「ナンバリングって何でしょうね？」
「あれじゃないか？相方がいるのだろう？もしかしてこれは対じゃなくても、設定したナンバリングの所に行けるんじゃないのか？」
「一度物で試してみましょうか？」

４人はああだこうだと議論をしているが、結局何か物体を転送する事にしてみる。

「取り敢えず、オリジナルってナンバリング０００なのか？ならこれは００１とかに変更したほうがよさそうだが・・・・できるのか？」
古手がタブレットを操作し・・・・変更でき様子。
「何だ、簡単じゃないか・・・・ではこれをあっちに送ればいいんだな？」

そう言って近くにあった椅子を魔法陣の真ん中に置き、タブレットを操作する古手。

「おい、皆一度離れるんだ。起動させるぞ？」
「あ、はい、お願いしますわ。」

もう一つのゲートを見ていた現地組のうち、ヘルトラウダが返事をする。

古手が起動という項目に触れ、操作をする。
暫くすると、カウントダウンが１０を表示する。

9
8
7
6
5
4
3
2
1
0

０が表示されると、一瞬光り、転送元の椅子が消えた。


そして見た目は何処もなんともない椅子が相方の魔法陣の中心に鎮座していた。

「ちゃんとした椅子ですね？」