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常山公爵

265話 女性陣の話し合い その4

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まばゆい光に包まれた周囲。

気が付けばその光も収まり、辺りは何も無かったかのような静寂に包まれる。

暫らく誰も動かなかったが、我に返った才村が動き出す。

まず自分の身体をチェック、そして周りを見る。

「才村さん・・・・だ・・・・大丈夫?貴女またスキルが発動した様ね?」
隣にいた森江がそう声をかける。
「え・・・・ええ・・・・その、また勝手に発動しちゃったんですよね・・・・」
「そうね・・・・その、身体はなんともない?順平さんはあのような感じで色々困ったさんになってるけれど、も才村さんはどうかしら?」

順平は性格・・・・というより、押さえていた理性が消え去ったような感じ・・・・倫理観かも。

その所為で今は、少しでも親しくなった女性を抱く事に一切の躊躇が無い。
あれほどハーレムは下種いと嫌がっていたのに、今では何の躊躇もなく複数の女性と関係を持っている。

しかしながら森江は才村をじっと見る。
もう1年ほど同じ職場で顔を合わせているので、今この場にいる他の誰より才村の変化に気が付くはず。

しかしながら変わった様子はない。

ではさっきのは何だったのか?

真っ先に気が付いたのはヘルトラウダだった。

ゲートを見て驚く。
何せ今までなかったものがくっついていたからだ。

「ちょ・・・・一寸皆さん!ゲートを見て下さい!」

そう言えばゲートの事を話してたんだっけと思いながら、一同はゲートの周りに集まる。

「あらあ?確かこんなに色々な物くっついてませんでしたよね?」

矢坂橋がそうつぶやく。
「本当だ!あ、これはドラゴンの魔石なんじゃないのか?それに・・・・タブレット?」

古手も変化に気が付く。

そう、ゲートが・・・・すっかり様変わりしていたのだ。

「あ、あの・・・・取り敢えず複製しときましょうか?」

因みに先程まであったゲートもオリジナルではない。
万が一があれば取り返しがきかない可能性があるからオリジナルは保管してある。
そのオリジナルも不完全ながら偶然の産物かもしれないからだ。

いや、殆ど偶然みたいな感じなのだが。

そしてここに、異世界と日本の技術が融合したゲートが出来上がった・・・・はず。

一応複製し、今回のオリジナル?は一応仕舞っておく才村。

「ええと・・・・やはり”奇跡”でこうなったのかしら?」

才村がそう言うけれど・・・・

「逆に問おう、”奇跡”以外でこうなると?」

アーダの突っ込みが入る。

「ですがお姉様、”奇跡”でないとできなかったのでしょうか?」

ザーラはふと疑問に思う。つまり普通にゲートを作ろうとしても、結局できないのではないか?
「それは分からぬが・・・・どうする?誰か試すか?」
海の物とも山の物ともわからぬものをそうそう試せない。
ヘルトラウダが酷い有様になっていたし。
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