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再び王都

216話 今度は魔法陣の先で確認します

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並行世界のスキルを使うと、少なからず疲労します。
今回は精神的にきつかったかな。
結果が非常に悪かったのでメンタルが思いっきり削られてしまった感じです。

僕は暫く呼吸を整え、魔法陣に向かいます。
今回は先程の並行世界とは違い、純粋にダンジョンから出るためです。

「暫くしたら、皆さん順番に来て下さい。」

僕は魔法陣の中に入ります。

そして気が付けば、外にいました。

侍女さんが待ってくれています。

「あの、万が一があると困りますから、私だけでも傍にいさせて下さい。」

そう言ってくれるのは僕付きの侍女さん。

「ありがとう。さっき並行世界のスキルを使ったせいか、少し調子が悪いので、助かります。」

僕は早速・あれ?これ何処に出るのでしょう?
「あの、これ、ダンジョンの魔法陣から何処に出るかわかります?」
侍女さんは困り顔です。

「あ、その、何処か特定な場所なのか、それともこの近辺の何処かランダムなのかと思いまして。」
固定なら張り付いて見る事が出来ますが、位置が毎回ズレるようですと、張り付いて見る事が出来ないからです。
僕は魔法陣から出現するその瞬間を見たいのです。

あ、ここはもう一度並行世界か、予知のスキルを使えば確認できるかな?
ぶっちゃけ予知よりはまだ並行世界の方が疲れません。

なので、並行世界で侍女さんがどこに出るか確認します。

見ていると、3人が出てくるまで見ましたが、全部バラバラです。
つまりはこの近辺のどこかには行けますが、座標がその都度更新?若しくは完全ランダム?

僕は3回分の侍女さんの出現場所を確認したので、そこで侍女さんが現れるのを見ようと思ったのですが、ここで嫌な予感がします。
嫌な予感は当たる事が多いので、念のためもう一度並行世界で確認します。
まずは出現する間近で見ます。

するとここで問題が発生します。
大地が震え、何か輝いたと思ったら、僕ははじけ飛んでました。
現れた侍女さんもです。
遠のく意識で考えます。これはどうした事なのかな?もしかして出現する範囲内に入ったらいけなかった?
ここで意識がなくなりました。
次の並行世界です。
僕は慌てて距離を取ります。

見るとピカッと光って、眩しいと思った瞬間、侍女さんが現れました。
なんともなさそうです。

で、2人目の侍女さんの現れる場所へ向かいます。

僕は侍女さんが現れる場所の中心から、少し離れて様子を見ます。ダンジョンの魔法陣、あの円より少し外目に。

で、じっと目を凝らします。

僕はそう言えばとサングラスを手にし、かけます。
眩しかったので、これをかければ多少は違うでしょう。

また光ったと思ったら、何やら地面に魔法陣のような文様が見えました。
ただ、地面に仕込んであるようには見えず、浮かび上がった感じ?
何せ、3人目の侍女さんが現れるのは、最初の侍女さんが現れた場所のすぐ隣だったからです。
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