208 / 735
再び王都
208話 報酬
しおりを挟む
最低白金貨500枚、つまり50億円ですか。
ちょっとピンときませんが。
ああそうだ、アイテムを回収して下さった冒険者の方々に、報酬を渡さないといけんません。
ギルマスさんに相談かな。
「時に相談があるのですが。」
「うん?何の相談かね?私どもで対応できればいいのだが。」
「あの、今回アイテムを回収して下さった冒険者の方に、報酬を支払いたいのですが、あいにく持ち合わせがなく、その、今回のこのアイテムを買い取ってもらえるのであれば、それを前渡しと言う形で、彼らにそのお金から報酬を支払いたいのですが?」
「うーん、まあいいか?そうですな、確定していないので、すべてを支払うわけにはまいりませんが。因みにいかほどと考えか?」
「僕相場がわからないんです。それに、特に”火炎の罪”のパーティには何度かお世話になってます。ですので・・・・」
僕は小声でギルマスさんと相談をします。
「いいのか?相場とかけ離れた金額だが。」
「いいんです。それに、ここで恩を売っておけば、何かあった時に助けてくれるのでは?と言った打算的な考えもありますので。」
「しかしな・・・・アイテムを回収するだけで、一人白金貨1枚(1千万円)とか聞いた事もないぞ。せいぜい金貨1枚(10万円)が妥当だと。金貨でも多いぐらいだ。」
確かに一日中とはいえ、たんにアイテムを回収してるだけですし。
でもいいんです、決めた事ですし。
「では1人1枚として、一応50枚渡しましょう。残りはクランの資金にでもしていただければ。」
「わかった。誰か金を用意しておけ。それと、依頼はなかったが、今回は緊急だ。魔物の討伐依頼の一環としての扱いでいいだろう。」
・・・・
・・・
・・
・
”火炎の罪”のリーダー
「行けませぬ!これはあまりにも多すぎる!貰えるのであれば喜んでいただきますが、我々はさほど苦労しておりません。なのにこの報酬!冒険者である我々にとっては恐ろしく高額!メンバーの中に、いや、これは関係ありませんな。それは私がしっかりすればいいだけの事。」
「色々問題になるような事をして申し訳ありません。ですが、受け取ってもらわないと私の気持ちが収まりません。」
「わかりました。ありがたく頂きます。」
何かを察してくれたのか、あっさりとはいえませんが、報酬を受け取ってくれるようです。
報酬の件が解決したと思っていたら、突然誰かに抱きしめられます。
「我を必要と聞いて、急ぎ参ったのだ!」
アーダさんが抱き着いてきます。
「うわ!びっくりしましたよ。一寸いきなりなので離れて下さい。」
「常山殿のいけず!」
僕は油断してました。
アーダさんを引き離したと思っていたら、
「まだまだ脇が甘いわね。」
ザーラ姫に抱き着かれました。
「あ、ちょっと、駄目ですよ。」
ザーラ姫を引きはがそうとしたら・・・・
アーダさんが再び抱き着いて、サンドイッチ状態に。
友郁と泉が驚いたまま固まっています。
「ちょ!ちょっとアーダさん何してるんですか!」
「離れて!」
友郁、泉、もう遅いよ。
ちょっとピンときませんが。
ああそうだ、アイテムを回収して下さった冒険者の方々に、報酬を渡さないといけんません。
ギルマスさんに相談かな。
「時に相談があるのですが。」
「うん?何の相談かね?私どもで対応できればいいのだが。」
「あの、今回アイテムを回収して下さった冒険者の方に、報酬を支払いたいのですが、あいにく持ち合わせがなく、その、今回のこのアイテムを買い取ってもらえるのであれば、それを前渡しと言う形で、彼らにそのお金から報酬を支払いたいのですが?」
「うーん、まあいいか?そうですな、確定していないので、すべてを支払うわけにはまいりませんが。因みにいかほどと考えか?」
「僕相場がわからないんです。それに、特に”火炎の罪”のパーティには何度かお世話になってます。ですので・・・・」
僕は小声でギルマスさんと相談をします。
「いいのか?相場とかけ離れた金額だが。」
「いいんです。それに、ここで恩を売っておけば、何かあった時に助けてくれるのでは?と言った打算的な考えもありますので。」
「しかしな・・・・アイテムを回収するだけで、一人白金貨1枚(1千万円)とか聞いた事もないぞ。せいぜい金貨1枚(10万円)が妥当だと。金貨でも多いぐらいだ。」
確かに一日中とはいえ、たんにアイテムを回収してるだけですし。
でもいいんです、決めた事ですし。
「では1人1枚として、一応50枚渡しましょう。残りはクランの資金にでもしていただければ。」
「わかった。誰か金を用意しておけ。それと、依頼はなかったが、今回は緊急だ。魔物の討伐依頼の一環としての扱いでいいだろう。」
・・・・
・・・
・・
・
”火炎の罪”のリーダー
「行けませぬ!これはあまりにも多すぎる!貰えるのであれば喜んでいただきますが、我々はさほど苦労しておりません。なのにこの報酬!冒険者である我々にとっては恐ろしく高額!メンバーの中に、いや、これは関係ありませんな。それは私がしっかりすればいいだけの事。」
「色々問題になるような事をして申し訳ありません。ですが、受け取ってもらわないと私の気持ちが収まりません。」
「わかりました。ありがたく頂きます。」
何かを察してくれたのか、あっさりとはいえませんが、報酬を受け取ってくれるようです。
報酬の件が解決したと思っていたら、突然誰かに抱きしめられます。
「我を必要と聞いて、急ぎ参ったのだ!」
アーダさんが抱き着いてきます。
「うわ!びっくりしましたよ。一寸いきなりなので離れて下さい。」
「常山殿のいけず!」
僕は油断してました。
アーダさんを引き離したと思っていたら、
「まだまだ脇が甘いわね。」
ザーラ姫に抱き着かれました。
「あ、ちょっと、駄目ですよ。」
ザーラ姫を引きはがそうとしたら・・・・
アーダさんが再び抱き着いて、サンドイッチ状態に。
友郁と泉が驚いたまま固まっています。
「ちょ!ちょっとアーダさん何してるんですか!」
「離れて!」
友郁、泉、もう遅いよ。
2
お気に入りに追加
4,670
あなたにおすすめの小説
異世界召喚?やっと社畜から抜け出せる!
アルテミス
ファンタジー
第13回ファンタジー大賞に応募しました。応援してもらえると嬉しいです。
->最終選考まで残ったようですが、奨励賞止まりだったようです。応援ありがとうございました!
ーーーー
ヤンキーが勇者として召喚された。
社畜歴十五年のベテラン社畜の俺は、世界に巻き込まれてしまう。
巻き込まれたので女神様の加護はないし、チートもらった訳でもない。幸い召喚の担当をした公爵様が俺の生活の面倒を見てくれるらしいけどね。
そんな俺が異世界で女神様と崇められている”下級神”より上位の"創造神"から加護を与えられる話。
ほのぼのライフを目指してます。
設定も決めずに書き始めたのでブレブレです。気楽〜に読んでください。
6/20-22HOT1位、ファンタジー1位頂きました。有難うございます。
【本編完結済み/後日譚連載中】巻き込まれた事なかれ主義のパシリくんは争いを避けて生きていく ~生産系加護で今度こそ楽しく生きるのさ~
みやま たつむ
ファンタジー
【本編完結しました(812話)/後日譚を書くために連載中にしています。ご承知おきください】
事故死したところを別の世界に連れてかれた陽キャグループと、巻き込まれて事故死した事なかれ主義の静人。
神様から強力な加護をもらって魔物をちぎっては投げ~、ちぎっては投げ~―――なんて事をせずに、勢いで作ってしまったホムンクルスにお店を開かせて面倒な事を押し付けて自由に生きる事にした。
作った魔道具はどんな使われ方をしているのか知らないまま「のんびり気ままに好きなように生きるんだ」と魔物なんてほっといて好き勝手生きていきたい静人の物語。
「まあ、そんな平穏な生活は転移した時点で無理じゃけどな」と最高神は思うのだが―――。
※「小説家になろう」と「カクヨム」で同時掲載しております。
5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。
14歳までレベル1..なので1ルークなんて言われていました。だけど何でかスキルが自由に得られるので製作系スキルで楽して暮らしたいと思います
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕はルーク
普通の人は15歳までに3~5レベルになるはずなのに僕は14歳で1のまま、なので村の同い年のジグとザグにはいじめられてました。
だけど15歳の恩恵の儀で自分のスキルカードを得て人生が一転していきました。
洗濯しか取り柄のなかった僕が何とか楽して暮らしていきます。
------
この子のおかげで作家デビューできました
ありがとうルーク、いつか日の目を見れればいいのですが
神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
ガチャと異世界転生 システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!
よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。
獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。
俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。
単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。
ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。
大抵ガチャがあるんだよな。
幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。
だが俺は運がなかった。
ゲームの話ではないぞ?
現実で、だ。
疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。
そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。
そのまま帰らぬ人となったようだ。
で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。
どうやら異世界だ。
魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。
しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。
10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。
そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
~僕の異世界冒険記~異世界冒険始めました。
破滅の女神
ファンタジー
18歳の誕生日…先月死んだ、おじぃちゃんから1冊の本が届いた。
小さい頃の思い出で1ページ目に『この本は異世界冒険記、あなたの物語です。』と書かれてるだけで後は真っ白だった本だと思い出す。
本の表紙にはドラゴンが描かれており、指輪が付属されていた。
お遊び気分で指輪をはめて本を開くと、そこには2ページ目に短い文章が書き加えられていた。
その文章とは『さぁ、あなたの物語の始まりです。』と…。
次の瞬間、僕は気を失い、異世界冒険の旅が始まったのだった…。
本作品は『カクヨム』で掲載している物を『アルファポリス』用に少しだけ修正した物となります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる