187 / 735
再び王都
187話 未来視 その4
しおりを挟む
僕と友郁が戻ったのを見て、皆集まってきます。
「一体どうしたんだい?メールローでは、領主とその息子が順番は逆だけど、友郁を襲ってね。不幸中の幸いと言うべきか、貞操機能が付いてたから、犯されなかったけど、フェンリルの息子が殺されたんだ。」
皆固まります。
「え?だってあの魔獣、あの魔獣の子供なんでしょ?普通の人ではかすり傷さえ与えられなさそうだったわ。その息子が弱いわけないでしょうに、どうやって殺したのです?」
森江さんがそう言うけれど、アーダさんが割り込んできます。
「ちょっと!話は終わってないわよ!すました顔して、常山順平とよろしくやりやがって!抜け駆けメギツネめ!」
あのアーダさんとは思えない言動。どうしたの?
そして、ザーラ姫までが顔に似合わぬ口調でしゃべります。
「ああ!居なくなったと思ったら!常山順平を独占して!王族である私たちを差し置いて!」
友郁に矛先が向いてしまってます。
「酷いわ順平さん!才村さんは仕方ないとして、森江さんともしちゃったんでしょ?どうして?どうして私達は置いてけぼりなのよ!」
おかしいです、矢坂橋さんがその様な事を言うとは思えないんだけど、いったいどうしたのこの変わりよう。
さらに古手さんまでもが、
「2人とも卑怯だ!常山順平を独占しながら!私はまだなんだ!」
何がどうしたのですか?
僕は周りを見ます。
何か空気の流れ?質?何か違和感があります。なんだろうこの違和感は。
「みんなちょっと待って!みんなそんな事を言う人じゃなかったはず!それに、ここは魔王と戦った場所だよね?何か違和感があるんだけど、みんなは違和感を感じない?」
僕は可能な限り周りを見るけれど、おかしなところはないように見えます。
そしてふと、床を見てみますが、一瞬だけど、足元に違和感を覚えます。
この部屋、何かおかしい気がします。そして、この部屋から何かが大量に出ているようです。目に見えないのですが、何かを感じます。
「みんな!一度この部屋を出よう!僕の見立てでは、この部屋は何かおかしい気がするんです!よくわからない何かがこの床と思うけれど、発生している。」
「ええ?順平さん、それって何でしょう?」
「きい!あんたずっと常山さんって言ってたのに!悔しい!」
古手さんが切れました。美女の切れた顔は恐ろしいです。
古手さんはそんな事を言う女性ではなかったはず。そりゃあ口調はきつめですが、決してこんなことを口走る女性ではないはず。
そしてアーダさんが僕に詰め寄ってきます。
「そんな事はどうでもいい!あのメギツネを抱いたのなら、私も抱くんだ!王族の命令だ!」
いや待って今はそれどころではないのですが?
僕は何故かアーダさんに押し倒されてしまいます。え?避けられなかった。
その時僕の手が床に触れて、
バチッ!!
僕が床に触れた途端、何やらすさまじいエネルギーが放出します。
「きゃあ!」
アーダさんと僕は見事に吹き飛びます。
ここで僕の未来視が終わってしまいました。
うう。
僕は、あれ?目の前が真っ暗に・・・・
「一体どうしたんだい?メールローでは、領主とその息子が順番は逆だけど、友郁を襲ってね。不幸中の幸いと言うべきか、貞操機能が付いてたから、犯されなかったけど、フェンリルの息子が殺されたんだ。」
皆固まります。
「え?だってあの魔獣、あの魔獣の子供なんでしょ?普通の人ではかすり傷さえ与えられなさそうだったわ。その息子が弱いわけないでしょうに、どうやって殺したのです?」
森江さんがそう言うけれど、アーダさんが割り込んできます。
「ちょっと!話は終わってないわよ!すました顔して、常山順平とよろしくやりやがって!抜け駆けメギツネめ!」
あのアーダさんとは思えない言動。どうしたの?
そして、ザーラ姫までが顔に似合わぬ口調でしゃべります。
「ああ!居なくなったと思ったら!常山順平を独占して!王族である私たちを差し置いて!」
友郁に矛先が向いてしまってます。
「酷いわ順平さん!才村さんは仕方ないとして、森江さんともしちゃったんでしょ?どうして?どうして私達は置いてけぼりなのよ!」
おかしいです、矢坂橋さんがその様な事を言うとは思えないんだけど、いったいどうしたのこの変わりよう。
さらに古手さんまでもが、
「2人とも卑怯だ!常山順平を独占しながら!私はまだなんだ!」
何がどうしたのですか?
僕は周りを見ます。
何か空気の流れ?質?何か違和感があります。なんだろうこの違和感は。
「みんなちょっと待って!みんなそんな事を言う人じゃなかったはず!それに、ここは魔王と戦った場所だよね?何か違和感があるんだけど、みんなは違和感を感じない?」
僕は可能な限り周りを見るけれど、おかしなところはないように見えます。
そしてふと、床を見てみますが、一瞬だけど、足元に違和感を覚えます。
この部屋、何かおかしい気がします。そして、この部屋から何かが大量に出ているようです。目に見えないのですが、何かを感じます。
「みんな!一度この部屋を出よう!僕の見立てでは、この部屋は何かおかしい気がするんです!よくわからない何かがこの床と思うけれど、発生している。」
「ええ?順平さん、それって何でしょう?」
「きい!あんたずっと常山さんって言ってたのに!悔しい!」
古手さんが切れました。美女の切れた顔は恐ろしいです。
古手さんはそんな事を言う女性ではなかったはず。そりゃあ口調はきつめですが、決してこんなことを口走る女性ではないはず。
そしてアーダさんが僕に詰め寄ってきます。
「そんな事はどうでもいい!あのメギツネを抱いたのなら、私も抱くんだ!王族の命令だ!」
いや待って今はそれどころではないのですが?
僕は何故かアーダさんに押し倒されてしまいます。え?避けられなかった。
その時僕の手が床に触れて、
バチッ!!
僕が床に触れた途端、何やらすさまじいエネルギーが放出します。
「きゃあ!」
アーダさんと僕は見事に吹き飛びます。
ここで僕の未来視が終わってしまいました。
うう。
僕は、あれ?目の前が真っ暗に・・・・
3
お気に入りに追加
4,600
あなたにおすすめの小説
死んで全ての凶運を使い果たした俺は異世界では強運しか残ってなかったみたいです。〜最強スキルと強運で異世界を無双します!〜
猫パンチ
ファンタジー
主人公、音峰 蓮(おとみね れん)はとてつもなく不幸な男だった。
ある日、とんでもない死に方をしたレンは気づくと神の世界にいた。
そこには創造神がいて、レンの余りの不運な死に方に同情し、異世界転生を提案する。
それを大いに喜び、快諾したレンは創造神にスキルをもらうことになる。
ただし、スキルは選べず運のみが頼り。
しかし、死んだ時に凶運を使い果たしたレンは強運の力で次々と最強スキルを引いてしまう。
それは創造神ですら引くほどのスキルだらけで・・・
そして、レンは最強スキルと強運で異世界を無双してゆく・・・。
神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。
辺境左遷の錬金術師、実は人望が国王以上だった〜王国在住の剣聖や賢者達が次々と俺を追って辺境に来たので、のんびり最強領地を経営してみる〜
雪鈴らぴな
ファンタジー
【第4回次世代ファンタジーカップ最終順位7位!】
2024年5月11日 HOTランキング&ファンタジー・SFランキングW1位獲得しました!
本タイトル
国王から疎まれ辺境へと左遷された錬金術師、実は国王達以外の皆から慕われていた〜王国の重要人物達が次々と俺を追って辺境へとやってきた結果、最強領地になっていた〜
世界最高峰のスラム領とまで呼ばれる劣悪な領地へ左遷された主人公がバカみたいなチート(無自覚)で無双しまくったり、ハーレム作りまくったり、夢のぐーたら生活を夢見て頑張る……そんな話。
無能を追い出したと思い込んでる国王は、そんな無能を追って王国の超重要人物達が次々と王国を出ていって焦りだす。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい
ベルピー
ファンタジー
☆8月23日単行本販売☆
気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。
チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。
第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女をたすけよ ~
第七章 帝国へ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ~
第八章 クリフ一家と領地改革!?
第九章 魔国へ〜魔族大決戦!?
第十章 自分探しと家族サービス
転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件
月風レイ
ファンタジー
普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。
そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。
そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。
そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。
そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。
食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。
不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。
大修正中!今週中に修正終え更新していきます!
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる