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転移3日目
36話 多大な犠牲を払ったらしい
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「では、お答えいたしますわ。」
そう言って悲しそうな顔をする受付の女性。
何か不味かったのかな?
あ、ちなみに今は才村さんは僕の隣に座っています。
侍女さんは今2人残っているけど、僕達とは反対側に回っている。
「ではお願いします。」
「その前に此方からも少しだけ質問させて下さい。常山様、才村様は恋人なのでしょうか?」
うん?何でそんな事を聞く?
「いえ、仕事が一緒だったので、知り合いには間違いが無いのですが「そうです!」」
え?才村さんが割って入ってきたけれど、僕と才村さんが恋人?そうなれたらいいけど、どうしたんだろう?
「そうですか、では後々ご結婚の予定が?」
「え?ええとそのような「はい!そのつもりです!」」
・・・・暴走してない?
「では、そのつもりでお話させていただきますが、まず最初に2つお答えさせていただきますわ。」
ええと・・・・そのつもりとは?そもそも僕と才村さんはそんな関係では・・・・
そこで気が付いたのですが、隣にいる才村さん、何気に腕を組んできています。そして、手は握ってますね。あれ?いつの間に?
いや・・・・何やら体温を感じてドキドキしてしまいます。
「あ、お願いします。」
何とか理性を保たねば。
「あの、当然ながら、召喚をお命じになられたのは、国王様でございました。」
えっと過去形?
「やはり国王がいるのですね。」
僕は分からないまま返事を返します。
「ええ。そして、召喚に関しては、この王都にいるすべての王族が集まり、更には王宮付きの魔術師が集まり、召喚を実行いたしました。」
「え?それってなかなかの大人数?」
驚いて聞き返します。
「・・・・はい。王族の方は国王様及び王妃様、王子様も含め王族20名ほど、そして魔術師は30名ほどでございました。」
「凄い人数ですね。で、何処で召喚が行われたのでしょう?あの場には転移した人以外は、1人しかいませんでしたよ?」
そうなんだよね。僕が疑問に思ったのはそこなんだ。魔法陣やらそのような?転移陣なのかな?何かあると思うんだけど、もし人為的なら、それを発動させた人がいるはず。
そのような人はあの場には、少なくとも姿はなかったはず。だからずっと疑問だったんだ。
「はい。彼は召喚された勇者様・・・・結局げすかったですが・・・・召喚された人に説明をするために、召喚の儀には参加いたしませんでした。」
「なるほど。では、その召喚の儀?を・・・・発動ですか?実行した人々は今何処でしょう?」
すると、沈黙が。
「あ・・・・あの?ひょっとして答えにくいのでしょうか?」
「いえ・・・・その・・・・ちょっと思う所がありまして・・・・せっかく召喚が成功したのに、あんなゲスいのが召喚とか・・・・無念ですわ。」
「・・・・あの勇者ね・・・・酷いよね。結局この王都?から追い出されちゃったんだよね。」
「ええ・・・・で、その・・・・召喚の儀において、中心的な役割をいたしました魔術師は、その場で全員絶命いたしました。」
「え?」
一寸だけそういう事もありあるとは思ってたけど、さすがに驚いた。
才村さんも僕にもはや腕を組むと言うよりしがみついている。
「あ・・・その・・・・死んだのですか?」
「そうです。無論、常山様才村様は悪くありませんわ。むしろ勝手な召喚に巻き込まれた被害者ですから。そして、国王様をはじめ、お年を召された方も全員その場でお亡くなりになりました。」
マジで?国のトップが、言い出しっぺが犠牲に?だからなんだか街の様子が変だったのか?
「その・・・・それは何と言ったらいいのか・・・・で、元々こうなるのは予測していたのですか?」
「・・・・古来より、何度か召喚がなされましたが、やはり結果は概ね多大な犠牲がありますわ。」
「うわ・・・・じゃあ国の存亡をかけた召喚?」
「はい。少なくとも国王様がお亡くなりになってでも、なさねばならない事でした。」
・・・・代わりに王様になる人はいるのかな?
「ええとその・・・・召喚をした人は皆亡くなったのかな?」
本当に全員ならとんでもない。今後この国?はどうなるのだろう?
「・・・・それに関しては、何名かは生き残りましたわ。まだ目覚めてはおりませんが。」
「ええと、ちゃんと目覚めるのかな?」
「・・・・たぶん。その為に多数の王族が参加されていましたから。その、少しでも生き残りが、誰かが助かる様にと。」
・・・・凄い話です。で、あの結果か・・・・
そう言って悲しそうな顔をする受付の女性。
何か不味かったのかな?
あ、ちなみに今は才村さんは僕の隣に座っています。
侍女さんは今2人残っているけど、僕達とは反対側に回っている。
「ではお願いします。」
「その前に此方からも少しだけ質問させて下さい。常山様、才村様は恋人なのでしょうか?」
うん?何でそんな事を聞く?
「いえ、仕事が一緒だったので、知り合いには間違いが無いのですが「そうです!」」
え?才村さんが割って入ってきたけれど、僕と才村さんが恋人?そうなれたらいいけど、どうしたんだろう?
「そうですか、では後々ご結婚の予定が?」
「え?ええとそのような「はい!そのつもりです!」」
・・・・暴走してない?
「では、そのつもりでお話させていただきますが、まず最初に2つお答えさせていただきますわ。」
ええと・・・・そのつもりとは?そもそも僕と才村さんはそんな関係では・・・・
そこで気が付いたのですが、隣にいる才村さん、何気に腕を組んできています。そして、手は握ってますね。あれ?いつの間に?
いや・・・・何やら体温を感じてドキドキしてしまいます。
「あ、お願いします。」
何とか理性を保たねば。
「あの、当然ながら、召喚をお命じになられたのは、国王様でございました。」
えっと過去形?
「やはり国王がいるのですね。」
僕は分からないまま返事を返します。
「ええ。そして、召喚に関しては、この王都にいるすべての王族が集まり、更には王宮付きの魔術師が集まり、召喚を実行いたしました。」
「え?それってなかなかの大人数?」
驚いて聞き返します。
「・・・・はい。王族の方は国王様及び王妃様、王子様も含め王族20名ほど、そして魔術師は30名ほどでございました。」
「凄い人数ですね。で、何処で召喚が行われたのでしょう?あの場には転移した人以外は、1人しかいませんでしたよ?」
そうなんだよね。僕が疑問に思ったのはそこなんだ。魔法陣やらそのような?転移陣なのかな?何かあると思うんだけど、もし人為的なら、それを発動させた人がいるはず。
そのような人はあの場には、少なくとも姿はなかったはず。だからずっと疑問だったんだ。
「はい。彼は召喚された勇者様・・・・結局げすかったですが・・・・召喚された人に説明をするために、召喚の儀には参加いたしませんでした。」
「なるほど。では、その召喚の儀?を・・・・発動ですか?実行した人々は今何処でしょう?」
すると、沈黙が。
「あ・・・・あの?ひょっとして答えにくいのでしょうか?」
「いえ・・・・その・・・・ちょっと思う所がありまして・・・・せっかく召喚が成功したのに、あんなゲスいのが召喚とか・・・・無念ですわ。」
「・・・・あの勇者ね・・・・酷いよね。結局この王都?から追い出されちゃったんだよね。」
「ええ・・・・で、その・・・・召喚の儀において、中心的な役割をいたしました魔術師は、その場で全員絶命いたしました。」
「え?」
一寸だけそういう事もありあるとは思ってたけど、さすがに驚いた。
才村さんも僕にもはや腕を組むと言うよりしがみついている。
「あ・・・その・・・・死んだのですか?」
「そうです。無論、常山様才村様は悪くありませんわ。むしろ勝手な召喚に巻き込まれた被害者ですから。そして、国王様をはじめ、お年を召された方も全員その場でお亡くなりになりました。」
マジで?国のトップが、言い出しっぺが犠牲に?だからなんだか街の様子が変だったのか?
「その・・・・それは何と言ったらいいのか・・・・で、元々こうなるのは予測していたのですか?」
「・・・・古来より、何度か召喚がなされましたが、やはり結果は概ね多大な犠牲がありますわ。」
「うわ・・・・じゃあ国の存亡をかけた召喚?」
「はい。少なくとも国王様がお亡くなりになってでも、なさねばならない事でした。」
・・・・代わりに王様になる人はいるのかな?
「ええとその・・・・召喚をした人は皆亡くなったのかな?」
本当に全員ならとんでもない。今後この国?はどうなるのだろう?
「・・・・それに関しては、何名かは生き残りましたわ。まだ目覚めてはおりませんが。」
「ええと、ちゃんと目覚めるのかな?」
「・・・・たぶん。その為に多数の王族が参加されていましたから。その、少しでも生き残りが、誰かが助かる様にと。」
・・・・凄い話です。で、あの結果か・・・・
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