30 / 739
転移3日目
30話 一膳の箸
しおりを挟む
取り出したのは、一膳の箸だった。
「え?箸じゃないか。凄いね、しかもきちんとした出来だね。使いやすそうだ。」
「ありがとうございます。一応出来を確認してもらいたくて。」
そう言ってその箸を内元君が僕に渡してくれる。
それを見ると・・・・綺麗な、使いやすい箸だった。バランスもよさそうだ。
「器用なもんだね。今まで作った経験は?」
「いえ全く。どうですか?一度試しに作ってみませんか?5分もあればできますよ。僕、材料は持ってきてるんです。ナイフがあればできます。」
そう言って材料の木の枝?を差し出してくる。
あ、因みに席はね、
僕 侍女 才村 侍女 伊知地 侍女
●●●●●●●●●●●●●●●●●●
内元 侍女 揚村 侍女 吉安 侍女
まあこんな感じで、侍女さんが間にいるから、僕達の会話は転移者がよほど気を付けない限り、聞こえないんだよ。
それと、侍女さんは多分僕らの秘密は一切誰にも漏らさないから、居ないのと同義。
「まあ、一度やって見て下さいよ。僕もやりますから。」
そう言って僕にも作れと。マイ箸・・・・
カバンにあるのはあるんだけどね。小さな持ち運びのが。
まあ今はそれを出しても意味がない。
僕は内元君に教えて貰いながら、使い慣れていないナイフで枝を削っていく。
まあ、元々ナイフの扱いは、サバイバルかぶれで、後はキャンプとかで使ってたから、それなりには扱えるし、剣術のスキルがあるせいか、意外と簡単に枝が削れていく。
「あれ?常山さんはナイフ扱えるんですか?」
驚いたのか内元君がそう聞いてくる。
「趣味でキャンプとか、ちょっとしたサバイバルとかね。ナイフはそこそこ使った事があるんだよ。カバンの中にはそういう本が入ってるんだよ。」
こんな雑談?をしながら削っていく。
時々内元君の指摘を受けながら。
「そうです、少し先を細く、そうです。で、先端はナイフでこう、ぐるっと削るんですよ。」
さすがに5分とはいかず、木の枝一本5分?箸は棒が2本で一膳、つまり棒が2本で一組。これをもって一善ですか。
合計10分ほどで・・・・それっぽい箸が出来上がった。
「意外と上手く出来てますね。まあ、こんな調子で作っていたんですよ。」
「内元君教え方上手いね。素人の僕でも簡単にできたよ。」
「いえ、ナイフ捌きが上手かったからですよ。」
そう言いながら・・・・
「折角ですから、もう一膳チャレンジして下さい。」
何故かもう一膳分取り出す内元君。
「分かった、やってみるよ。」
折角だし、才村さん用にもいいかも。
そう思いながら・・・・あれ?さっきより圧倒的に簡単にできるぞ?
そして、そんな僕を見ながら、問題ないと思ったのか、内元君はさらに僕の倍のスピードで二膳の箸を作っていた。
そして出来上がる。
「流石ですね。早いし上手にできてます。この調子でどんどん行きましょう。ここにいる侍女さんの分もね。」
「それはいいけど、扱えるのかな?彼女達。」
「教えればいいんですよ。どうやら頭の回転は、少なくとも僕の侍女さんはすごく早そうですから、きっと覚えるのも早いですよ。」
こうして更に僕は2人分の箸を、内元君は自分の侍女さんと、3人の女子高生の侍女さんの分も作っていた。
気が付かなかったけれど、僕のスキル、いつの間にか道具作成が増えていたようです・・・・
「え?箸じゃないか。凄いね、しかもきちんとした出来だね。使いやすそうだ。」
「ありがとうございます。一応出来を確認してもらいたくて。」
そう言ってその箸を内元君が僕に渡してくれる。
それを見ると・・・・綺麗な、使いやすい箸だった。バランスもよさそうだ。
「器用なもんだね。今まで作った経験は?」
「いえ全く。どうですか?一度試しに作ってみませんか?5分もあればできますよ。僕、材料は持ってきてるんです。ナイフがあればできます。」
そう言って材料の木の枝?を差し出してくる。
あ、因みに席はね、
僕 侍女 才村 侍女 伊知地 侍女
●●●●●●●●●●●●●●●●●●
内元 侍女 揚村 侍女 吉安 侍女
まあこんな感じで、侍女さんが間にいるから、僕達の会話は転移者がよほど気を付けない限り、聞こえないんだよ。
それと、侍女さんは多分僕らの秘密は一切誰にも漏らさないから、居ないのと同義。
「まあ、一度やって見て下さいよ。僕もやりますから。」
そう言って僕にも作れと。マイ箸・・・・
カバンにあるのはあるんだけどね。小さな持ち運びのが。
まあ今はそれを出しても意味がない。
僕は内元君に教えて貰いながら、使い慣れていないナイフで枝を削っていく。
まあ、元々ナイフの扱いは、サバイバルかぶれで、後はキャンプとかで使ってたから、それなりには扱えるし、剣術のスキルがあるせいか、意外と簡単に枝が削れていく。
「あれ?常山さんはナイフ扱えるんですか?」
驚いたのか内元君がそう聞いてくる。
「趣味でキャンプとか、ちょっとしたサバイバルとかね。ナイフはそこそこ使った事があるんだよ。カバンの中にはそういう本が入ってるんだよ。」
こんな雑談?をしながら削っていく。
時々内元君の指摘を受けながら。
「そうです、少し先を細く、そうです。で、先端はナイフでこう、ぐるっと削るんですよ。」
さすがに5分とはいかず、木の枝一本5分?箸は棒が2本で一膳、つまり棒が2本で一組。これをもって一善ですか。
合計10分ほどで・・・・それっぽい箸が出来上がった。
「意外と上手く出来てますね。まあ、こんな調子で作っていたんですよ。」
「内元君教え方上手いね。素人の僕でも簡単にできたよ。」
「いえ、ナイフ捌きが上手かったからですよ。」
そう言いながら・・・・
「折角ですから、もう一膳チャレンジして下さい。」
何故かもう一膳分取り出す内元君。
「分かった、やってみるよ。」
折角だし、才村さん用にもいいかも。
そう思いながら・・・・あれ?さっきより圧倒的に簡単にできるぞ?
そして、そんな僕を見ながら、問題ないと思ったのか、内元君はさらに僕の倍のスピードで二膳の箸を作っていた。
そして出来上がる。
「流石ですね。早いし上手にできてます。この調子でどんどん行きましょう。ここにいる侍女さんの分もね。」
「それはいいけど、扱えるのかな?彼女達。」
「教えればいいんですよ。どうやら頭の回転は、少なくとも僕の侍女さんはすごく早そうですから、きっと覚えるのも早いですよ。」
こうして更に僕は2人分の箸を、内元君は自分の侍女さんと、3人の女子高生の侍女さんの分も作っていた。
気が付かなかったけれど、僕のスキル、いつの間にか道具作成が増えていたようです・・・・
87
お気に入りに追加
4,742
あなたにおすすめの小説

ガチャと異世界転生 システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!
よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。
獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。
俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。
単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。
ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。
大抵ガチャがあるんだよな。
幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。
だが俺は運がなかった。
ゲームの話ではないぞ?
現実で、だ。
疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。
そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。
そのまま帰らぬ人となったようだ。
で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。
どうやら異世界だ。
魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。
しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。
10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。
そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。

社畜の俺の部屋にダンジョンの入り口が現れた!? ダンジョン配信で稼ぐのでブラック企業は辞めさせていただきます
さかいおさむ
ファンタジー
ダンジョンが出現し【冒険者】という職業が出来た日本。
冒険者は探索だけではなく、【配信者】としてダンジョンでの冒険を配信するようになる。
底辺サラリーマンのアキラもダンジョン配信者の大ファンだ。
そんなある日、彼の部屋にダンジョンの入り口が現れた。
部屋にダンジョンの入り口が出来るという奇跡のおかげで、アキラも配信者になる。
ダンジョン配信オタクの美人がプロデューサーになり、アキラのダンジョン配信は人気が出てくる。
『アキラちゃんねる』は配信収益で一攫千金を狙う!

精霊が俺の事を気に入ってくれているらしく過剰に尽くしてくれる!が、周囲には精霊が見えず俺の評価はよろしくない
よっしぃ
ファンタジー
俺には僅かながら魔力がある。この世界で魔力を持った人は少ないからそれだけで貴重な存在のはずなんだが、俺の場合そうじゃないらしい。
魔力があっても普通の魔法が使えない俺。
そんな俺が唯一使える魔法・・・・そんなのねーよ!
因みに俺の周囲には何故か精霊が頻繁にやってくる。
任意の精霊を召還するのは実はスキルなんだが、召喚した精霊をその場に留め使役するには魔力が必要だが、俺にスキルはないぞ。
極稀にスキルを所持している冒険者がいるが、引く手あまたでウラヤマ!
そうそう俺の総魔力量は少なく、精霊が俺の周囲で顕現化しても何かをさせる程の魔力がないから直ぐに姿が消えてしまう。
そんなある日転機が訪れる。
いつもの如く精霊が俺の魔力をねだって頂いちゃう訳だが、大抵俺はその場で気を失う。
昔ひょんな事から助けた精霊が俺の所に現れたんだが、この時俺はたまたまうつ伏せで倒れた。因みに顔面ダイブで鼻血が出たのは内緒だ。
そして当然ながら意識を失ったが、ふと目を覚ますと俺の周囲にはものすごい数の魔石やら素材があって驚いた。
精霊曰く御礼だってさ。
どうやら俺の魔力は非常に良いらしい。美味しいのか効果が高いのかは知らんが、精霊の好みらしい。
何故この日に限って精霊がずっと顕現化しているんだ?
どうやら俺がうつ伏せで地面に倒れたのが良かったらしい。
俺と地脈と繋がって、魔力が無限増殖状態だったようだ。
そしてこれが俺が冒険者として活動する時のスタイルになっていくんだが、理解しがたい体勢での活動に周囲の理解は得られなかった。
そんなある日、1人の女性が俺とパーティーを組みたいとやってきた。
ついでに精霊に彼女が呪われているのが分かったので解呪しておいた。
そんなある日、俺は所属しているパーティーから追放されてしまった。
そりゃあ戦闘中だろうがお構いなしに地面に寝そべってしまうんだから、あいつは一体何をしているんだ!となってしまうのは仕方がないが、これでも貢献していたんだぜ?
何せそうしている間は精霊達が勝手に魔物を仕留め、素材を集めてくれるし、俺の身をしっかり守ってくれているんだが、精霊が視えないメンバーには俺がただ寝ているだけにしか見えないらしい。
因みにダンジョンのボス部屋に1人放り込まれたんだが、俺と先にパーティーを組んでいたエレンは俺を助けにボス部屋へ突入してくれた。
流石にダンジョン中層でも深層のボス部屋、2人ではなあ。
俺はダンジョンの真っただ中に追放された訳だが、くしくも追放直後に俺の何かが変化した。
因みに寝そべっていなくてはいけない理由は顔面と心臓、そして掌を地面にくっつける事で地脈と繋がるらしい。地脈って何だ?

異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)

異世界転生!ハイハイからの倍人生
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は死んでしまった。
まさか野球観戦で死ぬとは思わなかった。
ホームランボールによって頭を打ち死んでしまった僕は異世界に転生する事になった。
転生する時に女神様がいくら何でも可哀そうという事で特殊な能力を与えてくれた。
それはレベルを減らすことでステータスを無制限に倍にしていける能力だった...
スキルは見るだけ簡単入手! ~ローグの冒険譚~
夜夢
ファンタジー
剣と魔法の世界に生まれた主人公は、子供の頃から何の取り柄もない平凡な村人だった。
盗賊が村を襲うまでは…。
成長したある日、狩りに出掛けた森で不思議な子供と出会った。助けてあげると、不思議な子供からこれまた不思議な力を貰った。
不思議な力を貰った主人公は、両親と親友を救う旅に出ることにした。
王道ファンタジー物語。

【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。
あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~
深楽朱夜
ファンタジー
13人の神がいる異世界《アタラクシア》にこの世界を治癒する為の魔術、異界人召喚によって呼ばれた主人公
じゃ、この世界を治せばいいの?そうじゃない、この魔法そのものが治療なので後は好きに生きていって下さい
…この世界でも生きていける術は用意している
責任はとります、《アタラクシア》に来てくれてありがとう
という訳で異世界暮らし始めちゃいます?
※誤字 脱字 矛盾 作者承知の上です 寛容な心で読んで頂けると幸いです
※表紙イラストはAIイラスト自動作成で作っています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる