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外伝 女神のチョンボで大変な事に 口田 士門

市場を見て判断

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 結局、日本人には理解できないこの状況。
 まあ実際どんな感じなのか見ておこう、最終的にそう言う事となった。

 俺達がイベッテに案内されたのは、今までは上品というか治安のよい、安心できる場所だけだった。
 そして、一度俺だけでブラブラと市場を見た事があったけれど、結局そんなに見ないうちに鍛冶師の親方がいる店へたどり着き、それ以降何処にも行かなかったからなあ。
 じゃ今から行くか?

「早速今から見に行こうと思うけれど、誰が行く?」
「お店巡りなら行きたいけれど、奴隷の店は・・・・」

 せつは行きたがらないようだ。

「私もちょっと・・・?」

 みつえもか。

「士門さん、私は行きますわ。今後の事を考えると、知っておくべきね。」

 佐和は行くようだ。

「私は奴隷商の所へは行かない。」

 あっさりと拒否したシビル。

「じゃ、私と前重さんと、士門さんの3人ね。繁在家さん達は、市場そのものは行くのね?」
「ええ、しもんさん達が奴隷商の所へ行ってる間は雑貨や、服見ています。」
「私もせっちゃんと一緒に行動する。」

 せつとみつえはショッピングか。

「じゃあ、私は行きたい所へ寄るかな・・・・」

 シビルはエルフの買い物か?

 ・・・・
 ・・・
 ・・
 ・

 久しぶりに見る市場は盛況だ。
 いい匂いもそこかしこで漂う。
 時々食欲をそそる匂いが鼻につく。
 イベッテがお勧めのを教えてくれたので、買い食いをしながら歩く。
 成程、色々な店がある。
 よく分からない店もあるけれど。
 暫らく見ていたけれどイベッテが、

「もうすぐ奴隷商の店だけれど、繁在家さん達はこの辺りで別行動でいいのかな?」
「そうですね・・・・ちょっと気になったお店もありましたし。そうさせてもらいます。」

 せつとみつえ、シビルとはここで別れた。
 暫く歩くと、
「この辺りがそうですよ?」

 何々・・・?

『安心のゴーチエ・メスプレ商会』

 看板に安心とか書くか?

「寄ってらっしゃい見てらっしゃい!本日借金奴隷が多数入荷したよ!そして戦争奴隷も到着したばかりだ!さあさあ見てってよ!」

『信頼第一オレリア・メルシエ商会』

「うちの奴隷は信用できるのしか扱っていないよ!目の前に高価なものが転がっていても、持ち逃げしないよ?」
「なんだこれ?意外と賑やかじゃないか?」
「どんな店を想像していたんですか?」
「もっとこう・・・・こっそり入る入り口?隠されている?用心棒が入り口を塞いでいる?みたいな。」
「何ですかそれ?少なくともこの国の奴隷商はこのように賑やかですよ。」

 ・・・・お、あれは?

『ノエラ商会』

 ここに来てシンプルだ。
 店自体落ち着いた感じ?
 色々あるなあ?
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