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外伝 女神のチョンボで大変な事に 口田 士門
受付嬢の案内
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俺達はギルトの建物から出ようとしたけれど、今日受付をしてくれてた受付嬢が声をかけてきた。
「口田さん、今から先程お売りした館へ向かうのですが、ご一緒しませんか?」
むむ、これはどうした事か、モテ期到来か?
「えっと、どのような用があるのかな?」
「執事とメイドに関してですが、雇用形態変更の手続きですね。」
・・・・なるほど、モテ期は去った。
「全員で向かったほうがいい?」
「いえ今回の場合、館の所有者が口田さんですので、所有者1人で構いません。」
「わかった。まあ聞いての通りだ。俺は一度館へ向かう。皆はどうする?」
一応聞いてみる。
「何も考えておりません・・・・」
「そういえばこれから今日はどうするとか決めてなかったよね、口田さん?」
「あ、もしよかったらですけれど・・・・口田さんの持っているカバン、貸してもらえませんか?」
せつと安楽座さんは何も考えていなかったか・・・・で、流石は教師をしているだけあるな、でも何でカバン?
「いいけれど、どうして?」
「はい、もし時間があるなら、一度カバンの中にある服とかじっくり見てみたいなあ、と。あの時は見る余裕がなかったので、手あたり次第に仕舞っていましたからね。」
意味深な言い方の前重先生。
忘れていたのか、目を輝かせる2人。
「ああ、下着とかもあるしな。男がいるとそう言うの遠慮するよな・・・・はい、持ってって下さい。」
女性は色々大変だからな・・・・
「しもんさん、ありがとうございます。」
「着替え!着替え!」
・・・・3人は去っていった。
もう振りむきもせず、一目散に。
・・・・
・・・
・・
・
「少々お待ち下さい。」
館に到着し、先に中へ入る受付嬢。
暫くすると、50代後半?のダンディな紳士が現れた。
「口田さん、こちらがこの館を管理していただいている、執事の方です。」
こ、これは・・・・セバスチャン・・・・
は!乏しい知識から来た閃きが・・・・セバスチャンだと?くう・・・・
勿論?セバスチャンという名ではなく、マウリシオ・フロレスという名だった。
「お初にお目にかかります。マウリシオ・フロレスと申します。当館を30年にわたり管理しております。以後お見知りおきを。」
「これはご丁寧にどうも。口田士門です。」
「口田様ですね。変わった名ですが、こちらの街に住んでおられるのでしょうか?」
「いや、来たばかり。」
「なるほど・・・・イベッテ様のお話ですと、明日からお住まいになられるとか・・・・」
「大丈夫かい?」
「無論、問題ございません。因みに、何人程来られるのでしょうか?差支えが無ければお教え願えないでしょうか?」
「たぶん50人ぐらい。」
「多いですな・・・・申し訳ございませんが、この館は広いとはいえ、50もの個室はございませぬ。相部屋となりますが宜しいでしょうか?」
「ああ、問題ないよ。あ、クランの拠点としても使うので、1階に大きな部屋はあるかな?別の部屋がよさそうならならそうするけれど、拠点用の大部屋もすぐ使いたい。」
「畏まりました。口田様、個室はいかほどお使いになられますか?10程の部屋がすぐに使えますが?」
「今の所4人かな。」
「畏まりました。お食事はどうされますか?」
「料理できる人はいるの?」
「本格的なご料理はご用意できませぬが、宿で出される程度の食事であれば、すぐにでも。」
「それはありがたいな。パンがいいかな。保存のきかない料理は、落ち着いてからで。」
「そう伝えておきます。それと、風呂のご用意もしたほうが宜しいでしょうか?」
「風呂は夕方でいいかな?水は使えるの?」
「無論でございます。但し魔石を使う事になります。」
・・・・
・・・
・・
・
結局メイドさんは出てこなかったよ。
そして、帰りに受付嬢・・・・イベッテさんというらしい・・・・と、食事をしてから帰る事にした。
「口田さん、今から先程お売りした館へ向かうのですが、ご一緒しませんか?」
むむ、これはどうした事か、モテ期到来か?
「えっと、どのような用があるのかな?」
「執事とメイドに関してですが、雇用形態変更の手続きですね。」
・・・・なるほど、モテ期は去った。
「全員で向かったほうがいい?」
「いえ今回の場合、館の所有者が口田さんですので、所有者1人で構いません。」
「わかった。まあ聞いての通りだ。俺は一度館へ向かう。皆はどうする?」
一応聞いてみる。
「何も考えておりません・・・・」
「そういえばこれから今日はどうするとか決めてなかったよね、口田さん?」
「あ、もしよかったらですけれど・・・・口田さんの持っているカバン、貸してもらえませんか?」
せつと安楽座さんは何も考えていなかったか・・・・で、流石は教師をしているだけあるな、でも何でカバン?
「いいけれど、どうして?」
「はい、もし時間があるなら、一度カバンの中にある服とかじっくり見てみたいなあ、と。あの時は見る余裕がなかったので、手あたり次第に仕舞っていましたからね。」
意味深な言い方の前重先生。
忘れていたのか、目を輝かせる2人。
「ああ、下着とかもあるしな。男がいるとそう言うの遠慮するよな・・・・はい、持ってって下さい。」
女性は色々大変だからな・・・・
「しもんさん、ありがとうございます。」
「着替え!着替え!」
・・・・3人は去っていった。
もう振りむきもせず、一目散に。
・・・・
・・・
・・
・
「少々お待ち下さい。」
館に到着し、先に中へ入る受付嬢。
暫くすると、50代後半?のダンディな紳士が現れた。
「口田さん、こちらがこの館を管理していただいている、執事の方です。」
こ、これは・・・・セバスチャン・・・・
は!乏しい知識から来た閃きが・・・・セバスチャンだと?くう・・・・
勿論?セバスチャンという名ではなく、マウリシオ・フロレスという名だった。
「お初にお目にかかります。マウリシオ・フロレスと申します。当館を30年にわたり管理しております。以後お見知りおきを。」
「これはご丁寧にどうも。口田士門です。」
「口田様ですね。変わった名ですが、こちらの街に住んでおられるのでしょうか?」
「いや、来たばかり。」
「なるほど・・・・イベッテ様のお話ですと、明日からお住まいになられるとか・・・・」
「大丈夫かい?」
「無論、問題ございません。因みに、何人程来られるのでしょうか?差支えが無ければお教え願えないでしょうか?」
「たぶん50人ぐらい。」
「多いですな・・・・申し訳ございませんが、この館は広いとはいえ、50もの個室はございませぬ。相部屋となりますが宜しいでしょうか?」
「ああ、問題ないよ。あ、クランの拠点としても使うので、1階に大きな部屋はあるかな?別の部屋がよさそうならならそうするけれど、拠点用の大部屋もすぐ使いたい。」
「畏まりました。口田様、個室はいかほどお使いになられますか?10程の部屋がすぐに使えますが?」
「今の所4人かな。」
「畏まりました。お食事はどうされますか?」
「料理できる人はいるの?」
「本格的なご料理はご用意できませぬが、宿で出される程度の食事であれば、すぐにでも。」
「それはありがたいな。パンがいいかな。保存のきかない料理は、落ち着いてからで。」
「そう伝えておきます。それと、風呂のご用意もしたほうが宜しいでしょうか?」
「風呂は夕方でいいかな?水は使えるの?」
「無論でございます。但し魔石を使う事になります。」
・・・・
・・・
・・
・
結局メイドさんは出てこなかったよ。
そして、帰りに受付嬢・・・・イベッテさんというらしい・・・・と、食事をしてから帰る事にした。
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