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外伝 女神のチョンボで大変な事に 口田 士門

レベルについて

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 そう言えば、くそ女神がレベルについて言っていたな。

 普通は10が最高だったか。
 で、具体的にどういう感じか分からないので、剣の腕前で例えてみると、
 10    もはや神 
 9     剣聖
 8     達人
 7     師範代
 6     剣豪
 5     使い手
 4     兵士並
 3       そこそこ
 2        見習い
 1        知識

 といった感じなようだ。
 11以降はそう言うのがないらしい。
 滅多に存在しないらしいからだそうな。
 うーん、ニュアンス的に6から8は違いが分からないな。
 普通は9にも届かず頑張って8どまりらしいので、7になっていても凄いらしい。
 そして、一つレベルが違うだけで先ずレベルが上の相手には勝てないらしい。
 それこそ1対複数で囲えば、何とかなるかも?というような。

 そして今前重先生を見てみると、レベルが7に到達していた。
 ここまでくれば先ず普通の強い人でも勝てないらしい。

 一寸安心だ。
 で、目の前の冒険者達を見ると装備は良さそうな人が多いけれど、軒並み4から5。
 そして1人だけ6がいる。
 昨日会った人は皆5だ。

 で、どうしてここにいるのだろう?

「あ、もしかしてこの辺りのオーク、殆んど仕留めて下さいました?」

 僧侶?の女性がそう尋ねてくる。

「オークは4匹程仕留めたよ。えっと、”ジェネラル”と何だっけ、”コマンダー”、”ウォーロード”と、最後のは確認しなかったな。」

 冒険者達がざわめいている。

「凄いですな。まさかジェネラルをこんな少人数で仕留めてしまうとは。申し遅れました。クラン”オデイールの光”リーダーのドナト・ブリセーニョだ。パーティーでは”木々の騎士”として活動している。出来れば貴方の名前を聞かせてほしい。」

 うーん・・・・凄いのかどうかわからないけれど、クランを組んでいるのか。
 今一未だ仕組みが分からないが普通は少人数、せいぜい6人ぐらいで組むのがパーティー、それがいくつも集まった組織がクランだったかな。
 そこのリーダなんだから色々凄いのだろう。

「俺は口田士門。クラン”御国台”を立ち上げ、今の所リーダーをしている。パーティーは”吹奏楽と口田”に所属している。」

「貴方もクランのリーダーでしたか。しかし、申し訳ないが知らない名前だ。今までクランの活動は?」

「ああ、パワーレベリングするにあたり、レイドを組むのに必要になって、昨日クランを作った。ざっと100名程所属しているが、今後は人数が減るかもしれない。」

「なんと!100名を越しているのですか!驚いた。それにしても・・・・貴方はその・・・レベル?本当ですか?14と出ていますし、お連れのパーティメンバーも、7と9・・・・」

「えっと、我々はこの地にまだ来て2日しか経っていなくて、この辺りの常識がいまいちわかってないのですよ。そんなに変ですか?」

「いえ・・・・あ、部下が素材の回収をしてくれたようです。どうぞ受け取って下さい。」

 そう言って幾つかの魔石?と複数の武器を渡してくるので受け取ると、カバンに収納。
 それを見て驚いたのか、

「なんと!収納カバンまでお持ちとは!」
「あ、やっぱりあまり見ない品なのですか?」
「そうですな・・・そのカバン1つ売るだけで、一生暮らしていけます。」

 うわ ・・・・とんでもないな。
 てっきり普通に出回っているかと思ってた。

「あ、それでですね・・・・オークに攫われた人達って、いませんでしたか?もう死んでいると思うのですが。それと、貴方達は何処から来たのでしょうか?できれば近くの街へ行きたいのですが。因みに我々は、あの建物から来ました。あ、昨日会った3人はご存知ですね?」

「あ、はい、何かとんでもなく立派な建物でした。」

 急に振られ答える僧侶ちゃん。
 何かちゃん付けが相応しく感じてしまったのは内緒だ。

 はあ・・・・友好的に話が出来そうだ。
 あ、向こうも鑑定かな?持っている人いるんだな。
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