782 / 1,020
外伝 リュークとエリザヴェータ
勇者さまって
しおりを挟む
「ヒルベルト、また収納かばんを壊したそうだな。」
あ、この声は分かる。
皇太子様だ。
「あ?エムルント!俺様の事は勇者さまと言えって何度言ったらぶべごrsびゃ!」
・・・・最後の方は何を言っているのかわかりませんでした。
何せ勇者さま?は皇太子さまに顔面を殴られ、吹き飛んでしまったからです。
「勇者!」
お付きの人?そう言えば勇者さまといつも一緒に見かけるね、あの人。
何度か勇者さまを見かけたけれど、必ずあの人が隣にいるんだよね。
「ったく!イディオ手を貸せよ。」
もう1人は戦士かな?体格がいい人です。
で、勇者さまが起き上がり、
「やってくれるじゃねえかエムルントよ。俺様のお陰で魔族の進行を食い止めてやっているって言うのに、それに比べりゃあ収納かばんのひとつやふたつ安いもんだろ?」
「馬鹿か!お前がどれだけ壊したか知っているのか?もう城にはひとつしかないのだぞ?これは皇帝陛下に万が一があった時、いざという時に使う為外には出せねえ!だから実質もうねえんだよ!どうすんだ?旅の荷物を全て背負うか?そういった人選してやんよ?」
仲が悪いんだろうねこの2人。
「おいおいよせ!そんなのはイディオだけでいい!女性を!」
「・・・・てめえはどれだクズでも勇者だ。だから可能な限りてめえの要望通りに今までは女性を用意した。だがもう限界だ・・・・幸いな事に、今回は新たに聖女が誕生したので、彼女も旅に出ねえといけねえ・・・・これで最後だ。」
「ひょ――――!聖女ってか!俺的には性女でもいいんだが!だが・・・・そいつは旅に堪えられるのか?」
「心配ない。彼女にはお供がいる上に、今回は皇宮から宮廷魔術師見習いを付ける。」
「あ?おいおいまさかてめえがお気に入りのエリザヴェータじゃねえよな?」
「妹は留学中だ。皇宮からと言っても血はかなり薄い・・・・まあいい。そろそろ皇帝陛下がやってくる。」
・・・・僕の後ろにいる女性の事かな?あとやっぱり皇帝陛下と会うんだ、あーこういうのって何だっけ。
その後謁見はまず勇者が収納かばんをまたもや使い物にならなくしてしまった事を責め、その替わりを用意した、と説明が。
「・・・・で、彼がちょうどいいだろう。」
「あ!一寸待てよ!野郎じゃねえか!テンション下がるんだよ!」
「ヒルベルトよ、彼は冒険者としての実績がある上に商人だ。空間魔法の使い手故に荷物を運ぶのにも適しているのだ。今回は聖女アルフォンシーナとビーチェ、空間魔法の使い手リューク、そして宮廷魔術師見習いとなってはいるが実際は見習い以上な実力を持つ、つまりもう宮廷魔術師であるレーツェルを新たなメンバーとしてダンジョンに臨むのだ。」
「で、俺の聖女様は何処にいるんだよ!」
「彼女は明日来る。」
「そうか。じゃあ聖女様が来たら知らせてくれや。」
勇者さまって性格に問題がありそう。
まさか皇帝陛下にあんな口を利くなんて。
あ、この声は分かる。
皇太子様だ。
「あ?エムルント!俺様の事は勇者さまと言えって何度言ったらぶべごrsびゃ!」
・・・・最後の方は何を言っているのかわかりませんでした。
何せ勇者さま?は皇太子さまに顔面を殴られ、吹き飛んでしまったからです。
「勇者!」
お付きの人?そう言えば勇者さまといつも一緒に見かけるね、あの人。
何度か勇者さまを見かけたけれど、必ずあの人が隣にいるんだよね。
「ったく!イディオ手を貸せよ。」
もう1人は戦士かな?体格がいい人です。
で、勇者さまが起き上がり、
「やってくれるじゃねえかエムルントよ。俺様のお陰で魔族の進行を食い止めてやっているって言うのに、それに比べりゃあ収納かばんのひとつやふたつ安いもんだろ?」
「馬鹿か!お前がどれだけ壊したか知っているのか?もう城にはひとつしかないのだぞ?これは皇帝陛下に万が一があった時、いざという時に使う為外には出せねえ!だから実質もうねえんだよ!どうすんだ?旅の荷物を全て背負うか?そういった人選してやんよ?」
仲が悪いんだろうねこの2人。
「おいおいよせ!そんなのはイディオだけでいい!女性を!」
「・・・・てめえはどれだクズでも勇者だ。だから可能な限りてめえの要望通りに今までは女性を用意した。だがもう限界だ・・・・幸いな事に、今回は新たに聖女が誕生したので、彼女も旅に出ねえといけねえ・・・・これで最後だ。」
「ひょ――――!聖女ってか!俺的には性女でもいいんだが!だが・・・・そいつは旅に堪えられるのか?」
「心配ない。彼女にはお供がいる上に、今回は皇宮から宮廷魔術師見習いを付ける。」
「あ?おいおいまさかてめえがお気に入りのエリザヴェータじゃねえよな?」
「妹は留学中だ。皇宮からと言っても血はかなり薄い・・・・まあいい。そろそろ皇帝陛下がやってくる。」
・・・・僕の後ろにいる女性の事かな?あとやっぱり皇帝陛下と会うんだ、あーこういうのって何だっけ。
その後謁見はまず勇者が収納かばんをまたもや使い物にならなくしてしまった事を責め、その替わりを用意した、と説明が。
「・・・・で、彼がちょうどいいだろう。」
「あ!一寸待てよ!野郎じゃねえか!テンション下がるんだよ!」
「ヒルベルトよ、彼は冒険者としての実績がある上に商人だ。空間魔法の使い手故に荷物を運ぶのにも適しているのだ。今回は聖女アルフォンシーナとビーチェ、空間魔法の使い手リューク、そして宮廷魔術師見習いとなってはいるが実際は見習い以上な実力を持つ、つまりもう宮廷魔術師であるレーツェルを新たなメンバーとしてダンジョンに臨むのだ。」
「で、俺の聖女様は何処にいるんだよ!」
「彼女は明日来る。」
「そうか。じゃあ聖女様が来たら知らせてくれや。」
勇者さまって性格に問題がありそう。
まさか皇帝陛下にあんな口を利くなんて。
1
お気に入りに追加
3,937
あなたにおすすめの小説
私を手放して、後悔は致しませんね?
アノマロカリス
恋愛
カーネラ・フェルサージは、男爵令嬢の長女。
美貌も体型も全てを兼ね揃えている妹のネフティスとは違い、カーネラは見窄らしい女だった。
ある時、ネフティスに婚約の話が持ち上がった。
相手は同じ男爵令息のファグリューなのだが、ファグリューはカーネラに負けず劣らずの見窄らしい男だった。
ネフティスはファグリューを一瞥し、その役をカーネラに譲る事にした。
ファグリューの家は、フェルサージ家と同等の資産のあるデルード男爵家…
ネフティスはそんな相手と釣り合わないと言って、カーネラに譲る事にした。
ところが一年後…
デルード男爵家は、有り得ない程の資産を手に入れた。
そして…ファグリューは大金を手に入れた後に、様変わりした。
見窄らしいと思っていた容姿はすっかり変わり、ネフティスのメガネに叶う男になっていた。
するとネフティスは、ファグリューに言い寄って…カーネラから見事に略奪が成功した。
そしてファグリューは、ネフティスとの結婚をする為にカーネラと離婚をして、家から追い出すのだった。
しかし、それがファグリューとネフティスの破滅になる事になろうとは…?
兄がいるので悪役令嬢にはなりません〜苦労人外交官は鉄壁シスコンガードを突破したい〜
藤也いらいち
恋愛
無能王子の婚約者のラクシフォリア伯爵家令嬢、シャーロット。王子は典型的な無能ムーブの果てにシャーロットにあるはずのない罪を並べ立て婚約破棄を迫る。
__婚約破棄、大歓迎だ。
そこへ、視線で人手も殺せそうな眼をしながらも満面の笑顔のシャーロットの兄が王子を迎え撃った!
勝負は一瞬!王子は場外へ!
シスコン兄と無自覚ブラコン妹。
そして、シャーロットに思いを寄せつつ兄に邪魔をされ続ける外交官。妹が好きすぎる侯爵令嬢や商家の才女。
周りを巻き込み、巻き込まれ、果たして、彼らは恋愛と家族愛の違いを理解することができるのか!?
短編 兄がいるので悪役令嬢にはなりません を大幅加筆と修正して連載しています
カクヨム、小説家になろうにも掲載しています。
自称ヒロインに「あなたはモブよ!」と言われましたが、私はモブで構いません!!
ゆずこしょう
恋愛
ティアナ・ノヴァ(15)には1人の変わった友人がいる。
ニーナ・ルルー同じ年で小さい頃からわたしの後ろばかり追ってくる、少しめんどくさい赤毛の少女だ。
そしていつも去り際に一言。
「私はヒロインなの!あなたはモブよ!」
ティアナは思う。
別に物語じゃないのだし、モブでいいのではないだろうか…
そんな一言を言われるのにも飽きてきたので私は学院生活の3年間ニーナから隠れ切ることに決めた。
あなたの隣で初めての恋を知る
ななもりあや
BL
5歳のときバス事故で両親を失った四季。足に大怪我を負い車椅子での生活を余儀なくされる。しらさぎが丘養護施設で育ち、高校卒業後、施設を出て一人暮らしをはじめる。
その日暮らしの苦しい生活でも決して明るさを失わない四季。
そんなある日、突然の雷雨に身の危険を感じ、雨宿りするためにあるマンションの駐車場に避難する四季。そこで、運命の出会いをすることに。
一回りも年上の彼に一目惚れされ溺愛される四季。
初めての恋に戸惑いつつも四季は、やがて彼を愛するようになる。
表紙絵は絵師の松本コウさんに描いていただきました。
前世で処刑された聖女、今は黒薬師と呼ばれています
矢野りと
恋愛
旧題:前世で処刑された聖女はひっそりと生きていくと決めました〜今世では黒き薬師と呼ばれています〜
――『偽聖女を処刑しろっ!』
民衆がそう叫ぶなか、私の目の前で大切な人達の命が奪われていく。必死で神に祈ったけれど奇跡は起きなかった。……聖女ではない私は無力だった。
何がいけなかったのだろうか。ただ困っている人達を救いたい一心だっただけなのに……。
人々の歓声に包まれながら私は処刑された。
そして、私は前世の記憶を持ったまま、親の顔も知らない孤児として生まれ変わった。周囲から見れば恵まれているとは言い難いその境遇に私はほっとした。大切なものを持つことがなによりも怖かったから。
――持たなければ、失うこともない。
だから森の奥深くでひっそりと暮らしていたのに、ある日二人の騎士が訪ねてきて……。
『黒き薬師と呼ばれている薬師はあなたでしょうか?』
基本はほのぼのですが、シリアスと切なさありのお話です。
※この作品の設定は架空のものです。
※一話目だけ残酷な描写がありますので苦手な方はご自衛くださいませ。
※感想欄のネタバレ配慮はありません(._.)
私は私で勝手に生きていきますから、どうぞご自由にお捨てになってください。
木山楽斗
恋愛
伯爵令嬢であるアルティリアは、婚約者からある日突然婚約破棄を告げられた。
彼はアルティリアが上から目線だと批判して、自らの妻として相応しくないと判断したのだ。
それに対して不満を述べたアルティリアだったが、婚約者の意思は固かった。こうして彼女は、理不尽に婚約を破棄されてしまったのである。
そのことに関して、アルティリアは実の父親から責められることになった。
公にはなっていないが、彼女は妾の子であり、家での扱いも悪かったのだ。
そのような環境で父親から責められたアルティリアの我慢は限界であった。伯爵家に必要ない。そう言われたアルティリアは父親に告げた。
「私は私で勝手に生きていきますから、どうぞご自由にお捨てになってください。私はそれで構いません」
こうしてアルティリアは、新たなる人生を送ることになった。
彼女は伯爵家のしがらみから解放されて、自由な人生を送ることになったのである。
同時に彼女を虐げていた者達は、その報いを受けることになった。彼らはアルティリアだけではなく様々な人から恨みを買っており、その立場というものは盤石なものではなかったのだ。
よくある婚約破棄なので
おのまとぺ
恋愛
ディアモンテ公爵家の令嬢ララが婚約を破棄された。
その噂は風に乗ってすぐにルーベ王国中に広がった。なんといっても相手は美男子と名高いフィルガルド王子。若い二人の結婚の日を国民は今か今かと夢見ていたのだ。
言葉数の少ない公爵令嬢が友人からの慰めに対して放った一言は、社交界に小さな波紋を呼ぶ。「災難だったわね」と声を掛けたアネット嬢にララが返した言葉は短かった。
「よくある婚約破棄なので」
・すれ違う二人をめぐる短い話
・前編は各自の証言になります
・後編は◆→ララ、◇→フィルガルド
・全25話完結
茶番には付き合っていられません
わらびもち
恋愛
私の婚約者の隣には何故かいつも同じ女性がいる。
婚約者の交流茶会にも彼女を同席させ仲睦まじく過ごす。
これではまるで私の方が邪魔者だ。
苦言を呈しようものなら彼は目を吊り上げて罵倒する。
どうして婚約者同士の交流にわざわざ部外者を連れてくるのか。
彼が何をしたいのかさっぱり分からない。
もうこんな茶番に付き合っていられない。
そんなにその女性を傍に置きたいのなら好きにすればいいわ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる