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来訪者
人としての最後の責務
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人として過ごす時間はもう僅かだ。
そんな中心配なのは、やはり日本での家族だ。
妻である友理奈は大丈夫。
というよりもおっさんの神としての活動、これに付き合ってくれるようだ。
うう、すまん。
そして2人の子供、千亜希と遼太郎だ。
千亜希は・・・・しっかりしているからいいと思うが、結婚して子を産み育て、いずれ子が独立すれば、多分おっさんと共に神として活動すると思われる。
問題は旦那だな。
旦那にまで神としての色々をさせようとは思っていない。
もし千亜希が珠の影響で、老いる事が無くなってしまった場合、旦那もその影響を受けてしまうだろう。
そして、残念ながら男というのは性欲を抑えられない生き物だ。
もし旦那が神となってしまった場合、その後に他の女と行為に及んでしまえば、相手の女にも影響が出る。
それは避けなければならないが、きっと無理。
だったら・・・・金で解決か。
千亜希からすればとんでもない話だが、つまり離婚をさせ、旦那に多額の金を渡し、他の女と再婚してもらう。
よほどの人格者でなければ性欲を抑えられないので、結局離婚になる。
「しかしいいのか?」
「色々悩んだけれど、お父さんにはお母さんのサポートと、私達の手助けが必要になるわ。あっちの世界で生きている人は手助けが必要だけど、日本の知識と考えがあればお父さんもずいぶん楽になるでしょ?」
ありがとう・・・・
そして次は遼太郎だ。
悩んだ。
遼太郎はおっさんが連れて行かなければ天涯孤独になってしまう。
かといって珠を使った後に日本に居続ける事はできない。
絶対女性と行為に及ぶからだ。
その女性が更に別の男性と行為に及べば、あっという間にやばい事になる。
まあ遼太郎の場合、精霊をあてがえば性欲のはけ口はそっちに向かうから・・・・いいのか?
それに、精霊と遼太郎が行為に及んでも、子を成す事は可能らしい。
そして私の兄には男性の子がいる。
既に結婚し家庭を築いている。
白河家は兄の子が引き継いでいくだろう。
幸いな事に金はある。なんだかんだで日本は未だ男性の名字を引き継ぐ事が多いからだ。
「まあいいんじゃない。そこまで拘っていないし。あれだけ気を付けたらいいんだろう!それはまあ、精霊に・・・・俺好みの姿になってくれるからさ!まあ気にすんなよ!」
すまん遼太郎。
但しこっそりと日本に戻って買い物や観光はできるからな。
和佳達には精霊を用いて遼太郎を密かに監視させている。
万が一があると困るからだ。
すまんな、愚かな父で。
そしておっさん最後の責務・・・・ルフィナちゃんとの子作り・・・・
ルフィナちゃんはおっさんとの間に子を成し、出産した後に子を父親であるミロスラーフに託すらしい。
そしておっさんと共に神として永遠ともいえる時間を過ごすのだとか。
自分の子を育てる事が出来ない苦しみ。
おっさんの業は深いな。
そんな事を思っていると、友理奈がやってきた。
「あなた、そろそろ準備ができましたよ。」
妻に他の女との行為の準備ができたと言わせるとか、クズだな。
・・・・
・・・
・・
・
一年が経った。
全ての準備が整い、いよいよ神界に旅立つ時が来た。
千亜希と遼太郎に関しては、友理奈が責任をもって見守っていくんだそうな。
そして20年が経てば神界に、おっさんの元へ連れて行くそうな。
但し珠はもっと早い段階で使うとの事。
「さあ、ノエミ様の所に向かいましょう!」
デアちゃんだ。
なんだかんだでおっさんが神として活動できるよう支えてくれる中心人物、もとい神だ。
「分かったよデア。じゃあそろそろ出発しよう。他の面々は追々こちらへ来てくれるんだよな?」
この世界で妻にした女性達だ。
一部そのまま現世に留まり死ぬ選択をした妻もいるが・・・・本人の意思を尊重し、受け入れた。
メーネアとリュシエンヌだ。
彼女達はそれぞれシラカワ領とインダルチャンス王国に関し事実上の中心人物。
その行く末を見守る事にした様だ。
色々と未練やしなくてはいけない事は沢山あるが、それは全て引き継いである。
「神としてこの世界を救わねばならぬのじゃ。しっかりと務めを果たすのだ。後の事はリュシエンヌを中心にしてくれるであろう。」
こういう時にカトリーンは唯一おっさんを叱咤激励をしてくれる。
他の妻も、自分のすべき事をそれぞれ行ってくれており、暫くしたらおっさんの後を追って、神界に来てくれる事になっている。
「じゃあみんな、暫しの別れだ。」
残るメーネアとリュシエンヌには既に別れを済ませている。
今日この場にやってきたら決心が変わってしまうからと、ここには来ない。
おっさんは皆に見送られて、デアちゃんと共に神界へ向かった。
神としてこれから困難が立ち向かってくるだろう。
どうしてこうなった?と思わなくもないが・・・・
さて、あっちでも頑張りますか!!
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
Fin
● 今までお付き合い下さりありがとうございました!
何とか完成の運びとなりました。
そんな中心配なのは、やはり日本での家族だ。
妻である友理奈は大丈夫。
というよりもおっさんの神としての活動、これに付き合ってくれるようだ。
うう、すまん。
そして2人の子供、千亜希と遼太郎だ。
千亜希は・・・・しっかりしているからいいと思うが、結婚して子を産み育て、いずれ子が独立すれば、多分おっさんと共に神として活動すると思われる。
問題は旦那だな。
旦那にまで神としての色々をさせようとは思っていない。
もし千亜希が珠の影響で、老いる事が無くなってしまった場合、旦那もその影響を受けてしまうだろう。
そして、残念ながら男というのは性欲を抑えられない生き物だ。
もし旦那が神となってしまった場合、その後に他の女と行為に及んでしまえば、相手の女にも影響が出る。
それは避けなければならないが、きっと無理。
だったら・・・・金で解決か。
千亜希からすればとんでもない話だが、つまり離婚をさせ、旦那に多額の金を渡し、他の女と再婚してもらう。
よほどの人格者でなければ性欲を抑えられないので、結局離婚になる。
「しかしいいのか?」
「色々悩んだけれど、お父さんにはお母さんのサポートと、私達の手助けが必要になるわ。あっちの世界で生きている人は手助けが必要だけど、日本の知識と考えがあればお父さんもずいぶん楽になるでしょ?」
ありがとう・・・・
そして次は遼太郎だ。
悩んだ。
遼太郎はおっさんが連れて行かなければ天涯孤独になってしまう。
かといって珠を使った後に日本に居続ける事はできない。
絶対女性と行為に及ぶからだ。
その女性が更に別の男性と行為に及べば、あっという間にやばい事になる。
まあ遼太郎の場合、精霊をあてがえば性欲のはけ口はそっちに向かうから・・・・いいのか?
それに、精霊と遼太郎が行為に及んでも、子を成す事は可能らしい。
そして私の兄には男性の子がいる。
既に結婚し家庭を築いている。
白河家は兄の子が引き継いでいくだろう。
幸いな事に金はある。なんだかんだで日本は未だ男性の名字を引き継ぐ事が多いからだ。
「まあいいんじゃない。そこまで拘っていないし。あれだけ気を付けたらいいんだろう!それはまあ、精霊に・・・・俺好みの姿になってくれるからさ!まあ気にすんなよ!」
すまん遼太郎。
但しこっそりと日本に戻って買い物や観光はできるからな。
和佳達には精霊を用いて遼太郎を密かに監視させている。
万が一があると困るからだ。
すまんな、愚かな父で。
そしておっさん最後の責務・・・・ルフィナちゃんとの子作り・・・・
ルフィナちゃんはおっさんとの間に子を成し、出産した後に子を父親であるミロスラーフに託すらしい。
そしておっさんと共に神として永遠ともいえる時間を過ごすのだとか。
自分の子を育てる事が出来ない苦しみ。
おっさんの業は深いな。
そんな事を思っていると、友理奈がやってきた。
「あなた、そろそろ準備ができましたよ。」
妻に他の女との行為の準備ができたと言わせるとか、クズだな。
・・・・
・・・
・・
・
一年が経った。
全ての準備が整い、いよいよ神界に旅立つ時が来た。
千亜希と遼太郎に関しては、友理奈が責任をもって見守っていくんだそうな。
そして20年が経てば神界に、おっさんの元へ連れて行くそうな。
但し珠はもっと早い段階で使うとの事。
「さあ、ノエミ様の所に向かいましょう!」
デアちゃんだ。
なんだかんだでおっさんが神として活動できるよう支えてくれる中心人物、もとい神だ。
「分かったよデア。じゃあそろそろ出発しよう。他の面々は追々こちらへ来てくれるんだよな?」
この世界で妻にした女性達だ。
一部そのまま現世に留まり死ぬ選択をした妻もいるが・・・・本人の意思を尊重し、受け入れた。
メーネアとリュシエンヌだ。
彼女達はそれぞれシラカワ領とインダルチャンス王国に関し事実上の中心人物。
その行く末を見守る事にした様だ。
色々と未練やしなくてはいけない事は沢山あるが、それは全て引き継いである。
「神としてこの世界を救わねばならぬのじゃ。しっかりと務めを果たすのだ。後の事はリュシエンヌを中心にしてくれるであろう。」
こういう時にカトリーンは唯一おっさんを叱咤激励をしてくれる。
他の妻も、自分のすべき事をそれぞれ行ってくれており、暫くしたらおっさんの後を追って、神界に来てくれる事になっている。
「じゃあみんな、暫しの別れだ。」
残るメーネアとリュシエンヌには既に別れを済ませている。
今日この場にやってきたら決心が変わってしまうからと、ここには来ない。
おっさんは皆に見送られて、デアちゃんと共に神界へ向かった。
神としてこれから困難が立ち向かってくるだろう。
どうしてこうなった?と思わなくもないが・・・・
さて、あっちでも頑張りますか!!
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
Fin
● 今までお付き合い下さりありがとうございました!
何とか完成の運びとなりました。
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