593 / 1,077
新たな剣
え?双剣キラスとキウス、本人(精霊)が直接渡すの?
しおりを挟む
城の人がおっさんの所へやってきて、今から来るように連絡をしにきたよ。
「マスター行きましょうか?」
そう言って先にゲートで城へ行っちゃった秘書さん。いやあ和佳って本当容赦ないね。
あ、剣、と思ったけど、何故かキラスとキウス自身が直接持って行くらしい。
あれ?剣の中に戻らんの?
「よいのですよ??(戻れないのですよ、子を産むまで・・・・)」
「そう言う事ですので、このまま行きますよ?(あの子アークマスターに伝えてないのね・・・・顕在化している精霊が妊娠すれば、腹の子を産むまで剣に戻れないって。)」
よく分からんまま2人?は自分の本体を持って行っちゃったよ。
・・・・
・・・
・・
・
おっさんがゲートで移動すると、エルヴィーラが待っていて、抱きついてきた。
「旦那さまお帰りなさいまし!今日は私のターンですから!」
何が私のターンなんだ?
「元気そうでよかったよ。あ、そうそう、この2振りの剣を紹介するよ。」
おっさんそう言ったんだけど、
「もう紹介してもらいましたわ。父上に会うのはもう少し先でしょう?」
「え?今すぐじゃないの?」
「なんだかんだでもう暫くかかりそうですわ。ですので・・・・」
そう言うが早いか、エルヴィーラ、おっさんを捕獲し、どこぞへと連れ去って行ったよ。
あ、いい匂い・・・・
そんな事を思いながら、また絶倫さんのお世話に・・・・
そしてエルヴィーラに抱きつく形で朽ち果てていたおっさんを、和佳さん容赦なく引っ立ててったよ。
あ、服・・・・とか思ったんだけど、どうやってかおっさんいつの間にか服を着させられてたよ。
和佳さん貴女何者ですか?
「え?秘書ですよ?」
うわ・・・・その一言で片付くんですか?
そしていつもの謁見の間ではなく・・・・
「なあ和佳さんや。」
「何でしょう、マスター?」
「何処に行くの?」
「え?今現在皇帝陛下のいらっしゃる場所ですよ?」
「何で謁見の間じゃないの?おっさんアポ取って皇帝と会う時は、必ず謁見の間なんだけど?」
「ええと、もしかして何も聞かされていないのでしょうか?」
「うん?何の事?」
「皇帝陛下は死の淵に立っておられます。」
え?何それ?聞いてないよ?ほんのちょっと前までダンジョンで暴れてたじゃないか!
「どういう事だ?殺しても死ななさそうなあいつが、今更病気とか有り得ないんだけど?」
あれ?そう言えば最近領地の温泉にこないなあとかは思ってたんだけどね?
まあエルヴィーラも城にいるし、孫見におっさんの領地に来る必要が無かったから忘れてたけど。
・・・・
・・・
・・
・
今おっさんは皇帝の前にいる。
「何してんだよ?」
「見て分からんのか?死にかけてるんだ!」
そう言う皇帝の言葉に力はなく、死相がはっきりと出ていた。
「何だよもう逝くのか?」
「まだ逝かねえよ?」
「・・・・エリクサーか、この珠使えば・・・・死なずに済むぞ?」
「・・・・エリクサーは兎に角、その珠使えば人間やめねえといけねえんだろ?そんなのをホイホイ出すんじゃねえ!」
「・・・・この異世界でおっさんと言い合えるのって、あんたぐらいだったんだけどなあ。」
「それはこっちのセリフだ!皆なんだかんだ言って遠慮するからな。そうしなかったのはてめえぐれえだ。で、今日は何しに来やがった?」
「ああ、剣を打ったのでな、あんたにやろうと思って持って・・・・自分でやって来た?」
「あ?何だよ自分でやって来たって?」
「あ、紹介するよ。双剣キラスとキウス、精霊剣だ。今後セアリアス帝国を守護してくれるだろう。」
2人は剣を持ったまま・・・・まああれが本体だしね・・・・皇帝の前にやって来た。
「精霊キラスですわ、マスター。」
「私は精霊キウスですわ、マスター。」
「あ?てめえら精霊か?それに・・・・その剣からはどんでもない力を感じるな。ちょっと見せて見ろ。」
そう皇帝に言われ、2人はそれぞれ本体を差し出す。
紅い剣から受け取り、鞘から出す皇帝。そして今度は蒼い剣を受け取り、鞘から出し、2振りの剣を交差させる。
「・・・・確かに受け取った。俺は疲れた。しばらく寝る。精霊はこの場に残れ。」
おっさんは和佳と共にこの場から去ったよ。
こののち暫くして・・・・こうして遂におっさんの喧嘩相手の皇帝は、その生涯を閉じたよ。
【死んでねえし!勝手に殺すなよ!】
あれ?あのパターンは死んだと思ったんだがな・・・・
しぶとさが身上の皇帝は、死ななかったよ。
「マスター行きましょうか?」
そう言って先にゲートで城へ行っちゃった秘書さん。いやあ和佳って本当容赦ないね。
あ、剣、と思ったけど、何故かキラスとキウス自身が直接持って行くらしい。
あれ?剣の中に戻らんの?
「よいのですよ??(戻れないのですよ、子を産むまで・・・・)」
「そう言う事ですので、このまま行きますよ?(あの子アークマスターに伝えてないのね・・・・顕在化している精霊が妊娠すれば、腹の子を産むまで剣に戻れないって。)」
よく分からんまま2人?は自分の本体を持って行っちゃったよ。
・・・・
・・・
・・
・
おっさんがゲートで移動すると、エルヴィーラが待っていて、抱きついてきた。
「旦那さまお帰りなさいまし!今日は私のターンですから!」
何が私のターンなんだ?
「元気そうでよかったよ。あ、そうそう、この2振りの剣を紹介するよ。」
おっさんそう言ったんだけど、
「もう紹介してもらいましたわ。父上に会うのはもう少し先でしょう?」
「え?今すぐじゃないの?」
「なんだかんだでもう暫くかかりそうですわ。ですので・・・・」
そう言うが早いか、エルヴィーラ、おっさんを捕獲し、どこぞへと連れ去って行ったよ。
あ、いい匂い・・・・
そんな事を思いながら、また絶倫さんのお世話に・・・・
そしてエルヴィーラに抱きつく形で朽ち果てていたおっさんを、和佳さん容赦なく引っ立ててったよ。
あ、服・・・・とか思ったんだけど、どうやってかおっさんいつの間にか服を着させられてたよ。
和佳さん貴女何者ですか?
「え?秘書ですよ?」
うわ・・・・その一言で片付くんですか?
そしていつもの謁見の間ではなく・・・・
「なあ和佳さんや。」
「何でしょう、マスター?」
「何処に行くの?」
「え?今現在皇帝陛下のいらっしゃる場所ですよ?」
「何で謁見の間じゃないの?おっさんアポ取って皇帝と会う時は、必ず謁見の間なんだけど?」
「ええと、もしかして何も聞かされていないのでしょうか?」
「うん?何の事?」
「皇帝陛下は死の淵に立っておられます。」
え?何それ?聞いてないよ?ほんのちょっと前までダンジョンで暴れてたじゃないか!
「どういう事だ?殺しても死ななさそうなあいつが、今更病気とか有り得ないんだけど?」
あれ?そう言えば最近領地の温泉にこないなあとかは思ってたんだけどね?
まあエルヴィーラも城にいるし、孫見におっさんの領地に来る必要が無かったから忘れてたけど。
・・・・
・・・
・・
・
今おっさんは皇帝の前にいる。
「何してんだよ?」
「見て分からんのか?死にかけてるんだ!」
そう言う皇帝の言葉に力はなく、死相がはっきりと出ていた。
「何だよもう逝くのか?」
「まだ逝かねえよ?」
「・・・・エリクサーか、この珠使えば・・・・死なずに済むぞ?」
「・・・・エリクサーは兎に角、その珠使えば人間やめねえといけねえんだろ?そんなのをホイホイ出すんじゃねえ!」
「・・・・この異世界でおっさんと言い合えるのって、あんたぐらいだったんだけどなあ。」
「それはこっちのセリフだ!皆なんだかんだ言って遠慮するからな。そうしなかったのはてめえぐれえだ。で、今日は何しに来やがった?」
「ああ、剣を打ったのでな、あんたにやろうと思って持って・・・・自分でやって来た?」
「あ?何だよ自分でやって来たって?」
「あ、紹介するよ。双剣キラスとキウス、精霊剣だ。今後セアリアス帝国を守護してくれるだろう。」
2人は剣を持ったまま・・・・まああれが本体だしね・・・・皇帝の前にやって来た。
「精霊キラスですわ、マスター。」
「私は精霊キウスですわ、マスター。」
「あ?てめえら精霊か?それに・・・・その剣からはどんでもない力を感じるな。ちょっと見せて見ろ。」
そう皇帝に言われ、2人はそれぞれ本体を差し出す。
紅い剣から受け取り、鞘から出す皇帝。そして今度は蒼い剣を受け取り、鞘から出し、2振りの剣を交差させる。
「・・・・確かに受け取った。俺は疲れた。しばらく寝る。精霊はこの場に残れ。」
おっさんは和佳と共にこの場から去ったよ。
こののち暫くして・・・・こうして遂におっさんの喧嘩相手の皇帝は、その生涯を閉じたよ。
【死んでねえし!勝手に殺すなよ!】
あれ?あのパターンは死んだと思ったんだがな・・・・
しぶとさが身上の皇帝は、死ななかったよ。
13
お気に入りに追加
3,961
あなたにおすすめの小説
続・拾ったものは大切にしましょう〜子狼に気に入られた男の転移物語〜
ぽん
ファンタジー
⭐︎書籍化決定⭐︎
『拾ってたものは大切にしましょう〜子狼に気に入られた男の転移物語〜』
第2巻:2024年5月20日(月)に各書店に発送されます。
書籍化される[106話]まで引き下げレンタル版と差し替えさせて頂きます。
第1巻:2023年12月〜
改稿を入れて読みやすくなっております。
是非♪
==================
1人ぼっちだった相沢庵は小さな子狼に気に入られ、共に異世界に送られた。
絶対神リュオンが求めたのは2人で自由に生きる事。
前作でダークエルフの脅威に触れた世界は各地で起こっている不可解な事に憂慮し始めた。
そんな中、異世界にて様々な出会いをし家族を得たイオリはリュオンの願い通り自由に生きていく。
まだ、読んでらっしゃらない方は先に『拾ったものは大切にしましょう〜子狼に気に入られた男の転移物語〜』をご覧下さい。
前作に続き、のんびりと投稿してまいります。
気長なお付き合いを願います。
よろしくお願いします。
※念の為R15にしています。
※誤字脱字が存在する可能性か高いです。
苦笑いで許して下さい。
転移したらダンジョンの下層だった
Gai
ファンタジー
交通事故で死んでしまった坂崎総助は本来なら自分が生きていた世界とは別世界の一般家庭に転生できるはずだったが神側の都合により異世界にあるダンジョンの下層に飛ばされることになった。
もちろん総助を転生させる転生神は出来る限りの援助をした。
そして総助は援助を受け取るとダンジョンの下層に転移してそこからとりあえずダンジョンを冒険して地上を目指すといった物語です。
もふもふ大好き家族が聖女召喚に巻き込まれる~時空神様からの気まぐれギフト・スキル『ルーム』で家族と愛犬守ります~
鐘ケ江 しのぶ
ファンタジー
第15回ファンタジー大賞、奨励賞頂きました。
投票していただいた皆さん、ありがとうございます。
励みになりましたので、感想欄は受け付けのままにします。基本的には返信しませんので、ご了承ください。
「あんたいいかげんにせんねっ」
異世界にある大国ディレナスの王子が聖女召喚を行った。呼ばれたのは聖女の称号をもつ華憐と、派手な母親と、華憐の弟と妹。テンプレートのように巻き込まれたのは、聖女華憐に散々迷惑をかけられてきた、水澤一家。
ディレナスの大臣の1人が申し訳ないからと、世話をしてくれるが、絶対にあの華憐が何かやらかすに決まっている。一番の被害者である水澤家長女優衣には、新種のスキルが異世界転移特典のようにあった。『ルーム』だ。
一緒に巻き込まれた両親と弟にもそれぞれスキルがあるが、優衣のスキルだけ異質に思えた。だが、当人はこれでどうにかして、家族と溺愛している愛犬花を守れないかと思う。
まずは、聖女となった華憐から逃げることだ。
聖女召喚に巻き込まれた4人家族+愛犬の、のんびりで、もふもふな生活のつもりが……………
ゆるっと設定、方言がちらほら出ますので、読みにくい解釈しにくい箇所があるかと思いますが、ご了承頂けたら幸いです。
どうぞ二人の愛を貫いてください。悪役令嬢の私は一抜けしますね。
kana
恋愛
私の目の前でブルブルと震えている、愛らく庇護欲をそそる令嬢の名前を呼んだ瞬間、頭の中でパチパチと火花が散ったかと思えば、突然前世の記憶が流れ込んできた。
前世で読んだ小説の登場人物に転生しちゃっていることに気付いたメイジェーン。
やばい!やばい!やばい!
確かに私の婚約者である王太子と親しすぎる男爵令嬢に物申したところで問題にはならないだろう。
だが!小説の中で悪役令嬢である私はここのままで行くと断罪されてしまう。
前世の記憶を思い出したことで冷静になると、私の努力も認めない、見向きもしない、笑顔も見せない、そして不貞を犯す⋯⋯そんな婚約者なら要らないよね!
うんうん!
要らない!要らない!
さっさと婚約解消して2人を応援するよ!
だから私に遠慮なく愛を貫いてくださいね。
※気を付けているのですが誤字脱字が多いです。長い目で見守ってください。
旦那様、愛人を作ってもいいですか?
ひろか
恋愛
私には前世の記憶があります。ニホンでの四六年という。
「君の役目は魔力を多く持つ子供を産むこと。その後で君も自由にすればいい」
これ、旦那様から、初夜での言葉です。
んん?美筋肉イケオジな愛人を持っても良いと?
’18/10/21…おまけ小話追加
スキル「糸」を手に入れた転生者。糸をバカにする奴は全員ぶっ飛ばす
Gai
ファンタジー
人を助けた代わりにバイクに轢かれた男、工藤 英二
その魂は異世界へと送られ、第二の人生を送ることになった。
侯爵家の三男として生まれ、順風満帆な人生を過ごせる……とは限らない。
裕福な家庭に生まれたとしても、生きていいく中で面倒な壁とぶつかることはある。
そこで先天性スキル、糸を手に入れた。
だが、その糸はただの糸ではなく、英二が生きていく上で大いに役立つスキルとなる。
「おいおい、あんまり糸を嘗めるんじゃねぇぞ」
少々強気な性格を崩さず、英二は己が生きたい道を行く。
さようなら、家族の皆さま~不要だと捨てられた妻は、精霊王の愛し子でした~
みなと
ファンタジー
目が覚めた私は、ぼんやりする頭で考えた。
生まれた息子は乳母と義母、父親である夫には懐いている。私のことは、無関心。むしろ馬鹿にする対象でしかない。
夫は、私の実家の資産にしか興味は無い。
なら、私は何に興味を持てばいいのかしら。
きっと、私が生きているのが邪魔な人がいるんでしょうね。
お生憎様、死んでやるつもりなんてないの。
やっと、私は『私』をやり直せる。
死の淵から舞い戻った私は、遅ればせながら『自分』をやり直して楽しく生きていきましょう。
とあるおっさんのVRMMO活動記
椎名ほわほわ
ファンタジー
VRMMORPGが普及した世界。
念のため申し上げますが戦闘も生産もあります。
戦闘は生々しい表現も含みます。
のんびりする時もあるし、えぐい戦闘もあります。
また一話一話が3000文字ぐらいの日記帳ぐらいの分量であり
一人の冒険者の一日の活動記録を覗く、ぐらいの感覚が
お好みではない場合は読まれないほうがよろしいと思われます。
また、このお話の舞台となっているVRMMOはクリアする事や
無双する事が目的ではなく、冒険し生きていくもう1つの人生が
テーマとなっているVRMMOですので、極端に戦闘続きという
事もございません。
また、転生物やデスゲームなどに変化することもございませんので、そのようなお話がお好みの方は読まれないほうが良いと思われます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる