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領地のダンジョンへ

89層での攻防

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今、全員で89層を攻略してるんだけど・・・・

以前夜叉の国で見たあの魔物?
あれも大概デカかったけど・・・・さらに二回り大きな・・・マンティコア?
マンティコアがのっしのっしと・・・・
デカい!兎に角デカい!

まあ、動きが遅いから、そう大した脅威ではない・・・はずなんだけど・・・・
「くっ!デカすぎて・・・届かねえ!」
クィンシーが手こずっている。
脚・・・・
脚しか攻撃できなくってね。
胴に届かないんだよ。
まあ、地道に足を切っていくか・・・・剣ならね。

後はおっさんソード(仮)の力を使うか、魔法か・・・・
「うー!風魔法の耐性あるんじゃないのこいつ!マンティコアのくせに生意気よ!」
どうやら魔法が弾かれてるみたいで、ウェンディが怒ってる。
「ま、地道に行くしかないね。」

ナターリヤが少しずつ脚を切っている。
「主よ、竜化しようかの?」

・・・カトリーンがそう提案してくれる。
う・・・カトリーンの今のスキルなら、そのままでも剣でいけそうだけど?

「あ、もしかして暴れたい?」

「・・・・最近竜化しとらんからの。たまには・・・・よいじゃろ?」

・・・・仕方ないねえ。
「分かったよ。カトリーンのよいようにして。」

「分かったのじゃ・・・服を脱ぐゆえ、頼むのじゃ!」
あ、と思ったけど・・・まあいいか、他の野郎どもはこっちを見る余裕無さそうだし。
すっぽんぽんになったカトリーン・・・・ダンジョンの中で・・・・これはこれで・・・・?

「今から致すのかえ?それでもかまわぬのじゃが?」

「駄目駄目!さ、行ってきてよ?」
「・・・・分かったのじゃ・・・・では、!」

そう言うと、竜化するカトリーン。
あっという間にマンティコアより大きなドラゴンが現れる・・・・・
それと・・・・すまんカトリーン、言い出す前だったから・・・・その服、特殊だから、カトリーン専用の、竜化しても破れない、その後人の姿に戻った時は、ちゃんと服を着た状態に戻る事ができるんだよ・・・・

突進するカトリーン(竜)。
おお!すげえ!マンティコアが吹っ飛んでいくぞ?
ガーーーー!という声と共ににさらに勢いが増すカトリーン。
さ、おっさんも行きますか!
おっさん、近くにいたマンティコアの脚を全部切断してね・・・・3体。
「さ!早速仕留めてね!」
おっさん、3人の娘さんにそう言う。
「う・・・・」
「え・・・・」
「無理・・・・」

大きすぎてね・・・・そう思ったようだけど。
「大丈夫だよ!その剣があれば、簡単だよ?」
だけど動けない3人。
「仕方ないですねえ。じゃあさっきのように、後ろから支えてあげるよ。」

おっさん順番に、娘さんをそれぞれマンティコアの前に連れていって、後ろから・・・・抱きつく感じで剣を、娘さんに持ってもらってる剣を、腕ごと掴んでね。
腕ごと剣をマンティコアに振り下ろしてね。
流石おっさんソード(仮)。
あっという間に絶命。
それを3人とも繰り返した頃・・・・
全部のマンティコアが倒れてたよ。あ、多分だけどね。もう動いてるのがいない感じだったから。


そして・・・カトリーンが戻ってきて、人化したので、急いで服を着せる。
いや・・・・野郎どもの目線がね、無い内に。
「我は別に良いのじゃがの?人がおろうと致してもよいのじゃぞ?」

いやいや、おっさんが恥ずかしいよ?

そして・・・・3人の娘さんが、何だか股をモジモジさせてるんだよ。
あ、そのごめんよ?トイレ?
「あ・・・・気が付かなくてごめんね?ボス倒したら、トイレいけるから、それまで・・・待てる?」

顔を見合わせる3人。
何故かウェンディとカトリーンのため息が聞こえる。
そして近づいてきたナターリヤが
「可哀想だな・・・・ま、こいつはこんなのだから、頑張れよ?」
「「「はい!」」」

へ?何だ?何?意味わからん・・・・
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