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領地のダンジョンへ

73層は、毛をドロップする?

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あのつぶらな瞳に見つめられると・・・・
と思ったんだけど、ウェンディ容赦ない。
「ちまちましないで!一度仕留めたら?ここはダンジョンだし?」

そう言って首を撥ねちゃったよ・・・・
で・・・・毛が沢山ドロップしてた・・・・

ドロップか・・・・じゃあ毛を刈り取るんじゃないのね?

おっさん心を鬼にしながら・・・・アルパカをどんどん刈っていくんだけど・・・・
何か少し違うのがいる。
何だあれ?
同じラクダっぽい?鹿っぽくも見える・・・・種類なんだけど・・・・

おっさんが近付くと逃げる。
うん?何で逃げる?おっさんの気配が怪しいのか?それと共に・・・・これは仕留めたほうがいいと何かが訴える。
おっさん剣を投げつけたよ。無論首が飛ぶ。
すまんなあ・・・・
そう思ってると、おお、毛をドロップしたぞ?だけど何か違う・・・・手触り?
なんかもう・・・・凄いの一言?何このきめ細かさ?鑑定してみると・・・・
”ヴィキューナの毛”
と出た。
あれ?何だっけ?
思い出せないなあ・・・・
そう思ってると・・・・
ふと昔、紳士服の仕立ての漫画を読んでいた時に、そう言えば何だか高級生地?が出てきたなあと・・・・あ!
これは・・・・幻の生地になるあの・・・・スーツ1着数百万は下らないと言う・・・・ヴィキューナですか!
ううぉ!!!!!

あ、確か10頭ぐらいの群れなんじゃないのか?
そう思ってドロップアイテムを回収しつつ、周りを見ると・・・・いる!
何頭か!
これは・・・・狩るしかない!
おっさん素早い動きで・・・・我ながらこんなに素早く動けるもんなのかと感心するぐらい、素早く動いたよ!

もうね、風の如き素早さであっという間に狩り尽くしたよ!
アルパカは毛が白い?ヴィキューナは茶色っぽい?
区別付くけど・・・・周りは魔獣なのかな?皆白いな・・・・
もしかしてレアなの?

おっさん毛を回収しつつ、見るけど他に居ない。
ま・・・・これだけあれば、当面いいだろ・・・・だが、どうやって生地にするかだよね・・・・
日本に戻り、探すか・・・・この異世界でそんな高級生地できるのか・・・・
まあ、これは楽しみだなあ・・・・

おっさんニマニマしてたのがばれたのか、皇帝がやって来た。
「おいシラカワ、何か隠してねえか?」

そう言ってきたが・・・・隠したわけじゃないからね!

「これは渡さないよ!おっさんのだよ!駄目駄目!皇帝でも駄目!」

「・・・・何を見つけたんだ!見せろ!」
そう言われ・・・・あ、まだ回収終ってないのが・・・・
おっさんの視線の先を察したのか、皇帝が素早く動く。何・・・・?
おっさんより早く動けるだと・・・・?

そして拾われてしまった・・・・

「・・・・おい・・・・何だこれ・・・・ヴィキューナじゃねえのか?」

この異世界でも普通に生息してるの?

何で知ってるんだよ・・・・」

「あほか!この国でな・・・・1か所だけヴィキューナが生息してる場所があんだよ!かなりの高所だから、俺は行った事ねえが・・・・数10匹しか生息してねえからな・・・・なかなか毛を揃えられねえんだよ!」

・・・・む・・・・そうなのか・・・・

「それが・・・・この階層に生息しているとか・・・・今後はここにゲートを置いて、定期的に狩るぞ!」

「おおーい!何決めちゃってるんだよ!」

「皇帝の命令だ!早くゲート設置しろ!」

「・・・・なあ・・・・多分普通の人間だと、此処にやってきても見つからないと思うぞ?」

「何?どういう事だ!」

「だってさ・・・・多分生息してた・・・・というか、居たの狩り尽くした・・・・それと、スキルが無いと、見つけられないんじゃない?」

おっさんが思うに、同じダンジョンでも、同じように探索しても、何かしら見つける事ができる奴と、見つけられない奴っているんだよ。レベルやスキルの差と思ってるんだけどね。

「くっ・・・そうだ・・・・あの果物の所にいた女ども!あいつらの中で特に採取スキルの長けた奴に探させれば、あるいは・・・・」

「採取スキルしかない、戦闘スキルのない女性にそんなのやらせるなよ?」

「ぐ・・・・確かに・・・・万が一暴れられでもしたらな・・・・」

「あまり変な事考えるなよ、皇帝さんよ?」

「ここは・・・戦闘スキルもちに、採取スキル極めてもらうしかねえな!」

「それ無理だろ!絶対覚えないと思うぞ?」
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