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謎の声

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・・・・わかんねえ?あんたは俺なんか?

【10歳の時に馬車に撥ねられたのはご存知ですよね?記憶を失うまでは私がその身体を動かしていたのです。正確には記憶を失ったのではないようですけどね?】

・・・・ますますわかんねえ!

【では少し違う事をお話ししましょう。10歳になってから今まで、成長しましたか?肉体的にですけど。】

・・・・いや、これっぽっちも背が伸びなかったぞ?さらに髪の毛も全く伸びなかったぞ?

【その通りです。時間がないので調べ切っていませんが、呪いか封印、どちらかのようです。先ほどのダンジョン、あそこで2度も深い傷の女性を治療した事により、私の身体にも変化が出たのですよ?そのおかげでほんの少しの間だけ出る事ができたのですけどね。】

あ?何言ってんのか、さっぱりわからんぞ?

【気にしなくてもいいですよ?とにかく、このナイフと、エンシェントドラゴンの血、この2つでなんとか封印を解除できました。もしくは解呪ですかね?】

・・・・で、これからどうなるんだ?

【あ、ええとですね、これから肉体的に止まっていた生長が再開されます。つまり、背が伸びる、ですね。】

・・・・おっしゃあ!俺様何で背が低いままなのか、結構気にしてたんだ!伸びるのか!うはははは!

【成長するのは結構ですが、これからもっと男女間の問題に遭遇するでしょう。】

・・・・また難しい事を!

【・・・・時間がもうありません・・・・続きは次の機会で。それと、2人の女性にきちんと説明しないといけないですよ?】

・・・・あ?何で俺様が説明しないといけないんだよ!

【申し訳ないですね・・・・もう本当に時間がないのですよ・・・・あ・・・・そうそう・・・・そこのエルフの女性もそうですが・・・・この指輪を差し上げなさい。同じ指輪です・・・・・】

・・・・
・・・
・・


「・・・・様!ルドメロ様!しっかり?」

「どどどうしよう!ピクリとも動いてないわ!死んじゃったの?」

「・・・・うん?・・・・ってうわ!何やってんだ?」

「る・・・・ルドメロ様!ルドメロ様!死んじゃったかと・・・・」

「何で俺様が死なないといけねえんだ?俺様そう簡単に死なんのだ!」

「よかった・・・・もうびっくりしたんだよ?」

「よく分からんがすまんな、2人とも。」

「あの・・・・その手に握っておられるのは、何でしょう?」

「あん?何って・・・・何だあ?指輪か?」

「え?指輪って?」

「ほれ、見るか?」

俺様2人に指輪をそれぞれ渡す。

「キレイ・・・・それに不思議な模様ね?」

「・・・・何だか・・・・ルドメロ様を感じます。」

「なんかまだあんだよな?それ・・・・いるか?」

「え?いいの?なんかすごそうな指輪だけど?」

「気にすんな!」

「これ・・・・みんな同じのですね・・・・」

「何か分かんねえが、これ渡せってさ?」

「へ?誰に言われたの?」


「こころの声?」
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