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王都の近くのダンジョン

遂に100層・・・・ドラゴンが20体です

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レベル9相当のドラゴン・・・・ランクはキングです。

しかも20体・・・・

普通の人ではあっという間に死んでしまいます。

ですが今ここに居るのは・・・・恐ろしく強いシロさんとポチさんの2体の従魔さんがいます。

そして、実力がよく分からないルドメロ様が。

エルフの2人は・・・・おまけですね。

「姫さん今私の事おまけって言った?」

「心の声を表に出すのは控えたほうがいいですよ、エメリナ?」

・・・・恐ろしくカンの良い2人です。

「さあって・・・・もうシロさんが殆ど片付けてますね。」


私達が無駄なおしゃべりをしている間に、20体のドラゴンはもう3体ほどしか生きていません。

そんな中、ルドメロ様がナイフを投げてます。

「肉にくニク食う!」

何やら変なノリです。

「ほれお前らも仕留めとけ!」

エルフさんにルドメロ様がナイフを渡しています。

それぞれ1体ずつ、もう動けないドラゴンを仕留めろ、そういう事みたいです。

私は必要ないのでは?と思ったのですが・・・・

「一緒にやっとけって。ほれほれ!」

皆さんザクッと・・・本当にすごいナイフですね。

「何だこれ!この硬いドラゴンの鱗を、苦も無く切れるってどんなに凄いの持ってんの?え?神のナイフ?ユニークアイテム?」

エメリナさんが驚いています。

「私・・・・殆ど力がないのですが、そんな私でも豆腐を切るように鱗が切れるのですね。驚きです。」

ローサさんは本当に非力に見えます。
本当の意味でエルフらしい女性ですね。

「皆終わったか?さあドロップ品を回収してくれよ!特に肉だ!前はポチがやらかしてくれたからな!」

20体のドラゴンのドロップ品は、流石凄い数です。

「おっしゃあ!ステーキ喰うぞ!ポチ、これ一寸焼け!」

”何で我がそのような雑事をせねばならぬのだ・・・・”

「いいじゃねえか!トカゲステーキ、うめえぞ?っていてええ・・・・また蹴りやがったな!」

”ふん!いい加減トカゲではなく、ドラゴンだと気が付くのだ!”

「はあ?何言ってんのトカゲの分際で?ドラゴンがこんな弱っちい訳無いだろうが!」

「えっと・・・・ルドメロ様?それ本気で言ってますか?」

「あったりめえだろうが!デイフィリア、よく考えろ!こんな弱っちい俺様が仕留める事ができるはずがねえだろ?ドラゴンだぞ?最強の生物が、こんな・・・・俺様みてえなのが倒せられる訳がねえ!」

「・・・・あの、ルドメロ様?そろそろ自身の実力をちゃんと把握したほうがいいですよ?」

「何言ってんの?」

「どういう訳かはわかりませんが、今のルドメロ様は、ドラゴン以上の強さですよ?」

「ええ?そうか?そうなのか?って俺様おだてても何も出ねえぞ!」

・・・・本当に強いのに・・・・

こうして100層をクリアした私達ですが、いよいよボス部屋を出たのですが・・・・いつもと様子が違います。
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