88 / 120
ジュリグー魔法学院
第87話 伯爵さまの馬車だったようです
しおりを挟む
そう言えば僕、馬車って初めてなんです。
日本にいた頃に馬を見た事が殆どありません。
競馬に興味はなく、動物園って意外と馬が居なかったり?
シマウマは見た事ありますが、遠くにいるのを見るぐらいで、近くではで見た事がありません。
乗馬用の馬には縁がありませんでした。
それに馬車ではなく自動車で移動していましたしね。
そもそも日本に馬車なんてあるのでしょうか?
注:日本では皇室に儀装馬車と言うのが現役で存在しています。
今回の馬車はこの馬車をイメージして下されば、と思います。
今回伯爵さまのご厚意で、伯爵さまの所有している馬車をお借りしました。
しかし実際には伯爵夫人が手配をして下さったようです。
伯爵夫人が伯爵さまに、
「お腹の子はショースケ殿あっての授かりもの。貴女、彼にそれ相応の対応をしないといけませんわよ。」
僕は必要以上に物を受け取らなかったのですが、それでは感謝が足りないと思ったようで、こうした事で少しでも感謝の気持ちを表したい、との事らしいです。
そしてこれは有り難かったので伯爵(夫人)さまの気持ちを受け取り、こうして馬車に乗っています。
しかし、なんていったらいいのか、無駄に豪華なんです。
こうした乗り物に乗り慣れているのかニネットさんは、
「今回伯爵さまは本気だったようね。」
何が本気か分かりませんが、どうやらこの馬車、伯爵さま本人が移動する時に使用する馬車だったようです。
尤も伯爵さま程の身分だと、馬車を複数台所持しているのが当たり前なようです。
だけどなんで一番いいのを?
どうやら伯爵さまの矜持に関わるそうで、自己満足ともいう?
僕は恩人らしいので、伯爵さまの最大限の・・・・ごめんなさい僕が色々断ったせいですよね。
だけどそのおかげか、それなりに快適・・・・とはいいがたいですが、順調な旅です。
何が快適と言い難いか、それは、お尻が痛いんです。
振動がダイレクトに伝わってくるんです。
勿論馬車の座席には布がふんだんに敷き詰められていますが、道が悪いんです。
ニッホンダと車が通る道はほぼアスファルトで舗装されていますが、この世界では道と言うのは基本、地面を平らに慣らした程度らしいです。
らしい、と言うのは僕が知らないからで、きっと王都だとちゃんと舗装されている・・・・と期待したいです。
なので何かないかなあと思い、ジェル状のシートを発見、購入してみました。
あの水色のブルー▲ジックとかいう奴です。
よくホームセンターとかに置いてある、買う?買わないよ?でも何だか気になるような。
実際に試すとこれが大当たりで、
「ショースケ様、何でしょうこの敷物は。お尻が楽になりました!」
「ショースケ何これ!気持ちいいんだけど!」
「これ部屋でも使ってみたいわ。」
「お兄ちゃん、不思議な感触。」
ニネットさんはもう一つねだってきたので購入し渡したのですが、
「ショースケ、これは何でできているの?再現できるかしら?」
きっとこの世界では厳しいでしょう。
ですがニネットさんが薬師として活動するならば、このシートをきっかけに何かできればいいなあと。
そんな感じで何とかお尻の痛みを軽減できたおかげか、最初の目的地に到着してもお尻は問題ありませんでした。
ただ、馬車と言う閉塞空間にずっと乗りっぱなしだったので、身体が降り固まってしまいました。
「さあ着きましたよ。この宿は温泉があるんですよ。皆さま馬車に揺られてお疲れでしょう?伯爵さまも馬車で移動する時は、この街で温泉を堪能されているのですよ。」
今回伯爵さまは馬車と共に御者の方を手配して下さいました。
40過ぎの恰幅の良い、人のよさそうなおじさんです。
そしてこの御者のおじさんの案内で、宿に到着しました。
どう言い表せばいいのか、きっといつも伯爵さまが宿泊している宿なのでしょうね。
可也の高級旅館。
まあ僕はお金を沢山持っていますからたぶん問題なく支払いはできると思いますが、多分庶民では宿泊できないんじゃないかな?
「勿論伯爵さまよりお代を頂戴致していますから心配なさらなくても大丈夫ですよ。」
きっと僕達6人は御者のおじさんが心配するような表情をしていたのでしょうね。
日本にいた頃に馬を見た事が殆どありません。
競馬に興味はなく、動物園って意外と馬が居なかったり?
シマウマは見た事ありますが、遠くにいるのを見るぐらいで、近くではで見た事がありません。
乗馬用の馬には縁がありませんでした。
それに馬車ではなく自動車で移動していましたしね。
そもそも日本に馬車なんてあるのでしょうか?
注:日本では皇室に儀装馬車と言うのが現役で存在しています。
今回の馬車はこの馬車をイメージして下されば、と思います。
今回伯爵さまのご厚意で、伯爵さまの所有している馬車をお借りしました。
しかし実際には伯爵夫人が手配をして下さったようです。
伯爵夫人が伯爵さまに、
「お腹の子はショースケ殿あっての授かりもの。貴女、彼にそれ相応の対応をしないといけませんわよ。」
僕は必要以上に物を受け取らなかったのですが、それでは感謝が足りないと思ったようで、こうした事で少しでも感謝の気持ちを表したい、との事らしいです。
そしてこれは有り難かったので伯爵(夫人)さまの気持ちを受け取り、こうして馬車に乗っています。
しかし、なんていったらいいのか、無駄に豪華なんです。
こうした乗り物に乗り慣れているのかニネットさんは、
「今回伯爵さまは本気だったようね。」
何が本気か分かりませんが、どうやらこの馬車、伯爵さま本人が移動する時に使用する馬車だったようです。
尤も伯爵さま程の身分だと、馬車を複数台所持しているのが当たり前なようです。
だけどなんで一番いいのを?
どうやら伯爵さまの矜持に関わるそうで、自己満足ともいう?
僕は恩人らしいので、伯爵さまの最大限の・・・・ごめんなさい僕が色々断ったせいですよね。
だけどそのおかげか、それなりに快適・・・・とはいいがたいですが、順調な旅です。
何が快適と言い難いか、それは、お尻が痛いんです。
振動がダイレクトに伝わってくるんです。
勿論馬車の座席には布がふんだんに敷き詰められていますが、道が悪いんです。
ニッホンダと車が通る道はほぼアスファルトで舗装されていますが、この世界では道と言うのは基本、地面を平らに慣らした程度らしいです。
らしい、と言うのは僕が知らないからで、きっと王都だとちゃんと舗装されている・・・・と期待したいです。
なので何かないかなあと思い、ジェル状のシートを発見、購入してみました。
あの水色のブルー▲ジックとかいう奴です。
よくホームセンターとかに置いてある、買う?買わないよ?でも何だか気になるような。
実際に試すとこれが大当たりで、
「ショースケ様、何でしょうこの敷物は。お尻が楽になりました!」
「ショースケ何これ!気持ちいいんだけど!」
「これ部屋でも使ってみたいわ。」
「お兄ちゃん、不思議な感触。」
ニネットさんはもう一つねだってきたので購入し渡したのですが、
「ショースケ、これは何でできているの?再現できるかしら?」
きっとこの世界では厳しいでしょう。
ですがニネットさんが薬師として活動するならば、このシートをきっかけに何かできればいいなあと。
そんな感じで何とかお尻の痛みを軽減できたおかげか、最初の目的地に到着してもお尻は問題ありませんでした。
ただ、馬車と言う閉塞空間にずっと乗りっぱなしだったので、身体が降り固まってしまいました。
「さあ着きましたよ。この宿は温泉があるんですよ。皆さま馬車に揺られてお疲れでしょう?伯爵さまも馬車で移動する時は、この街で温泉を堪能されているのですよ。」
今回伯爵さまは馬車と共に御者の方を手配して下さいました。
40過ぎの恰幅の良い、人のよさそうなおじさんです。
そしてこの御者のおじさんの案内で、宿に到着しました。
どう言い表せばいいのか、きっといつも伯爵さまが宿泊している宿なのでしょうね。
可也の高級旅館。
まあ僕はお金を沢山持っていますからたぶん問題なく支払いはできると思いますが、多分庶民では宿泊できないんじゃないかな?
「勿論伯爵さまよりお代を頂戴致していますから心配なさらなくても大丈夫ですよ。」
きっと僕達6人は御者のおじさんが心配するような表情をしていたのでしょうね。
1
お気に入りに追加
950
あなたにおすすめの小説
異世界転生先で溺愛されてます!
目玉焼きはソース
恋愛
異世界転生した18歳のエマが転生先で色々なタイプのイケメンたちから溺愛される話。
・男性のみ美醜逆転した世界
・一妻多夫制
・一応R指定にしてます
⚠️一部、差別的表現・暴力的表現が入るかもしれません
タグは追加していきます。
私が美女??美醜逆転世界に転移した私
鍋
恋愛
私の名前は如月美夕。
27才入浴剤のメーカーの商品開発室に勤める会社員。
私は都内で独り暮らし。
風邪を拗らせ自宅で寝ていたら異世界転移したらしい。
転移した世界は美醜逆転??
こんな地味な丸顔が絶世の美女。
私の好みど真ん中のイケメンが、醜男らしい。
このお話は転生した女性が優秀な宰相補佐官(醜男/イケメン)に囲い込まれるお話です。
※ゆるゆるな設定です
※ご都合主義
※感想欄はほとんど公開してます。
魔力吸収体質が厄介すぎて追放されたけど、創造スキルに進化したので、もふもふライフを送ることにしました
うみ
ファンタジー
魔力吸収能力を持つリヒトは、魔力が枯渇して「魔法が使えなくなる」という理由で街はずれでひっそりと暮らしていた。
そんな折、どす黒い魔力である魔素溢れる魔境が拡大してきていたため、領主から魔境へ向かえと追い出されてしまう。
魔境の入り口に差し掛かった時、全ての魔素が主人公に向けて流れ込み、魔力吸収能力がオーバーフローし覚醒する。
その結果、リヒトは有り余る魔力を使って妄想を形にする力「創造スキル」を手に入れたのだった。
魔素の無くなった魔境は元の大自然に戻り、街に戻れない彼はここでノンビリ生きていく決意をする。
手に入れた力で高さ333メートルもある建物を作りご満悦の彼の元へ、邪神と名乗る白猫にのった小動物や、獣人の少女が訪れ、更には豊富な食糧を嗅ぎつけたゴブリンの大軍が迫って来て……。
いつしかリヒトは魔物たちから魔王と呼ばるようになる。それに伴い、333メートルの建物は魔王城として畏怖されるようになっていく。
転生したら赤ん坊だった 奴隷だったお母さんと何とか幸せになっていきます
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
転生したら奴隷の赤ん坊だった
お母さんと離れ離れになりそうだったけど、何とか強くなって帰ってくることができました。
全力でお母さんと幸せを手に入れます
ーーー
カムイイムカです
今製作中の話ではないのですが前に作った話を投稿いたします
少しいいことがありましたので投稿したくなってしまいました^^
最後まで行かないシリーズですのでご了承ください
23話でおしまいになります
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
[完結]異世界転生したら幼女になったが 速攻で村を追い出された件について ~そしていずれ最強になる幼女~
k33
ファンタジー
初めての小説です..!
ある日 主人公 マサヤがトラックに引かれ幼女で異世界転生するのだが その先には 転生者は嫌われていると知る そして別の転生者と出会い この世界はゲームの世界と知る そして、そこから 魔法専門学校に入り Aまで目指すが 果たして上がれるのか!? そして 魔王城には立ち寄った者は一人もいないと別の転生者は言うが 果たして マサヤは 魔王城に入り 魔王を倒し無事に日本に帰れるのか!?
美醜逆転異世界で、非モテなのに前向きな騎士様が素敵です
花野はる
恋愛
先祖返りで醜い容貌に生まれてしまったセドリック・ローランド、18歳は非モテの騎士副団長。
けれども曽祖父が同じ醜さでありながら、愛する人と幸せな一生を送ったと祖父から聞いて育ったセドリックは、顔を隠すことなく前向きに希望を持って生きている。けれどやはりこの世界の女性からは忌み嫌われ、中身を見ようとしてくれる人はいない。
そんな中、セドリックの元に異世界の稀人がやって来た!外見はこんなでも、中身で勝負し、専属護衛になりたいと頑張るセドリックだが……。
醜いイケメン騎士とぽっちゃり喪女のラブストーリーです。
多分短い話になると思われます。
サクサク読めるように、一話ずつを短めにしてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる