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ベティーナ信仰の聖地”オーリグー”
第53話 落ち着く?無理でしょ?
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僕はこの金額を前にして、もうそれは動揺してしまって正常な判断ができなくなってしまいました。
考えてみて下さい。
高卒で就職した20歳のまだ世間を知らない若者。
年収なんて300万あるかないか。
あくまで総支給額なので、手取りは250万円かもっと少ないんです。
それがかつて見た事のない2000万円越え。
もう表には出してませんが、パニックです。
それに、この世界でのお金の価値がまるで分ってません。
なので実質2000万円という金額が、どれだけの価値があるのか分からなくって。
例えば小麦粉。
異世界売買で購入すると、一袋1㎏銅貨2枚(200円)がこちらの世界で買い取ってもらうと銀貨1枚(1000円)と物価がざっくり5倍になってしまいます。
一寸有り得ない値段です。
なのでひょっとして実際2000万円って、一年ほどで消費されてしまうのでは?
そう思ってたのですが・・・・
どうやら違うようで、教会で出してもらった食事があまりにもあれだったので、こっそり小麦粉?パンの材料の値段を確認しましたが、安かったので驚きました。
たぶん1㎏だと思いますが、銅貨1枚・・・・ではなく5㎏で銅貨1枚・・・・安い。
これは品質の差なのかな?
僕が売った小麦粉とは多分品質に雲泥の差があり、値段の差もとんでもない差になってました。
砂糖の値段が高く買い取ってもらえたのは、そもそも砂糖が希少だから。
塩は・・・・基本国が管理しているようですが、僕の提供したのは、品質が良かったので高かったけれど、国が管理している塩とは似て非なる物だったから、と言うのもあるのではないでしょうか?
実際は品質が良くなく、塩に関しては生きる為に必要なのもあって、あそこまで高くはないそう。
この辺りは色々確認しないといけないですね。
砂糖は生きるのに必要は無いですが、塩は生きるのに必須ですから。
だけど、隣にいてもらっているコラリーヌさんが完全に固まってしまっていたのでどうするかしばらく悩んだ末に、揺する事にしました。
僕は揺すって何とかコラリーヌさんが正気を取り戻すまで待ち、聞いてみました。
「これは・・・・10年は何もしなくても暮らしていける金額ですわ。おめでとうございます、ショースケ様。」
10年、しかし10年経てば僕の身体は20歳。こんな金額ではずっと暮らしてはいけません。社会保障があるかもわかりませんし、今後大怪我をしてしまった場合とか考えないと。
あのコップがあれば問題なさそうですが、もし金を稼ぐ手段が無くなれば、この世界で暮らしていけるのかも分かりません。
そんな事を考えていると、ニネットさんが何か言いたそうにしています。
「ショースケさん?伯爵さまはそれはもうこれ以上ないほど感謝していました。ですので金銭以外に、何かしてやろうと仰ってましたわ。ショースケさんに問題なければ、伯爵さまが後ろ盾になって、昨日のようなギルドとの揉め事が起こらないようにして下さるそうです。それに、何か希望があれば伯爵さまが『できる事だったらしてやるから、希望を聞いておけ』、だそうです。」
ええと僕貴族ってよく知らないです。多分伯爵って結構上位ですよね・・・・?
これ断れば色々問題になりそうで怖いです。
考えてみて下さい。
高卒で就職した20歳のまだ世間を知らない若者。
年収なんて300万あるかないか。
あくまで総支給額なので、手取りは250万円かもっと少ないんです。
それがかつて見た事のない2000万円越え。
もう表には出してませんが、パニックです。
それに、この世界でのお金の価値がまるで分ってません。
なので実質2000万円という金額が、どれだけの価値があるのか分からなくって。
例えば小麦粉。
異世界売買で購入すると、一袋1㎏銅貨2枚(200円)がこちらの世界で買い取ってもらうと銀貨1枚(1000円)と物価がざっくり5倍になってしまいます。
一寸有り得ない値段です。
なのでひょっとして実際2000万円って、一年ほどで消費されてしまうのでは?
そう思ってたのですが・・・・
どうやら違うようで、教会で出してもらった食事があまりにもあれだったので、こっそり小麦粉?パンの材料の値段を確認しましたが、安かったので驚きました。
たぶん1㎏だと思いますが、銅貨1枚・・・・ではなく5㎏で銅貨1枚・・・・安い。
これは品質の差なのかな?
僕が売った小麦粉とは多分品質に雲泥の差があり、値段の差もとんでもない差になってました。
砂糖の値段が高く買い取ってもらえたのは、そもそも砂糖が希少だから。
塩は・・・・基本国が管理しているようですが、僕の提供したのは、品質が良かったので高かったけれど、国が管理している塩とは似て非なる物だったから、と言うのもあるのではないでしょうか?
実際は品質が良くなく、塩に関しては生きる為に必要なのもあって、あそこまで高くはないそう。
この辺りは色々確認しないといけないですね。
砂糖は生きるのに必要は無いですが、塩は生きるのに必須ですから。
だけど、隣にいてもらっているコラリーヌさんが完全に固まってしまっていたのでどうするかしばらく悩んだ末に、揺する事にしました。
僕は揺すって何とかコラリーヌさんが正気を取り戻すまで待ち、聞いてみました。
「これは・・・・10年は何もしなくても暮らしていける金額ですわ。おめでとうございます、ショースケ様。」
10年、しかし10年経てば僕の身体は20歳。こんな金額ではずっと暮らしてはいけません。社会保障があるかもわかりませんし、今後大怪我をしてしまった場合とか考えないと。
あのコップがあれば問題なさそうですが、もし金を稼ぐ手段が無くなれば、この世界で暮らしていけるのかも分かりません。
そんな事を考えていると、ニネットさんが何か言いたそうにしています。
「ショースケさん?伯爵さまはそれはもうこれ以上ないほど感謝していました。ですので金銭以外に、何かしてやろうと仰ってましたわ。ショースケさんに問題なければ、伯爵さまが後ろ盾になって、昨日のようなギルドとの揉め事が起こらないようにして下さるそうです。それに、何か希望があれば伯爵さまが『できる事だったらしてやるから、希望を聞いておけ』、だそうです。」
ええと僕貴族ってよく知らないです。多分伯爵って結構上位ですよね・・・・?
これ断れば色々問題になりそうで怖いです。
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