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ベティーナ信仰の聖地”オーリグー”

第47話 3姉妹と共にギルドへ向かう

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 食事が終わり、朝の身支度も終わって、3姉妹はギルドへ出勤・・・・僕も同行する事に。
 キラリーヌさんはまだギルドには行けないので、ここで色々するそうです。
 何せ素材の買取をしてもらっていないのでギルドに僕も向かわないとお金が手に入りません。
 それと、あのギルマスが僕に対して行った仕打ちに関しても、腑に落ちない部分もあったし、伯爵さまの事もあるので、更に言えばする事が特にないので、一緒に向かいます。

 僕は3姉妹と共にギルドの建物に入りましたが・・・・
 入ってすぐに、ギルマスさんが飛んできて・・・・そう、走ってとかじゃなく、まさしく飛んできたんです。
 少なくとも僕にはそう見えました。

 目の前に着地したかと思うと、いきなり土下座を始めたではないですか。もう他の冒険者やら職員がいる目の前で。
 いわゆるジャンピング土下座?

「ショースケ様におかれましては、昨日は大変失礼そして仕舞いました事、心からお詫び申しあげます。言い訳になるのですが・・・・あれは決して私達ギルドの総意ではございません。ショースケ様もご存じかと思いますが、この世界には愚かな神も幾柱か存在しておるので御座います。そんな中で飛び切り愚かな神の親子が、私共にとんでもない事を命じてきたので御座います。ショースケ様をギルドで冒険者に襲わせろという神託でございます。あれを神託と呼んでいいのか分かりませんが、神の命令に変わりはありません。あいつはこの街に仇成す者だから成敗しろと。私はオークジェネラルを単独で仕留める事の出来る強者に、無謀ですので無理ですと伝えましたが、あ奴の持ち込んだオークを没収し、20人程で襲えば何とかなる!と言われ、更に否定すると神罰と言う名の神の力を行使し、逆らえませんでした・・・・どうか私の命令で動いた冒険者には寛大な処置をお願いいたします・・・・私はどうなっても構いません・・・・殺すなり犯すなり奴隷にするなりいかようにも。」

 あ・・・・うわ・・・・この女性・・・・30後半かと思うけど、涙で顔がぐちゃぐちゃだよ。
 折角綺麗な顔してるんだからそんな顔をしないでほしいな。

「あ、今はそれはいいです。もう僕に危害は加えないんですよね?」
「は・・・・はい!それはもう当然で御座います!」
「それより気になった事があるのですが、僕の攻撃を受けた冒険者、あれからどうなりましたか?僕も手段を選ぶ余裕が無かったので、酷いダメージを受けたと思うのですが。」

 確かコップに変な液体が注がれたので、それをかけたらどんどん溶け始めたはず。
 別の冒険者にはナイフでハチの巣にしちゃったり。

 ナイフの方は何とかなるかもだけど、コップに入っていた液体ってあれきっと酸だよね?あれがかかれば溶けるし、酷い状態じゃないのかな?

「・仕方が無いのです。幸い命に別状はございませんが、何名かは二度と冒険者としての活動ができないほどのダメージです。」
 つまり失明したとか?
 治療すべきでしょうか?きっとあのコップを使えば回復するでしょう。

「治療はできないのですか?」

「怪我の方ですが、ナイフの方は何とかなりましたが、あの液体をかけられた冒険者は、手の付けられない状態の者が数名存在いたします。」

 あれはエグいよね。今度使う前に一度効果を確かめましょうか。

「今その怪我人はどこにいますか?」

「会ってどうするのでしょう?彼らは私の命令を聞いて実行しただけですからどうかおやめください!」
 うわ!僕の脚に縋り付いてきたよ。

「危害は加えません。もし治療できるのであればと思い、聞いただけですよ。」

「ショースケ様はあんな酷い状態を治療できる、と?」

「やってみないと分かりません。まあこれ以上悪化もしませんから、案内してくれませんか?」

 僕はギルマスさんを無理やり立たせます。
 つい柔らかなふくらみを鷲掴みにしてしまいましたがギルマスさんはそれどころではないようで全く気が付いていません。
 これ、客観的に見て僕の行っている行為はかなり下衆いよね。

「さあ、案内して下さい。」

「は・・・・はひ・・・・」

 もはやギルマスとしての威厳も何もないですね。
 しかしその神・・・・あの場にいた親子の神ですか?
 あの親の方がそもそも僕の死ぬ原因を作った・・・・そして賭けを始めるとか。
 このギルマスさんもある意味あの神の犠牲者ですか。



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