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ベティーナ信仰の聖地”オーリグー”

第36話 わずかな数の商品が銀貨14枚(14000円)に

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「あ、それはそうです。」

「ではどうだろうか?」
 ・・・・当面の資金にはなりそうですね。
「では今回はこれで問題ないです。何もなければこの価格で。後は市場の様子を見て決めましょう・・・・あ、その・・・・僕ギルドでオークの素材を買い取ってもらえなかったのですが、こちらでは買い取ったりしてもらえます?」

「ああ、無論できるが・・・・君か、外が凄い騒ぎになっていたぞ。伯爵さまの手の者が探しておったぞ。」

「あ、そうですよね。僕は買い取ってもらうつもりでギルドで解体を依頼してたんです。そうしたらあちらのギルドマスターが、僕のオークをギルドの物と言いはじめまして。そして襲われたので返討にし、ギルドから去ったのです。」

「え?あのギルマスがそんな事を?欲に目がくらんだか?」
「よく分かりませんが、オークジェネラルを仕留めました。その睾丸を伯爵さまに、との事だと思うのですが。」

「何!オークジェネラル!それは・・・・睾丸か。伯爵さまが君を探す訳だ。わかった、悪いようにはせん。ショースケ殿は睾丸を伯爵さまに譲る気はあるのか?」

「最初からそのつもりですよ。使い道は僕にはありませんし。」

「うむ、そうか・・・・これは交渉材料として心強い・・・・アイナス、伯爵さまに使いを出せ!今すぐだ!」

「は、はい!」

 大丈夫でしょうか?
「あ、僕正直手持ちにもうお金がないんですよね。これらを今買い取ってくれませんか?」
「いいのか?では遠慮なく買い取ろう。金は全てカードに入金でよいか?」

「あ、カードでかまいません。」

 するとどんどん残高が・・・・ゼロだったのが・・・・


 小麦粉    2袋  銀貨 1枚( 1000円)×2
 砂糖     1袋  銀貨 5枚( 5000円)
 塩      1袋  銀貨 2枚( 2000円)
 コショウ   1袋  銀貨 5枚( 5000円)
 合計         銀貨14枚(14000円)

 当面の資金ができます。
 これでまだまだ仕入れる事ができますが・・・・ギルドで渡しそこなったオークがどれだけの価値ああるかこれにもよりますが。

 あ、オーク自体を僕が換金すればどうだったのでしょう?ただこれだと市場に出回らないですし悩みます。
 折角ここで買い取ってくれそうなので、頑張ってもらいましょう。
 あ、ギルドは何も言ってこないでしょうか?もしかして巻き込んでない?
 ですがサロモンさんの様子を見ると、そんな事もなさそう。ちょっと聞いてみましょうか。
「サロモンさん、少しギルドの事でいいですか?」
「ああ構わんが、よく考えたらそこの嬢ちゃんギルドの職員じゃねえか。で、何かな?」

「ギルドマスターは、何やら神に僕がこの街に仇成す者と言われ、討伐するように言われたとか・・・・僕としてはオークから冒険者を救った認識しかないのですがどうなのでしょうね?」

「・・・・神か。まさかベティーナ様が?」

「いえ、男の神の親子みたいです。」
「ああ・・・・あれか・・・・それは災難だったな・・・・」

「あ、僕はどうしたら?」
「・・・・ショースケ殿はここには初めてなのだね?」
「はい。」

「時に残念な神と言うのが存在するのだよ。それがその親子だ。それと、今は厳しいだろうが、ギルドの対応は許してやってくれ。神の命令は愚かな命令だろうと我々人間は逆らえぬのだよ。尤もそうそう干渉してこぬのだが。」

 ・・・・やはり僕は神に何かしたのでしょうか?(本当は神に何かをされてます)
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