酔っぱらった神のせいで美醜が逆転している異世界へ転生させられた！

ベティーナ信仰の聖地”オーリグー”

第17話 ベティーナ信仰の聖地”オーリグー”

　僕はこの街に無事入りました。

　ギルドへ向かうようですが、お姉さんが歩きながら色々教えてくれます。

　この地域で一番大きな街らしく、ベティーナ信仰の聖地”オーリグー”
　と言われてるらしい・・・・です。
　人口は10万人を超えているようです。
　王都が20万人らしいですから・・・・田舎ではこんなもん？らしいです。
　それでも10万人ですか。

　何やら聞いた事のあるような名前ですが、どうやら女神”ベティーナ”の信仰が盛んだとか。
　秩序の神らしく、この街はその女神様の教えの通り、秩序正しい生活を送ってるとか送ってないとか。
　まあ機会があれば・・・・そう言えばメモの名前もこのベティーナだっけ？

　あ、そしてこの国の名前は”ジュリグー”というらしく、王国のようです。
　王都はここから馬車で2週間ほどの距離だとか。
　王都の名前も”ジュリグー”

　・・・・最後の所にグーと付くのがこの国の地名なのでしょうか？

　そのような事を教えながら、ギルドへ。

　なかなか・・・・歩いてきた道の周りの建物も見ましたが、平屋か2階建てが多い中、この建物は3階建て。
　それなりに大きそうです。

　そして、中に連れられましたが、外から見るよりもずいぶん広く感じます。

　中を見ると受付なのかな？カウンターには10名ほどの職員がいるようです？

　ここで僕はものすごい違和感を感じます。
　何せ、受付の殆どのカウンターは冒険者がずらっと並んでいるのですが・・・・いや、冒険者以外も、多分商人もいますね。その受付の人の顔が・・・・僕は一生忘れられないでしょう。

　その・・・・一人を除いて全員ふくよかな顔、ふくよかと言うかなんというか、因みに全員女性みたいです。

　そして誰も並んでない女性の方はというと、恐ろしいほど整った顔立ち。美の女神がいれば、それは彼女だろうというような。

　そして、その整った顔立ちの女性の傍には、僕と同じぐらいの女の子が忙しそうに何かしています。
　その女の子も・・・・将来とんでもない美女になるだろうと思われる美少女ですね。
つまりその受付の女性と同レベルの顔になる事間違いなしの顔立ちなんです。そう、何処からどう見ても美少女ですね。

　それなのに、僕なら綺麗な顔の女性に並ぶだろうに、皆さんその・・・・僕は正直生理的に無理な顔の女性ばかりですが、そこに嬉しそうに並んでるではないですか。
　これには驚きました。

　それに、冒険者の列から垣間見るその体型は・・・・恐ろしく肥えてるではないですか。
　お相撲さんですよあれでは。力士がどすこい！ってね。
　あれ？お相撲さん？力士って何。

「あちゃあ・・・・やっぱ美女の所には並ぶよねえ・・・・仕方ない、あそこに並ぶか・・・・」

　何言ってるんでしょうか？
「ごめんね少年。折角ギルドに来たのに、綺麗所の受付嬢は皆忙しそうだからさ、あの女の受付で我慢してね。流石に私らもあそこまで酷い顔は避けたいんだけどね。あの女、頭だけは切れるんだよ、知識が豊富というかさ。」

　・・・・僕はその言われた女性を見ます。
　ほっそりした体型に、知性を感じさせる美貌。
　ですが、表情が気になります。明らかに暗いです。

　そんな中ええと、僕と一緒にやって来た冒険者のリーダーさんかな？が声をかけます。
「ここしか空いてねえから来てやった。さっきのオークの襲撃、終わったから来た。さっさと処理しろ！」

「は！はい！少々お待ちを！クラリーヌ・カロリーヌ！手伝ってちょうだい！」
「はいコラリーヌ姉様！」

　どうやら後ろには2人いたようです。2人供超絶美少女なので驚きです。