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第9話 ダンジョン攻略に必要な物資
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その後もティモは何度も部屋を変え、その都度魔法で中の魔物をせん滅していった。
3度目には簡易トイレを所望。
4度目には簡易テント。
その後もベッドや机、椅子等々普通はダンジョンに持ち込まないものばかり手に入れていく。
挙句の果てには寝具と浴槽、シャワーだ。
シャワーは高い場所に水をためておく入れ物にホースが付いており、コックをひねると重みで水が落ちてきて、それでシャワーが出来るという代物。
ティモは一体何を目指しているのか。
ドアのある通路を半分以上過ぎてようやく気が付いた。
そろそろ装備品も手に入れた方がいいんじゃね?と。
そして手に入れたのは凡そダンジョン攻略に挑む冒険者が考えもつかない、サイズ調整と調湿機能、更には温度を一定に保ってくれる快適装備が充実したインナー・つまりはシャツ。
ティが所望する物資に拍車がかかる。
歩いても快適さを失わない、そして疲労を軽減してくれる登山靴・・・・これを登山靴と言っていいのかどうかは分からないが。
それとメガネだ。
目を保護するのに手に入れるつもりだったので、ゴーグルかと思えばメガネだった。
取り敢えずメガネは今必要ないから収納に。
次にゲットしたのは漏らしてもその場で浄化してくれるパンツ。
この時思った。
これトイレいらないんじゃね?と。
ああ、ついでにコンテナハウスも手に入れてみようかと思ったが、できた。
鉄の塊なので、普通の魔物ではびくともしないから強固なシェルター代わりになる。
こうして無駄に前世の知識が影響し、おおよそ普通の冒険者であれば求めようとすら思わないような品々が手に入った。
ティモはすっきりした場所から近い順番に扉を開け、いよいよ後2つ、という所になって・・・・
『あ!武器ゲットしてねえし!鎧もどうすっか?』
ダンジョン攻略において最優先である武器、そして防具。
ティモは快適さを優先し、全くと言っていい程手に入れていなかった。
・・・・一度開けたドアをもう一度開けたら復活してねえかな?
《そんな都合のいい話はねえよ!!》
なんか聞こえた気がするが、聞こえなかった事にしようそうしよう。
俺氏的にはやっぱり移動手段だよなあ。
転生した記憶がぐいぐい押している状態で、前世の記憶が戻ったばかりのティモにはこの世界で冒険者としてダンジョンを攻略するには、随分と認識が違っていたりする。
そして現在使えないはずの魔法で無双できている事から、攻撃及び防御手段の優先度は低かったりする。
『それに何だかんだで知識が欲しい。何かこう、ナビゲートしてくれるようなそんな存在が。若しくは使い魔みたいな相手だな。いや、ナビゲートはちょっと違うな、どちらかと言えばガイダンスだな。俺が求めているのは知識や助言だからな。』
ナビゲートだと行先は案内してくれそうだが、そこまでだからな。
結局移動手段は登山靴?が思ったより快適で後回しになった。
そして次にゲットした上下の服が中々快適だったりする。
ちなみにこの時頭に思い描いていたのは劣化のしない衣服である。
斬ったりもぶつかったり、転んでしまっても一切傷まない、そんな衣服。
そんな願いをかなえてくれる宝箱って何だろう?
そして使い魔を得られれば、使い魔に乗って移動するという選択肢もあるはず。
そして残り2つの扉に入り、魔物をせん滅。
宝箱で得たものは使い魔を召喚・使役するアイテムと、ガイダンスシステムだった。
ガイダンスシステムは何かの核らしき物体であり、それを取り込む事で脳内に直接語り掛けてくれる知識の塊のような存在であり、分かり易く言えば人工AIのような存在だ。
使い魔は今求めている生物の姿で現れ会話もできるが、使役した相手のいう事を聞いてくれる。
対価は魔力。
魔力が尽きればそこでお別れ。
ティモが選んだ使い魔は、使役者を乗せて移動できる大きさの、カピバラのような大型生命体。
よくある黒色でも白色でもなく、ましてや茶色でもなく、何故かピンク色・・・・何故ピンク!しかも騎乗したいと思っていたが、カピバラに乗るのは騎乗というのだろうかとか心配してしまったのは内緒だ。
【マスター、魔力をくれたら大抵の事はしちゃうから宜しくねー!メスだけど交尾は駄目だからね!】
・・・・しねえよ!だが何だか知らんが使い魔の声はいい声だ。
《マスター、これからあらゆる助言、相談を承るガイダンスシステムです。ご希望の名前はございますか?》
これはきっとティモが望んだ事なのだが、やはりというか声の綺麗な女性を意識したせいで、そのような感じで脳内に語り掛けて来るガイダンスの存在。
さて、使い魔とガイダンスシステムの相手、どういう名前にすっかなあ。
結局武器や防具を手に入れなかったティモだった。
3度目には簡易トイレを所望。
4度目には簡易テント。
その後もベッドや机、椅子等々普通はダンジョンに持ち込まないものばかり手に入れていく。
挙句の果てには寝具と浴槽、シャワーだ。
シャワーは高い場所に水をためておく入れ物にホースが付いており、コックをひねると重みで水が落ちてきて、それでシャワーが出来るという代物。
ティモは一体何を目指しているのか。
ドアのある通路を半分以上過ぎてようやく気が付いた。
そろそろ装備品も手に入れた方がいいんじゃね?と。
そして手に入れたのは凡そダンジョン攻略に挑む冒険者が考えもつかない、サイズ調整と調湿機能、更には温度を一定に保ってくれる快適装備が充実したインナー・つまりはシャツ。
ティが所望する物資に拍車がかかる。
歩いても快適さを失わない、そして疲労を軽減してくれる登山靴・・・・これを登山靴と言っていいのかどうかは分からないが。
それとメガネだ。
目を保護するのに手に入れるつもりだったので、ゴーグルかと思えばメガネだった。
取り敢えずメガネは今必要ないから収納に。
次にゲットしたのは漏らしてもその場で浄化してくれるパンツ。
この時思った。
これトイレいらないんじゃね?と。
ああ、ついでにコンテナハウスも手に入れてみようかと思ったが、できた。
鉄の塊なので、普通の魔物ではびくともしないから強固なシェルター代わりになる。
こうして無駄に前世の知識が影響し、おおよそ普通の冒険者であれば求めようとすら思わないような品々が手に入った。
ティモはすっきりした場所から近い順番に扉を開け、いよいよ後2つ、という所になって・・・・
『あ!武器ゲットしてねえし!鎧もどうすっか?』
ダンジョン攻略において最優先である武器、そして防具。
ティモは快適さを優先し、全くと言っていい程手に入れていなかった。
・・・・一度開けたドアをもう一度開けたら復活してねえかな?
《そんな都合のいい話はねえよ!!》
なんか聞こえた気がするが、聞こえなかった事にしようそうしよう。
俺氏的にはやっぱり移動手段だよなあ。
転生した記憶がぐいぐい押している状態で、前世の記憶が戻ったばかりのティモにはこの世界で冒険者としてダンジョンを攻略するには、随分と認識が違っていたりする。
そして現在使えないはずの魔法で無双できている事から、攻撃及び防御手段の優先度は低かったりする。
『それに何だかんだで知識が欲しい。何かこう、ナビゲートしてくれるようなそんな存在が。若しくは使い魔みたいな相手だな。いや、ナビゲートはちょっと違うな、どちらかと言えばガイダンスだな。俺が求めているのは知識や助言だからな。』
ナビゲートだと行先は案内してくれそうだが、そこまでだからな。
結局移動手段は登山靴?が思ったより快適で後回しになった。
そして次にゲットした上下の服が中々快適だったりする。
ちなみにこの時頭に思い描いていたのは劣化のしない衣服である。
斬ったりもぶつかったり、転んでしまっても一切傷まない、そんな衣服。
そんな願いをかなえてくれる宝箱って何だろう?
そして使い魔を得られれば、使い魔に乗って移動するという選択肢もあるはず。
そして残り2つの扉に入り、魔物をせん滅。
宝箱で得たものは使い魔を召喚・使役するアイテムと、ガイダンスシステムだった。
ガイダンスシステムは何かの核らしき物体であり、それを取り込む事で脳内に直接語り掛けてくれる知識の塊のような存在であり、分かり易く言えば人工AIのような存在だ。
使い魔は今求めている生物の姿で現れ会話もできるが、使役した相手のいう事を聞いてくれる。
対価は魔力。
魔力が尽きればそこでお別れ。
ティモが選んだ使い魔は、使役者を乗せて移動できる大きさの、カピバラのような大型生命体。
よくある黒色でも白色でもなく、ましてや茶色でもなく、何故かピンク色・・・・何故ピンク!しかも騎乗したいと思っていたが、カピバラに乗るのは騎乗というのだろうかとか心配してしまったのは内緒だ。
【マスター、魔力をくれたら大抵の事はしちゃうから宜しくねー!メスだけど交尾は駄目だからね!】
・・・・しねえよ!だが何だか知らんが使い魔の声はいい声だ。
《マスター、これからあらゆる助言、相談を承るガイダンスシステムです。ご希望の名前はございますか?》
これはきっとティモが望んだ事なのだが、やはりというか声の綺麗な女性を意識したせいで、そのような感じで脳内に語り掛けて来るガイダンスの存在。
さて、使い魔とガイダンスシステムの相手、どういう名前にすっかなあ。
結局武器や防具を手に入れなかったティモだった。
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