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戦争に巻き込まれた
第148話 きちんと色を付けてみたところ
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どうやら皆には見えねえようだな。
というか、何で俺しか見えないんだ?
「誰か、色のつく粉持っていないか?境目に色を付けたい。」
するとさっきの娘さんが挙手をしたので思わず見てしまった。
「あのね、白い線を引く粉なら軍で持っているよ?」
あるんだな、何の目的で使用する予定だったのかは知らんが。
「じゃあ今すぐ持ってきてくれ。」
俺はそう頼み、待つ事にした。
多分魔術で何とかなるのだろうが正体不明だからな、変に魔術を使って何か起こったら大変だからな。
暫くすると、ヨゼフィーネと娘さんがやってきた。
何やらさっき言っていた粉は袋に入っているようだ。
あと、手押し車?も持ってきた。
おお?そう言えば小学校にあったな、こんなの。赤い入れ物で、粉を入れ蓋をずらせば粉が落ち、そして動いた所にラインが引ける奴。
「これを使って下さいね。軍で使う目印の粉。野営の時に使ったりする。」
「あ、この台車ね、中に粉を入れて、このレバーを引けば蓋が開いて、下に粉が落ちるんだよ?台車を押しながら進めば、台車の真ん中に粉が落ち続けるの。」
よくわからんが日本のものとほとんど構造は一緒のようだな。
なるほどこの場に役に立ちそうな、なかなか便利そうな道具だな。
俺は試しに使ってみると、なるほど白い粉が、台車の進んだ真下に落ちる仕掛けか。これなら俺が台車の中心を境目にしておけば、境目が白くなりそうだな。
俺はああいったのを使った事が無かったから新鮮だな。
で・・・・俺はさっそく使ってみる事に。
今度はもっと護衛と周囲の警戒に人を割いた。
王女様方4姉妹も例外なく、だ。
俺がこんなに一生懸命なんだ、ちょっとは協力しろよ?
で・・・・やはり一番信用できて、頼りになるのはエリーザベトだ。
彼女には俺につきっきりになってもらう。
カチヤとヘインチェは同じく俺の周囲に目を配ってもらう。
今回4姉妹には、俺が先ほど確認した場所を中心に、何か変化がないか見てもらう。
ひょっとして・・・・先ほどのは、おおざっぱに言っても円だったからな。
もしや、この円の中で魔法が発動でもしたら大ごとだからな。
で、俺しか見えないんだから、俺がするしかないんだが・・・・
俺がこの台車を押しながら進むと、だんだん円らしき軌跡が現れる。
ほどなくして一周。
見ると・・・・綺麗な円だった。
これはどういう事なんだ?
俺の周囲がざわめき始める。
「なあ、今回の出兵には、魔術師はいないのか?」
俺はヨゼフィーネに聞いてみる。
「いや・・・・そのような編成はないな。」
敵に魔術の使い手がいたらどうしてたんだよ?
今この状況下、おかしすぎるだろ?
そもそも国境を敵が越えてきたんだから、何かしら警戒ぐらいしろよ!つうか何故対処しないんだ?怪しさ満点だろう?
うーん・・・・これ絶対何かあるだろ?
下手に何かして、此処にもし何か仕込んであったら、どうなるかさっぱりだからな。
さてどうしたものか。
敢えてこの中で魔力を流すとどうなるか。
流し方知らんから、魔法を使うか?
というか、何で俺しか見えないんだ?
「誰か、色のつく粉持っていないか?境目に色を付けたい。」
するとさっきの娘さんが挙手をしたので思わず見てしまった。
「あのね、白い線を引く粉なら軍で持っているよ?」
あるんだな、何の目的で使用する予定だったのかは知らんが。
「じゃあ今すぐ持ってきてくれ。」
俺はそう頼み、待つ事にした。
多分魔術で何とかなるのだろうが正体不明だからな、変に魔術を使って何か起こったら大変だからな。
暫くすると、ヨゼフィーネと娘さんがやってきた。
何やらさっき言っていた粉は袋に入っているようだ。
あと、手押し車?も持ってきた。
おお?そう言えば小学校にあったな、こんなの。赤い入れ物で、粉を入れ蓋をずらせば粉が落ち、そして動いた所にラインが引ける奴。
「これを使って下さいね。軍で使う目印の粉。野営の時に使ったりする。」
「あ、この台車ね、中に粉を入れて、このレバーを引けば蓋が開いて、下に粉が落ちるんだよ?台車を押しながら進めば、台車の真ん中に粉が落ち続けるの。」
よくわからんが日本のものとほとんど構造は一緒のようだな。
なるほどこの場に役に立ちそうな、なかなか便利そうな道具だな。
俺は試しに使ってみると、なるほど白い粉が、台車の進んだ真下に落ちる仕掛けか。これなら俺が台車の中心を境目にしておけば、境目が白くなりそうだな。
俺はああいったのを使った事が無かったから新鮮だな。
で・・・・俺はさっそく使ってみる事に。
今度はもっと護衛と周囲の警戒に人を割いた。
王女様方4姉妹も例外なく、だ。
俺がこんなに一生懸命なんだ、ちょっとは協力しろよ?
で・・・・やはり一番信用できて、頼りになるのはエリーザベトだ。
彼女には俺につきっきりになってもらう。
カチヤとヘインチェは同じく俺の周囲に目を配ってもらう。
今回4姉妹には、俺が先ほど確認した場所を中心に、何か変化がないか見てもらう。
ひょっとして・・・・先ほどのは、おおざっぱに言っても円だったからな。
もしや、この円の中で魔法が発動でもしたら大ごとだからな。
で、俺しか見えないんだから、俺がするしかないんだが・・・・
俺がこの台車を押しながら進むと、だんだん円らしき軌跡が現れる。
ほどなくして一周。
見ると・・・・綺麗な円だった。
これはどういう事なんだ?
俺の周囲がざわめき始める。
「なあ、今回の出兵には、魔術師はいないのか?」
俺はヨゼフィーネに聞いてみる。
「いや・・・・そのような編成はないな。」
敵に魔術の使い手がいたらどうしてたんだよ?
今この状況下、おかしすぎるだろ?
そもそも国境を敵が越えてきたんだから、何かしら警戒ぐらいしろよ!つうか何故対処しないんだ?怪しさ満点だろう?
うーん・・・・これ絶対何かあるだろ?
下手に何かして、此処にもし何か仕込んであったら、どうなるかさっぱりだからな。
さてどうしたものか。
敢えてこの中で魔力を流すとどうなるか。
流し方知らんから、魔法を使うか?
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