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戦争に巻き込まれた

第135話 襲敵は撃退したが国境はどうなった?

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 どうやらあれで終ったようだ。

 敵さん、こんな何もない場所で魔術によるごり押し攻撃が、何の変哲もない場所で行われるとは夢にも思っていなかったみたいだな。

 一応、全員で掃討作戦にうつっている。

 全部を魔法で仕留めきれた訳じゃないからな。

 俺達ハンターが攻撃している間に、可能な限り素材を回収してもらっている。

 ダンジョンではなく、地上の魔物だから解体しないといけないが、数が数だから、元ギルド職員は知識があるので魔石だけでも、後は本当に価値のある部分だけでも回収してもらっている。
 あ、元メイドさんにも回収は頼んでいる。
 汚れは気にしないでくれと言ってある。浄化できるから、と。
 何せ血まみれになるからな。

 本当は毛皮は是非とも欲しい所だが、時間がないので解体に時間を要する魔物の死体は、次々とカバンに放り込んでもらっている。
 本来であれば血抜きもしないといけないのだが、まあいいだろう?収納カバンの中は時間停止だからな。
 これはカチヤとヘインチェに頼んだ。

 王女4姉妹には、周囲に気を配ってもらい、監視と連絡を頼んだ。

 本来こんな事を頼むべきじゃないが、人がいないからな。

 そして今、俺はエリーザベトと共に強敵と戦っている。

 最後の最後に、遅れてやって来たデカいのが居たんだよ。

 なんだこれ?キマイラ?

 鑑定すると合成魔獣と出ているが。なんだこれ?デカいし。

 ドラゴン並み?

 切っても切ってもきりがないんだよな?

 何だか切り口が再生しているきがするぞ。

 この魔獣、いや魔物か?これは人口的に合成された、魔物同士を無理やりくっつけた生き物らしく、切っても違う場所は違う生き物?らしく、動きを止めないんだよ。

 なので、片っ端から切り刻んでいく必要があった訳で。

 そしてしぶとかった。

 やっと戦闘が終わったが、一方で任せていた素材の回収も終わったがこの頃には既に夕方。何せこんなのを街道に放っておけば、色々後に問題が発生するから回収若しくは処理しない訳にはいかない。

 魔物を狩ったら、最後まで責任を持たないと。

 もし死体を放置すれば、その死体を食べに別の魔獣がやって来る。
 その後にはその魔獣を獲物としている、大型の魔物がやって来る。

 もし来なければ、死体が腐る。腐れば色々な病気の元になったり、問題があるからな。

 幸い死体は全て回収したから、後は水魔法で汚れを流し浄化で血の跡を綺麗にした。

 ・・・・
 ・・・
 ・・
 ・

 もう敵の後続はいないようなので、安全な岩場の奥で休憩をしている。

 そして俺はひっそりと、外から分からないように小さな小屋を作った。
 土魔術でだ。使えば簡単だった。

 で、偽装するのに、岩を小屋の壁に貼り付け、カモフラージュを施す。

 これでもし誰かが紛れ込んできても、小屋があるとは思わないだろう。

 そして、中にゲートを設置する事に。

 あ、小屋の入り口は、岩同士で隠れるようにしつつ、奥にドアが設けてある。

 ま、こんな所に誰も来ないだろうが、一応ゲートを設置したんだ。

 さすがに疲れたし、一度戻ろう。
 俺の役割はもう終わりだよな?

 国境は誰か兵が向かうだろ?気になるが。

 だが、この認識は甘々だったと後で知る事になる。

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