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男爵になる準備

第84話 ダンジョンをさらに進む

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 その後も勢いは止まらず90層を突破、今は休憩所で休んでいる。家の造りだが休憩所でいいよな?魔物も現れないし。

「もはや時間の問題だよな、ダンジョン踏破。」

 俺はそう思い、つぶやく。

「だが、100層で終わりとは限らんぞ?何せ前例がないからな。」

 エリーザベトさんが指摘してくれる。

 何せ今までこのダンジョン、知られている過去の踏破記録が70層だったらしい。

 其れなのにこのLRの装備があれば、Nハンターでもここまで苦も無く来る事が出来るという訳だ。恐ろしい装備だ。

「90層のボス、大盤振る舞いでしたね!」

 ヘインチェちゃんがそう言うけど、確かにかなりのドロップだった。

 ドロップアイテムの大盤振る舞いとはどういう事かって?
 先ずは89層がマンティコアキング?とか言うのが出ていたようだが、SSRのアイテムを色々ドロップしてくれた。
 アイテムと言っても装備品やら収納かばんの類やら色々だ。
 おかげでクランメンバー全員、SSRの装備品は各々一式揃った。

 一体どうなっているのだ!と思うがそんな事を気にしても仕方がない。

 で、90層は何だったかな、そうだグリフォンキングと言う個体が18体ほど居たんだよ。

 こちらもかなりのアイテムを落とした。

 SSRだったが。

「万が一の場合、皆これを装備してくれ。それにこれより上のレアだと、どうなんだ?LRは出ないか?もしくはやはりSSRを売り払って、その金でガチャるか?」
 
 ここで親方が反応をする。

「まだかなりSSRのアイテムがあるんだろ?余ったのは皆売り払って、各々で回すしかねえな。」

「そうですね。この装備の経緯を聞いた限りでは返して、と言われてしまえば、素直に応じるしかありませんから。」

 カチヤもそう言う。

「だからな念の為に、皆何処に俺がごにょごにょして得た装備が今どこにあるのかは把握しているんだ。最悪LRは揃えなおし、カチヤの実家に渡したのも差し替えるつもりだ。」

「其処まで揃うでしょうか?」

「俺がガチャれば恐らくは。いや、皆でも一緒か?たぶん行ける。」

 何せ運を上昇させる装備を持っているからな。

 暫し話ながら休み、再びダンジョンアタックを開始する。

 91層にやってきた。

 瓜?
 メロン?今回はメロンとか言う果物のようだ。
 日本のメロンと同じメロンか?
 そうであればこれは野菜と言うより果物に近いな。
 尤も本来野菜と果物って明確な違いがあるのだが、それを言えばイチゴは野菜なんだよな。
 メロンも果物ではなく野菜になってしまう。
 まあそんな事を気にする奴はそうは居ないと思うが。

 で、女性陣が喜ぶ。まあ少しなら時間をとってもいいぞ。
 そう言うと、喜んで収穫していく3人。

 あっという間に周辺を収穫。
 女性陣が満足したようなので次の階層へ向かう。

 次の階層に移動したのだが、そこで見たのは・・・・

 マグロ?デカい魚が・・・・空を泳いでいるのだ。

 俺は目がおかしくなったのか?

 そして93層。

 ヒヒイロカネだ。

 因みに88層ではアダマンタイトとか言うやはりトンデモな素材?が落ちていた。

 なんだ?

「これは・・・・ガチャで武具手に入りますから需要はあまりありませんが、とんでもない素材ですよ?」

「そうなのか?カチヤ。」

「ええ、少し拾っていきますか?」

 どうやって拾えと。

 ちょっと待てよ?俺の水魔法なら岩を砕く事が出来るか?

「少しだけ水魔法を使ってみる。」

 俺は再び水魔法を使う。88層でも使ったからだ。

 ダンジョンの、ヒヒイロカネ?がある場所がどんどん切れていく。

 88層もそうだが、中々硬いな。

 そして時間がかかる。

 無理をせず、適度な大きさに切り分ける。

 そして、ダンジョン内でドロップした魔力回復ポーションを飲んで、どんどん切っていく。

 中々の数になった。

 そうそう、90層のボス部屋では、家事スキルをもらった。いや、鍛冶スキルだ。別にギャグを言っているのではないぞ。
 家事系のスキルもいくつかあって、何故か俺のスキルに家事スキル(統合)が出来上がっていた。

 紛らわしいな。

 なので、鍛冶スキル?使えばこの素材で何か作れるのか?

 だがガチャで手に入るから物を作るとかないんだよな。


 94層は魔物が出現するエリアなようで、リビングアーマーが出た。

 倒すと鎧が手に入る。

 しかもSSRばかり。

 勿論、魔石も手に入る。

 そして95層のボス部屋は、またリビングアーマーが出現したのか?

 そう思ったが何か様子が変だ。

 ヘルメットを脇に抱えて攻撃してくる。うわ!頭が無いじゃないか!どうなっているのだ?

 なんじゃそりゃ。頭が本来あるべき場所にないのに動いているとか、ある意味ホラーだぞ。
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