ガチャと異世界転生 システムの欠陥を偶然発見し成り上がる！

男爵になる準備

第79話 転送装置？を活用するテスト

　例えばダンジョンの特定の場所から地上へ移動できる魔法陣。
　また、大きな都市間を移動するのに設けられたゲート。
　昔はこういったものが沢山あったそうだ。
　尤もダンジョンの特定の場所からダンジョンに出る場合の魔法陣は今も普通に存在しているが。
　今となってはダンジョンの魔法陣だけが残っているらしいが、ゲートの方はもう失われて久しいらしい。

　片方が残っていても意味が無く、その所為で年々使えなくなり数十年前の何かで完全に使えなくなったらしい。

　戦争だったのか、何かの不具合だったのかは分からないが。

　まあ、そんなのはどうでもいい。

　俺は、一寸換金しその金を元手にポーテートに家を購入した。
　何をするって？そのゲートとやらの試験の為さ。

　それと、ローテート、此処にはクランの拠点があるが今後の使い道を検討しないといけない。
　それと共にもう親方達とは恐らく一緒にダンジョンでは過ごせない。チームの９人はそれぞれ２人の妻を得たので、しかもダンジョンでレベリングも終え、もう問題なさそうなのでチームもローテーションをして、下層へアタックしてもらってる。
　そこで得たアイテムを、個人で売却してもらって、皆金を得ている。

　なので、９人には皆自分の家を買ってもらった。

　クランの拠点はあくまでもクランとして使う事に。
　で、俺はローテートでも家を買った。

　何を言いたいのかって？急な展開がこうも続いて何が何だか状態だ。俺はどうしたいのだろうな。


　なので、今はこの偶然作った転移装置、皆はゲートと呼ぶのでもうゲートでいいな、これをさっそく試そうと考えているんだ。
　ゲートを先ずはクランの拠点とローテートの家に設置。そして、ローテートの家とポーテートの家に設置。

　距離的にはクランの拠点とローテートの家はかなり近いから、先ずこれでテスト。

　それが上手くいけば、ローテートとポーテートでやってみる。

　上手くいけばいいんだがな。一応ほんの少し離れた状態での確認、まずは物体でのテストは終えているのだが、問題はなかった。

　・・・・
　・・・
　・・
　・

「ねえ・・・・本当にやっちゃうの？」

　心配そうな顔をして聞いてくるヘインチェちゃん。

「まあ、クランの拠点とこの家だぞ？そんなに距離はないから、まあ大丈夫だろ？」

　内心めっちゃ心配だが。

「その自信は何処からやって来るんだか。」

　エリーザベトさんも心配そうに見ている。

　ちなみにクランの拠点にはカチヤが待機中。

　万が一何かあったらと思い、留まってもらってる。

「よし、行くぜ！」

　俺はこのゲートに乗る。

　一度に一人しかいけない・・・・多分。こればかりは怖くて何人かで、とかのテストはしていない。

「気を付けてね。」

　ありがとうヘインチェちゃん。でも気をつけようがないんだよな。ゲート次第だし、俺はただここに立っているだけだからな。

　ゲートに入って暫らく待っていたが、一寸意識が持ってかれそうになったのだが、視界が変わるのが分かったが変な感じだな。

「ランナルさん、成功ですよ！」

　カチヤが目の前にいた。

　俺は少々ふらつきながら、ゲートから出る。

　カチヤが支えてくれる。

「どうだ？俺は何ともないか？」

「見た目は問題なさそうですよ？」

　万が一ただのデータとなって、再構成された時に問題が発生したら笑えないからな。
　距離が短かった時は大丈夫だったんだ。だから少しぐらい離れていても問題ないとは思ったんだが、よかった。
　尤もまだまだ課題、確認事項は多いのだが。