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大型アップデート?

第31話 他のダンジョンは、かなり酷い事になってるらしい

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「ランナルさん私ギルドを追い出されてしまいました。」

 泣き出すヘインチェちゃんを落ち着かせる。

 あの後、俺はエリーザベトさんと2人でヘインチェちゃんを待っていたのだが、彼女は泣きながら俺達の所へやって来た。

「何があったか知らないが、先ずは何処か落ち着く場所で話し合おう。」

 エリーザベトさんの至極まっとうな意見に従い、以前食事をした高級店の個室で話をする事に。

 ・・・・
 ・・・
 ・・
 ・


「うう・・・・ついに受付嬢を解雇されてしまいました。」

「え?解雇?一時的じゃなく?」

「たぶん・・・・」

「多分って、ギルド長に確認したのか?」

「いえ、早く他のダンジョンを何とかしてこいと言われ追い出されたのですよ。」

「はあ、きっとそれは解雇ではなく、一時的に私達で他のダンジョンに行けと、只それだけだろう。」

「ああ、俺もエリーザベトさんと同意見だな。なあ、他のダンジョンに行けって言うけど、どんな状況なんだ?」


「あ、はい、私が聞いている情報ですと・・・・」

 どうやらダンジョンによって差があるようで、たまたま高ランクのハンターが上層に居合わせたダンジョンは、なんとか魔物を討伐できたらしいが、そうでない所は、上層を主戦場にしている低ランクのハンターでは話にならず、多数の死者を出した挙句、ダンジョンの外に魔物があふれ、近くの街は壊滅状態になった所が多数あるとか。

 マジでか。
 しかも壊滅って想像できないんだが。

「なあ、課金ユーザーはどうした?いるだろう?SSRの装備でばっちり身を固めた連中が。」

「そうした方々は真っ先に安全な場所へ避難したり、逃げたりしているようです。」

「何やってんだよ?」

「仕方ありませんよお。相手はドラゴン。そうそう勝てませんよ?しかも単独ではまず勝てませんし、そもそもSSRを多数装備する人達は集団戦はあまりしないかと。」

 詰んでるんじゃないのかこれ?というか出るのはドラゴンなのか?

「ひでえな。所属してるクランとかは?」

「得てしてそう言う人達は、あまりクランに自らの情報は公開していませんね。俺こんなすげー装備してんだぜ!何て言うのは・・・・複数の人に囲まれ、装備を奪われる可能性がありますから。あまり自慢もしないでしょうね。余程素の能力が高くない限りはアイテム狩りにやられちゃいますね。」

「あ、じゃあさ、後聞きたい事あんだけど、LRの装備ってどこまで実装されてるの?」

「え?LRですか?まだあまり実装されてはいないと思いますが、そうですね、需要のある一番求められる、剣と鎧は既に実装されていますね。」

「じゃあ、それをゲットしたら?」

「LRをですか?補正値はSSRの2倍ですから、ドラゴンを一人で仕留める事ができるかもしれません。」

 どうする?8つのLRシリーズ出揃うまで待とうと思ったがやってしまうか?
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