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システムの不具合

第10話 俺はまた上層で、魔物を狩る事にした

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 何組かの冒険者の視線が気になるので、俺は一度上層へ戻る事にした。

 そしてそのまま地上へ戻った。
 ああ、その前に換金ボックスで下層で獲得したアイテム・・・・ロングソードHR(2)を売った。
 さらにはSR胸当て(3)もいらない・・・・何と贅沢なんだ。

 HRは金貨5枚(50万円)、SRは大金貨5枚(500万円)だ。うわ・・・・数年分の稼ぎがたった一日で。

 だが俺は下層で魔物と戦うのを途中でやめた。
 これ以上頑張っては体力が続かないと思ったからだ。

 今は興奮しているからいいが・・・・今までやった事が無い事をするという事は、用心するに越した事はない。
 いくら素晴らしい武具で身を固めたと言っても、中身はNハンターだからな。

 そしてダンジョンから引き揚げた俺は金があるので日ごろ羨んでいる宿に泊まった・・・・なんて事だ、風呂がある。

 どうやら宿の主は鑑定持ちのようで俺の装備を見て、驚きつつも歓迎してくれた。

「ようこそ旅のお方。宿泊ですかな。」

「なあ、俺の事は黙っていてくれないか?」

「無論ですよ。高価な装備品は狙われますからな。それにしても・・・・素晴らしい品ですな?鑑定しなければ気が付かない所とか何ですかその鎧でいいのですかな?どう見ても服にしか見えませんが。」

「ああ、やはり服にしか見えないよな。だがこれは普通の服っぽくていいんだよ。下層でもこれダメージなかったからな。」

「流石ですな。ああ、申し訳ありませんが先払いでよろしいか?」

「あ・・・・ああ、いくらだ?」

「金貨1枚(10万円)でございます。」

 俺は驚いて吹いてしまった・・・・とんでもないところだな。俺の定宿は銀貨5枚(5千円)だぞ?
 20日は泊まれる計算だ。

「あ、すまないね。ちょっとむせちゃったよ。これでいいか?」

 俺は金貨を震える手で渡した。
 こんな大金滅多に見ないからな。
 気が付かなかっただろうか。

「ではカギでございます・・・・あの、もしよろしければ・・・・女性のお世話もご用意いたしますが?」

 え?女性のお世話?なにそれ?

「いやいい・・・・疲れたのでな・・・・風呂に入って寝るよ。」

「畏まりました。風呂はこの階の奥にございます。」

 俺は逃げるように部屋に向かった。

 う・・・・今日はとんでもない一日だったな・・・・この俺がSSRの装備なんぞ手にする事になろうとは、世の中何があるか分からんな。

 ああ、明日からどうするかな?

 まあいい・・・・風呂に入って・・・・寝てから考えよう・・・・今日は色々ありすぎて疲れた。

 風呂に入った俺は、風呂から出た後腹が減ったので、食事をしに外へ出た。

 日頃行った事のない、高級なレストランに入ってみた。

 ・・・・あ、やば・・・・場違い過ぎた・・・・出よう・・・・やはりいつもの場所がいい。
 そう思ったが、店員がすぐさまやって来た。

 どうやら装備品を鑑定したらしい。

 奥の部屋に通され・・・・今まで食べた事のないめっちゃおいしい食事と・・・・そして金額だった。

 いや・・・・これが成功者の生活か・・・・なんと素晴らしい、そして金がかかるんだ。
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