464 / 600
とある少女の物語
第464話 とある少女の物語 その4
しおりを挟む
遂に実行に移す時が来た。
女神の現在追いやられている状況を考慮に入れると、今しかない。
私はメールで、普通なら絶対に食いつかないであろう文面で、女神を誘った。
はっきり言って何であんなくだらない文面で食いつくのか、理解に苦しむが、長年女神を調査し、精査し、考慮に考慮を重ねた結果得られた結論。
女神が百合である事と、何処か普通と外れた感覚、現在ミスを挽回しようと、さらなるミスをして上司に折檻され・・・・お尻ぺんぺんとか、それでいいのかと思うけれど・・・・精神的に追い詰められている女神に、少し救いの光を投げかける、ただそれだけ・・・・
何度かのやり取りの後、実際に接触する段取りが整った。
何故か女神の上司が私の現在いる星に住んでいるのが驚きだが、女神もまたこの星に居たことは僥倖だった。
私には他の星へ移動する手段が無いからだ。
どうやらこの星には、他の星に移動する手段を持ち合わせている人物がいるようだが、私には縁のない人物だ。
なにせ魔王を遥か彼方、宇宙の果てへ送り込んだ張本人。
今後も関わる予定はない。しかも女神の上司といい関係らしい。
そして・・・・前もって会う予定の場所を建築し、女神に気付かれぬよう、魔道具でしっかり隠蔽し、さらにその魔道具すら隠ぺいする魔道具で二重に隠蔽し、女神がやってくるのをひたすら待った。
先ずドアノブに仕掛けを。
女神の事だから、そのままドアノブを握るだろう。
相手は屑とはいえ、神だ。普通の手段ではどうにもならないだろう。
なので、私が調合し作った変化の薬をドアノブに仕込んでおいた。しかもわざとチクりとした痛みがあるように、わざと古いドアに仕立て上げ、不自然さが無いようにもしてある。
「いたっ!」
女神は見事に私の調合した薬を体内に取り込んだ。
「あら嫌だ、とげが付いてたのね、気をつけないと。あの人が怪我してなかったらいいのだけど・・・・」
そんなつぶやきが聞こえる。
上手くいった。とげに意識が向いて、とげに仕込んだ薬に関して何も考えていなさそう。
そして私は今、最大限女神の好みに合うような外観に仕立て上げている。
魔道具で姿を変え・・・・きっと私の姿は口田士門とのやり取りの中で一度は目にしているはず・・・・なので、口田士門と女勇者(候補)と一緒に居たという痕跡を見せてはならず、髪の毛の色、耳を隠し人間のように見せ、顔はまあ・・・・そのままでも良さそうなので、瞳の色を変え、さらに魔道具で認識阻害と魔道具を使っている痕跡を隠す複数の魔道具で完全に姿を変え、女神の前に姿を現す。
「あ、いらっしゃい!待ってたわ!」
・・・・何でこんな発言をしないといけないのか・・・・屈辱だが、ここは・・・・一族の無念を果たす重大な時。
我慢よ・・・・
女神の現在追いやられている状況を考慮に入れると、今しかない。
私はメールで、普通なら絶対に食いつかないであろう文面で、女神を誘った。
はっきり言って何であんなくだらない文面で食いつくのか、理解に苦しむが、長年女神を調査し、精査し、考慮に考慮を重ねた結果得られた結論。
女神が百合である事と、何処か普通と外れた感覚、現在ミスを挽回しようと、さらなるミスをして上司に折檻され・・・・お尻ぺんぺんとか、それでいいのかと思うけれど・・・・精神的に追い詰められている女神に、少し救いの光を投げかける、ただそれだけ・・・・
何度かのやり取りの後、実際に接触する段取りが整った。
何故か女神の上司が私の現在いる星に住んでいるのが驚きだが、女神もまたこの星に居たことは僥倖だった。
私には他の星へ移動する手段が無いからだ。
どうやらこの星には、他の星に移動する手段を持ち合わせている人物がいるようだが、私には縁のない人物だ。
なにせ魔王を遥か彼方、宇宙の果てへ送り込んだ張本人。
今後も関わる予定はない。しかも女神の上司といい関係らしい。
そして・・・・前もって会う予定の場所を建築し、女神に気付かれぬよう、魔道具でしっかり隠蔽し、さらにその魔道具すら隠ぺいする魔道具で二重に隠蔽し、女神がやってくるのをひたすら待った。
先ずドアノブに仕掛けを。
女神の事だから、そのままドアノブを握るだろう。
相手は屑とはいえ、神だ。普通の手段ではどうにもならないだろう。
なので、私が調合し作った変化の薬をドアノブに仕込んでおいた。しかもわざとチクりとした痛みがあるように、わざと古いドアに仕立て上げ、不自然さが無いようにもしてある。
「いたっ!」
女神は見事に私の調合した薬を体内に取り込んだ。
「あら嫌だ、とげが付いてたのね、気をつけないと。あの人が怪我してなかったらいいのだけど・・・・」
そんなつぶやきが聞こえる。
上手くいった。とげに意識が向いて、とげに仕込んだ薬に関して何も考えていなさそう。
そして私は今、最大限女神の好みに合うような外観に仕立て上げている。
魔道具で姿を変え・・・・きっと私の姿は口田士門とのやり取りの中で一度は目にしているはず・・・・なので、口田士門と女勇者(候補)と一緒に居たという痕跡を見せてはならず、髪の毛の色、耳を隠し人間のように見せ、顔はまあ・・・・そのままでも良さそうなので、瞳の色を変え、さらに魔道具で認識阻害と魔道具を使っている痕跡を隠す複数の魔道具で完全に姿を変え、女神の前に姿を現す。
「あ、いらっしゃい!待ってたわ!」
・・・・何でこんな発言をしないといけないのか・・・・屈辱だが、ここは・・・・一族の無念を果たす重大な時。
我慢よ・・・・
1
お気に入りに追加
1,612
あなたにおすすめの小説
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
NTRエロゲの世界に転移した俺、ヒロインの好感度は限界突破。レベルアップ出来ない俺はスキルを取得して無双する。~お前らNTRを狙いすぎだろ~
ぐうのすけ
ファンタジー
高校生で18才の【黒野 速人】はクラス転移で異世界に召喚される。
城に召喚され、ステータス確認で他の者はレア固有スキルを持つ中、速人の固有スキルは呪い扱いされ城を追い出された。
速人は気づく。
この世界、俺がやっていたエロゲ、プリンセストラップダンジョン学園・NTRと同じ世界だ!
この世界の攻略法を俺は知っている!
そして自分のステータスを見て気づく。
そうか、俺の固有スキルは大器晩成型の強スキルだ!
こうして速人は徐々に頭角を現し、ハーレムと大きな地位を築いていく。
一方速人を追放したクラスメートの勇者源氏朝陽はゲームの仕様を知らず、徐々に成長が止まり、落ちぶれていく。
そしてクラス1の美人【姫野 姫】にも逃げられ更に追い込まれる。
順調に強くなっていく中速人は気づく。
俺達が転移した事でゲームの歴史が変わっていく。
更にゲームオーバーを回避するためにヒロインを助けた事でヒロインの好感度が限界突破していく。
強くなり、ヒロインを救いつつ成り上がっていくお話。
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
カクヨムとアルファポリス同時掲載。
異世界で買った奴隷が強すぎるので説明求む!
夜間救急事務受付
ファンタジー
仕事中、気がつくと知らない世界にいた 佐藤 惣一郎(サトウ ソウイチロウ)
安く買った、視力の悪い奴隷の少女に、瓶の底の様な分厚いメガネを与えると
めちゃめちゃ強かった!
気軽に読めるので、暇つぶしに是非!
涙あり、笑いあり
シリアスなおとぼけ冒険譚!
異世界ラブ冒険ファンタジー!
異世界に転移した僕、外れスキルだと思っていた【互換】と【HP100】の組み合わせで最強になる
名無し
ファンタジー
突如、異世界へと召喚された来栖海翔。自分以外にも転移してきた者たちが数百人おり、神父と召喚士から並ぶように指示されてスキルを付与されるが、それはいずれもパッとしなさそうな【互換】と【HP100】という二つのスキルだった。召喚士から外れ認定され、当たりスキル持ちの右列ではなく、外れスキル持ちの左列のほうに並ばされる来栖。だが、それらは組み合わせることによって最強のスキルとなるものであり、来栖は何もない状態から見る見る成り上がっていくことになる。
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
『殺す』スキルを授かったけど使えなかったので追放されました。お願いなので静かに暮らさせてください。
晴行
ファンタジー
ぼっち高校生、冷泉刹華(れいぜい=せつか)は突然クラスごと異世界への召喚に巻き込まれる。スキル付与の儀式で物騒な名前のスキルを授かるも、試したところ大した能力ではないと判明。いじめをするようなクラスメイトに「ビビらせんな」と邪険にされ、そして聖女に「スキル使えないならいらないからどっか行け」と拷問されわずかな金やアイテムすら与えられずに放り出され、着の身着のままで異世界をさまよう羽目になる。しかし路頭に迷う彼はまだ気がついていなかった。自らのスキルのあまりのチートさゆえ、世界のすべてを『殺す』権利を手に入れてしまったことを。不思議なことに自然と集まってくる可愛い女の子たちを襲う、残酷な運命を『殺し』、理不尽に偉ぶった奴らや強大な敵、クラスメイト達を蚊を払うようにあしらう。おかしいな、俺は独りで静かに暮らしたいだけなんだがと思いながら――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる