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第4章

お買い物楽しい!

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すべての感覚が遮断されて永遠とも思える時間を恐怖のあまり泣きわめきそうになる。3分で取り出されるはずと必死に自分に言い聞かせ目をつぶり心の中で数字を数えながらやり過ごす、それでも恐怖が押し寄せる。もうすぐ180を数える所まできて、意を決してもう一度目を開いてみたら、うっすらと何かが見える。

もしかして壁?というか空間?と思った瞬間、元居た場所に戻ってきた自分が居た。はぁーーーーーーと深く息を吐き、安堵する。怖すぎるあれは・・・次は火を持って入ってみようか?うーん・・・それも怖いなぁ

そもそも空間収納袋が破けたり焼けたりしたら中身はどうなるのか確認してなかったな?もう一度入るのは確認してからにしよう。テントには火炎耐性つけとけば燃えることも無いだろうし?でも内側から火が引火した場合はどうなるかも気になるし。

試すことは一杯ある。

やぶけたらどうなるか
火で焼けたらどうなるか
水に漬けたらどうなるか

この辺かな?とりあえず色々試してみないとだめだね。いつかガッポガッポ稼げるといいな・・・

よしっ、怖かったけどなんとかなった!でもあんな暗闇だと使いようがない。とりあえず中がどんなふうになってるのか確認できるようになってからもう一度チャレンジしたいと思う。とにかく無事に助け出されて良かった。

気を取り直して今日はこれから買う物を買ってから出発したいと思う。

買う物
布 糸 紐 針 ハサミ
ペン インク 紙
ぼろ荷馬車

買いたいものを伝えたら、護衛騎士がぼろ荷馬車を探しに、私と侍女様がその他を見て回ることに、荷馬車以外は私が欲しい物だからね。馬の方も護衛騎士に任せることにした。

金貨何枚ぐらいあれば足りる?と聞いてみると1000枚ぐらいあれば?と言うから、高い買い物だなぁ・・・と思うけど、歩きと乗合馬車にくらべればましと思うことにする。護衛騎士に金貨を渡し、お昼に広場で集合することにした。

まずは布屋さんに行く。とりあえずの巾着なので一番安い布を10メートルほど購入。糸も多めに買って紐は使いまわしできないかな?と考えたけど念のため20m分買った。布をカットする用のはさみと、紐をカットする用のはさみを買う。一つでいいと思うけど、ハサミでも切るものが違えば全く別物になるので、布用とその他用だ。針も1セット買って指ぬきも買っておいた。巾着作るのに完璧な道具類をそろえてしまった、こだわるタイプなもので。

お次は文房具屋さんに行く!結構楽しみにしていた、文房具を見るのは好きだから。色とりどりのインクにペン達、そして素敵な紙類がまってる!うっきうきで文房具屋さんに入ってじっくりと端から恥まで関係のない物までしっかりと見ていく。

文房具の何がいいって、色だよね。色がとても綺麗。だいぶ満足したのでインクから選ぶ。何色にしようかなと見てみる、赤紫もいいし青もいい、ブルーグリーンもいいしグリーンもいい。黒はいいかな。オレンジもいいしなーしかも色も少しづつ違う。作り手によって色が変わってくるし、ロットによっても変わってくる。どれにしようかなーと悩んでると、店員さんが試し書きさせてくれると言うじゃないの。

ならペンを先に選んでそのペンで試し書きしたいと伝えると、ペンも試し書きさせてくれると言うから、ここに住みたいと一瞬思ってしまった。

ペンを色々と見せてもらいながら、書き心地も大事だけど素材ではなく色で選ぼうと思った。鳥の羽根があしらってある太めな綺麗なペンにした。羽の色はちょっと青っぽい色をしている。

インクは赤紫、ターコイズカラー、ピーコックブルー、ビリジアンカラーの4つも買ってしまった。使えばいいのよ使えばね。

お次は紙を選ぶ時間だ!ただの紙にするかまとめてあるノートにするか・・・迷うな。うーん、ただの紙だとばらばらになってしまいそうだし?ノートにしようかな!ノートの方が少しお高いんだけどね、これは必要経費だ。

ノートはシンプルで無地の表紙のやつがいい、自分でいろいろと書き込みたいし。表紙が薄い水色のものと、薄いピンク色の2冊購入。1冊は収納巾着用のノート、もう1冊は簡易テント用のノート、あとは日常のことを書くノートも必要だからもう1冊買っておこう。自分用のノートは可愛らしい動物が印刷されている者にする。ふふふ、こおゆう買い物って本当に楽しいね。

そうだ、使うかもわからない便箋も買っておこう!封筒は5個に手紙用の紙は10枚。下書き用のただの紙10枚。便箋と封筒はお揃いにした、お花の型が押してある可愛い奴だ。

ということは!?封蝋も買わなくてはいけないのでは!?そうだよねー手紙には封蝋だよね!侍女様がだんだん呆れた顔をしているけど、侍女様もお手紙書いたら?愛しい人にと言ったらいそいそと選び始めている、可愛いところあるな。

封蝋はすごく凝ってるシンボル物からシンプルなイニシャルの物までこれまた沢山ある。凝ったシンボルはやはりお高いしそれなりのお値段だけど、かなり心をくすぐられる。今回はフクロウが羽ばたいてる物にしてみた。

そして蝋の方もうこれまらいろんな色があるんだよね!んーーーどれにするか迷うけど、オーソドックスな赤を1つ選ぶ、1つあれば十分なのは解ってるんだけど、あと2個は欲しい。気分的なものだ。一つは紺色に、もう一つは紫色にした。もうテンションが爆上がりである。

名残惜しいけど、そろそろ時間なので集合場所の広場に向かうことにする。

お昼をみんなで食べようと、屋台で食べるか食堂で食べるか話し合ってすでにぼろ荷馬車を買ってしまっているので屋台で買って荷馬車で食べようと言う話になりそうだったけど、この様子だと今日出発するの無理じゃない?って思ったのでどうなんです?って聞いてみたら夜に出発する感じになるし、ご飯も買ってないよね?ってなって、もう一泊することにした。計画性のなさよ・・・

荷馬車をあづけられるところにとまらないといけないので、少し値の張る宿になる、先に荷馬車を移動させてからしっかり食堂でランチを取ることに。ランチは侍女様が食べてみたいと言うカフェに入った。食堂じゃないの?と思っても口に出してはいけない。

私はパンケーキにイチゴのデザートを頼む。侍女様も私と同じ注文をした。パンケーキ食べたかったんだね。護衛騎士はパンケーキ3個頼んでる、他に食べるものないからね。イチゴ添え、蜂蜜添え、ブルーベリージャム添えのものを選んでる。少しもらいたい。

一旦宿に戻り荷馬車を見る。ぼろぼろだけど動くらしい、そしてぼろの荷馬車に似合わない立派な馬が2頭。これは?立派過ぎない?と思って護衛騎士を見ると目をそらしている。良い馬を買いましたね?

「馬のお値段は?」

「金貨1000枚です」

「えええええええええええ1頭金貨500枚ってこと!?」

目をそらしてる護衛騎士、横から侍女様が

「1頭金貨1000枚かと」

「「「・・・・・・・・・・・・・・・」」」

「予算超えすぎじゃない!?なんで!?」

「馬は妥協できなかったんです」

すごいキリっとした顔で言ってくるけど

「こんなぼろ荷馬車にこんな立派な馬不釣り合いでしょ!馬狙いで野党が襲ってくるかもしれないよ!どうするの!?」

「「大丈夫です、野党ごとき蹴散らしますので」」

うん、大丈夫そうだ安心した。

でもそうじゃない。
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