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マイクが空から降ってきた
マイク その2
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高校へ入学早々。死んだ。一目惚れだった。だけど、その子は本物の国民的アイドルグループのリーダー。
佐江島 萌理。
もう無理だろうが。
なんだろうが……。
墓場は用意した!!
さあ、いざコクってやるぞ!
高校二年の時に、夕日が映える放課後の教室の片隅で、二人きりになった。コクろうとして、そして、話そうとして、でも、振り返った彼女の顔は……。
フッ。結果、玉砕した。
楽しい高校生活をありがとうございました!
だけど、その後に高校三年の異能科で、突然、俺にも強力な異能の力が!!
その異能の力とは……。
全国異能力試験でトップになれるほどだった。
「お兄ちゃーん……」
「あ、はい!」
「掃除しとかないと、ママにぬっころされるわよ」
「ああ……」
俺は部屋の片隅に置いてある掃除機へと、トボトボ歩いて行った。
「お兄ちゃん。その掃除機壊れているよー。ママが壊した」
「はい? って、ママよ!! 俺に手で掃除しろというのかーーー!!」
妹が持ってきた箒とちりとりで掃除終了。
ふう。これで部屋が少しは綺麗になったぜ。
「そういえば、パパから一周間後のイカ釣り船での旅で、釣り具の見積もりを頼まれていたっけ」
「ああ、私も! お兄ちゃん用のいざという時の救命救急道具!!」
「……はい?」
「パパが心肺停止した時に、乾電池で動く心臓マッサージ器があるか見て来いだって」
「パ! パパーーーン!!」
妹と一階へと降りていくと、玄関にママがいた。
「匡助《きょうすけ》。共子《きょうこ》。ついでに魚も買ってきて」
「はい!」
「はーい!」
東京世田谷区の一戸建ての家から、外へ出た。
申し分程度の常緑樹の並木が立っている遊歩道を、妹と歩いて、商店街へ向かう。が、途中。空からマイクが降ってきた。
「うがっ!」
「はりゃ?」
ボンっと鈍い音がしたかと思うと、気を失う寸前。頭を抑えるよりも。まず、なんで空からマイクが? という当然の疑問の方が早かった。
佐江島 萌理。
もう無理だろうが。
なんだろうが……。
墓場は用意した!!
さあ、いざコクってやるぞ!
高校二年の時に、夕日が映える放課後の教室の片隅で、二人きりになった。コクろうとして、そして、話そうとして、でも、振り返った彼女の顔は……。
フッ。結果、玉砕した。
楽しい高校生活をありがとうございました!
だけど、その後に高校三年の異能科で、突然、俺にも強力な異能の力が!!
その異能の力とは……。
全国異能力試験でトップになれるほどだった。
「お兄ちゃーん……」
「あ、はい!」
「掃除しとかないと、ママにぬっころされるわよ」
「ああ……」
俺は部屋の片隅に置いてある掃除機へと、トボトボ歩いて行った。
「お兄ちゃん。その掃除機壊れているよー。ママが壊した」
「はい? って、ママよ!! 俺に手で掃除しろというのかーーー!!」
妹が持ってきた箒とちりとりで掃除終了。
ふう。これで部屋が少しは綺麗になったぜ。
「そういえば、パパから一周間後のイカ釣り船での旅で、釣り具の見積もりを頼まれていたっけ」
「ああ、私も! お兄ちゃん用のいざという時の救命救急道具!!」
「……はい?」
「パパが心肺停止した時に、乾電池で動く心臓マッサージ器があるか見て来いだって」
「パ! パパーーーン!!」
妹と一階へと降りていくと、玄関にママがいた。
「匡助《きょうすけ》。共子《きょうこ》。ついでに魚も買ってきて」
「はい!」
「はーい!」
東京世田谷区の一戸建ての家から、外へ出た。
申し分程度の常緑樹の並木が立っている遊歩道を、妹と歩いて、商店街へ向かう。が、途中。空からマイクが降ってきた。
「うがっ!」
「はりゃ?」
ボンっと鈍い音がしたかと思うと、気を失う寸前。頭を抑えるよりも。まず、なんで空からマイクが? という当然の疑問の方が早かった。
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