猫の恩返し

主道 学

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猫の恩返し

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「うっ、痛い!」
 一人の男が突然倒れた。
 ここはアパートの1DK。男は独身で友達も恋人もいなかった。けれども一匹の捨て猫を拾い。それ以来可愛がっていた。
「ニャー!」
 捨て猫のミケは名前も男につけられていて、とても可愛いがられていた。
 原因不明の痛みで倒れた男。
 このアパートでは住人はその男の名前も知らないほど疎遠だった。
 もはやこれまでという。

 その時。
 実はミケは野良猫の総大将。
 すぐさま男の部屋へと野良猫を収集した。

 数分後。

「メスにゃー」
 ミケは白い手術衣をし、野良猫の助手数匹と緊急手術をしていた。
「汗にゃー」
 この界隈で、一番助手にふさわしいインテリ野良猫のイリ―とナルと手術をし、男は無事に一命をとりとめた。

 その後、ミケは男のアパートで末永く幸せに暮らしたそうだ。

 めでたし。めでたし。
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