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第1章〔地球編〕
34.鬼神対髑髏帝
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沖田仙道さんが窮地の寸前に登場した。仙道さんはトム・セッツガーを睨む。今まで見たことのない怒りの形相。
私、神代ひろなは背筋が凍るような悪寒が走った。
「怖い……」
まゆが仙道さんを見て奮えている。
私とまゆは気を失ったキアトに近づき、キアトの安否を心配した。
「これくらいで死ぬタマじゃないな」
いつの間に私達の場所に来たテルくんが、気絶しているキアトを見下したように言った。
「キミ達、遅くなってすまない、もう安心してくれ……、僕がトム・セッツガーを倒す」
右手に鋼鉄の棒のような武器を手にし、仙道さんはそう答えゆっくりとトムに向かって歩き始めた。鋼鉄の棒はどうやら仙道さんの横にいたWEGSが収納していた物のようだった。
「ワールド13で序列七位の私を序列十位のキミが……か?笑わせてくれるじゃないか、ミスターセンドー」
トム・セッツガーも仙道さんに向かって歩き、互いは睨み合いながら止まった。
「トム・セッツガー、貴方を現時点をもってワールド13の称号を剥奪する」
「ふん、ミスターセンドー、貴様を現時点をもって死刑執行する」
仙道さんの身体が痙攣したように奮え、額の左右からねじられた角が浮き出る。もともと浅黒い肌の仙道さんの全身が赤黒く変わり、筋肉が盛り上がる。
鬼変化能力が終わり、仙道さんは赤黒の鬼へと変化した。
一方、トム・セッツガーも変化能力者のようで、その変化途中の不気味さに私は気分が悪くなった。
見た目三十歳のトムはいきなり七、八十歳くらいに歳を取り、肌はただれたように衰え全身が骨だけに変わり果てた。
「私の能力は死神変化能力だ!」
トムは自身の肉体を失い骸骨に変化し、さらに都合よく風に運ばれたデスカウントのマントの一部をはおい、まさしく誰もが想像する死神の姿になった。
トムは柄の折れたデスカウントの鎌を手にしていた。……??「えっ?いつの間に?」
鬼と化した仙道さんは鋼鉄の棒のような武器を手に振り回す。
「まさに鬼に金棒だな」
ヒロヤとちなみが私達に近づき、ヒロヤが苦笑いしながら言う。顔中にアザや怪我をしているが、どう考えても敵にやられたんじゃないことは私にしか解らない。
金棒と鎌が激しく衝突し、火花が飛び散る。
仙道さんは金棒を巧みに使い、トムを後退させると、トムの肩へと打撃し、さらに足を粉砕した。
さらに髑髏頭やあちこちを骨折させた。
「粉砕骨折に複雑骨折だ」
「なるほど強いな、センドー」
仙道さんが言うと、トムは感心したように答えると、粉砕された骨がみるみるうちに、まるでビデオの逆戻しのように戻り、すぐに全身の骨が元通りとなった。
「仮にも私は死神、死神が死ぬ訳なかろう!私は不死身だ!」
その一言に私達は驚愕した。
「……!キ、キアト!」
まゆがいきなりキアトの名前を呼び、私はキアトを見た。
「キアトが目を覚ました!」
「良かった……」
私が喜ぶと、まゆはいきなり倒れているキアトに抱きつき、私は反射的にまゆをキアトから離した。
「いいじゃん!」「ダメ!」
脹れっ面のまゆに私は怒り返した。
「あのトムって野郎は!?」
キアトは上半身を上げようと試みるが、それをユウヤが止めた。
「余り動かないで、キアト、キミはこれ以上動くと、本当に死ぬよ……、でも……」
ユウヤはそう言い、キアトへと耳打ちした。
キアトはユウヤを見て軽く頷き、ゆっくりと仙道さんとトムの死闘を見た。
「不死身の私に敗北はない!貴様を殺し、次にこのWEGSを操る装置を使い、貴様らガキのWEGSを操り、貴様らを爆死させてからマザーウィッチを頂く!」
「よく喋る骸骨さんだ……」
トムの宣言に仙道さんが静かに答えた。
「仙道さん、トム・セッツガーをできる限りバラバラにして!」
ユウヤがいきなり仙道さんに言うと、仙道さんは「言われなくても」と返答した。
仙道さんは金棒を振り回し、トムを攻撃する。
「なるべく頭を狙って!」
ユウヤが仙道さんに助言するように言うと、仙道さんはトムの頭を狙い始めた。
「無駄だ!無駄と言ってるだろうが!」
「無駄じゃない!キアト、今だ!」
トムの叫びにユウヤが反論し、そしてキアトを呼んだ。
キアトは横たわりながら、小さな砂嵐を作り、トムへと向かわせた。
バラバラに粉々に粉砕されたトムは地面へと落ちるが、急速に骨が浮き上がり、みるみるうちに元通りになった。
「無駄だと言っているのが理解できないのか?」
仙道さんは金棒を収め、私達の方へと歩きだした。
「ど、何処へ、い、行く?」
トムが仙道さんを止めようと手を上げるが……
「ついでにWEGSを操作する装置という物も破壊させてもらった。違法だしね」
仙道さんは壊れた機械のような物をいつの間にか手にし、それを握り潰した。
「き、きさ、きしゃま!」
トムが怒りをあらわにし、仙道さんに向かって走り出そうとすると、いきなりトムは転んだ。
「な、何故、わ、わたしゅは、転んじや?」
「へっ、呂律が回ってねぇぜ」
焦るトムにテルくんが茶化す。
「もうトム貴方の負けだ」
「な、何を言っちぇる、わたすが負けるなぼ」
仙道さんが静かに言う。
「トム・セッツガー、よく喋る骸骨さんの肉体は別空間にあるんでしょ?腕も脚も、内臓も心臓も……」
ユウヤが仙道さんの変わりに答えると、トムは図星だったのか驚愕した。
「でも、脳と咽の筋肉だけは別空間に行かせれない。よく喋る骸骨さん。喋りすぎたことが貴方の敗因。キアトの砂鉄を脳に忍ばせたよ」
ユウヤはトムの弱点をつき、そしてキアトを見た。
「おにょれ、きしゃまらは、こじょしゅ」
「何を言ってんのか解んねぇよ」
「殺人快楽者トム・セッツガー、脳を治してもらうんだな、貴方の望み通り金星に行ける。金星の刑務所へ囚人としてだけどね……」
キアトは苦笑いし、仙道さんは静かに宣告した。
トム・セッツガーは訳の解らない奇声をあげ、やがて静かになり、駆けつけた警官達に逮捕され、この場から消えた。
ようやくこのモンタナ州のバイオロイドパークは静かになり、トム・セッツガーの企みは終焉を向かえた。
私、神代ひろなは背筋が凍るような悪寒が走った。
「怖い……」
まゆが仙道さんを見て奮えている。
私とまゆは気を失ったキアトに近づき、キアトの安否を心配した。
「これくらいで死ぬタマじゃないな」
いつの間に私達の場所に来たテルくんが、気絶しているキアトを見下したように言った。
「キミ達、遅くなってすまない、もう安心してくれ……、僕がトム・セッツガーを倒す」
右手に鋼鉄の棒のような武器を手にし、仙道さんはそう答えゆっくりとトムに向かって歩き始めた。鋼鉄の棒はどうやら仙道さんの横にいたWEGSが収納していた物のようだった。
「ワールド13で序列七位の私を序列十位のキミが……か?笑わせてくれるじゃないか、ミスターセンドー」
トム・セッツガーも仙道さんに向かって歩き、互いは睨み合いながら止まった。
「トム・セッツガー、貴方を現時点をもってワールド13の称号を剥奪する」
「ふん、ミスターセンドー、貴様を現時点をもって死刑執行する」
仙道さんの身体が痙攣したように奮え、額の左右からねじられた角が浮き出る。もともと浅黒い肌の仙道さんの全身が赤黒く変わり、筋肉が盛り上がる。
鬼変化能力が終わり、仙道さんは赤黒の鬼へと変化した。
一方、トム・セッツガーも変化能力者のようで、その変化途中の不気味さに私は気分が悪くなった。
見た目三十歳のトムはいきなり七、八十歳くらいに歳を取り、肌はただれたように衰え全身が骨だけに変わり果てた。
「私の能力は死神変化能力だ!」
トムは自身の肉体を失い骸骨に変化し、さらに都合よく風に運ばれたデスカウントのマントの一部をはおい、まさしく誰もが想像する死神の姿になった。
トムは柄の折れたデスカウントの鎌を手にしていた。……??「えっ?いつの間に?」
鬼と化した仙道さんは鋼鉄の棒のような武器を手に振り回す。
「まさに鬼に金棒だな」
ヒロヤとちなみが私達に近づき、ヒロヤが苦笑いしながら言う。顔中にアザや怪我をしているが、どう考えても敵にやられたんじゃないことは私にしか解らない。
金棒と鎌が激しく衝突し、火花が飛び散る。
仙道さんは金棒を巧みに使い、トムを後退させると、トムの肩へと打撃し、さらに足を粉砕した。
さらに髑髏頭やあちこちを骨折させた。
「粉砕骨折に複雑骨折だ」
「なるほど強いな、センドー」
仙道さんが言うと、トムは感心したように答えると、粉砕された骨がみるみるうちに、まるでビデオの逆戻しのように戻り、すぐに全身の骨が元通りとなった。
「仮にも私は死神、死神が死ぬ訳なかろう!私は不死身だ!」
その一言に私達は驚愕した。
「……!キ、キアト!」
まゆがいきなりキアトの名前を呼び、私はキアトを見た。
「キアトが目を覚ました!」
「良かった……」
私が喜ぶと、まゆはいきなり倒れているキアトに抱きつき、私は反射的にまゆをキアトから離した。
「いいじゃん!」「ダメ!」
脹れっ面のまゆに私は怒り返した。
「あのトムって野郎は!?」
キアトは上半身を上げようと試みるが、それをユウヤが止めた。
「余り動かないで、キアト、キミはこれ以上動くと、本当に死ぬよ……、でも……」
ユウヤはそう言い、キアトへと耳打ちした。
キアトはユウヤを見て軽く頷き、ゆっくりと仙道さんとトムの死闘を見た。
「不死身の私に敗北はない!貴様を殺し、次にこのWEGSを操る装置を使い、貴様らガキのWEGSを操り、貴様らを爆死させてからマザーウィッチを頂く!」
「よく喋る骸骨さんだ……」
トムの宣言に仙道さんが静かに答えた。
「仙道さん、トム・セッツガーをできる限りバラバラにして!」
ユウヤがいきなり仙道さんに言うと、仙道さんは「言われなくても」と返答した。
仙道さんは金棒を振り回し、トムを攻撃する。
「なるべく頭を狙って!」
ユウヤが仙道さんに助言するように言うと、仙道さんはトムの頭を狙い始めた。
「無駄だ!無駄と言ってるだろうが!」
「無駄じゃない!キアト、今だ!」
トムの叫びにユウヤが反論し、そしてキアトを呼んだ。
キアトは横たわりながら、小さな砂嵐を作り、トムへと向かわせた。
バラバラに粉々に粉砕されたトムは地面へと落ちるが、急速に骨が浮き上がり、みるみるうちに元通りになった。
「無駄だと言っているのが理解できないのか?」
仙道さんは金棒を収め、私達の方へと歩きだした。
「ど、何処へ、い、行く?」
トムが仙道さんを止めようと手を上げるが……
「ついでにWEGSを操作する装置という物も破壊させてもらった。違法だしね」
仙道さんは壊れた機械のような物をいつの間にか手にし、それを握り潰した。
「き、きさ、きしゃま!」
トムが怒りをあらわにし、仙道さんに向かって走り出そうとすると、いきなりトムは転んだ。
「な、何故、わ、わたしゅは、転んじや?」
「へっ、呂律が回ってねぇぜ」
焦るトムにテルくんが茶化す。
「もうトム貴方の負けだ」
「な、何を言っちぇる、わたすが負けるなぼ」
仙道さんが静かに言う。
「トム・セッツガー、よく喋る骸骨さんの肉体は別空間にあるんでしょ?腕も脚も、内臓も心臓も……」
ユウヤが仙道さんの変わりに答えると、トムは図星だったのか驚愕した。
「でも、脳と咽の筋肉だけは別空間に行かせれない。よく喋る骸骨さん。喋りすぎたことが貴方の敗因。キアトの砂鉄を脳に忍ばせたよ」
ユウヤはトムの弱点をつき、そしてキアトを見た。
「おにょれ、きしゃまらは、こじょしゅ」
「何を言ってんのか解んねぇよ」
「殺人快楽者トム・セッツガー、脳を治してもらうんだな、貴方の望み通り金星に行ける。金星の刑務所へ囚人としてだけどね……」
キアトは苦笑いし、仙道さんは静かに宣告した。
トム・セッツガーは訳の解らない奇声をあげ、やがて静かになり、駆けつけた警官達に逮捕され、この場から消えた。
ようやくこのモンタナ州のバイオロイドパークは静かになり、トム・セッツガーの企みは終焉を向かえた。
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