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第六章
無自覚で罪な蜜 3
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優しくするという言葉通り、ロベールは柔らかく何度もキスをして僕の気持ちを落ち着かせた。
不思議。ロベールの唇に触れられると、その箇所に震えるような幸せを覚える。
そして『ここに来て』、『こっちにも』と、僕の体のあちこちがロベールを求めて呼んでいるように思える。
ロベールもまるで僕のその体中の声が聞こえるかのように、唇をゆっくりと移動させている。
「南……」
「あ……、んっ、……な、に……?」
「可愛い体だ」
「……ふ、……あんっ!」
愛しそうに僕の体を撫でながら、わき腹あたりに舌を這わす。そしてそれはどんどん下降していき、ロベールの指先は、とうとう僕の後ろに入ってきた。
「ん……っ」
ピクンとちょっぴり固まる僕。だけどロベールはそんなことなんて気にもならないようで、さらに指を進めた。
「まだ柔らかいようだな」
「……あ、ふぁっ……! んんっ……」
「指……、増やしているぞ。大丈夫な……、ようだな」
「あ……」
熱い……、どうしよう熱が……、熱が広がってるよ。
下肢を中心に疼き始めた熱を何とかしたくて、シーツに足を擦りつけた。
体も勝手に捩れていく。
「んん……、ロベールぅ……」
「……待て、まだだ」
指の動きを大きくして僕を追い詰めながら、空いている手で僕の左の太腿を掴み割り開かせた。
なんて格好させるんだよ!!
「……っ、あっ!」
開かせた内腿にロベールが吸い付いた。途端にビクンと腰が跳ねる。
「……あ、ヤッ、だめっ!」
「だめじゃない……。好きだろ、ここ」
「んん……、ヤダッ! ああ……っ」
内側からも外側からも攻められて、籠る熱が半端ない。容赦なく膨れ上がるそれは、僕をさらに追いつめ始めた。
「ロベ……、ロベール……、ねがっ……、変に……、変になっちゃうからあ……」
「分かった。先にイってろ」
「……え? あっ!」
股を開かせた恥ずかしい格好のまま、今度は僕の反り返る前に手を伸ばし扱き始めた。
「ちょっと……、待っ……、ああっ……!」
その強烈な刺激に、僕の体は大変なことになっていた。追い上げられた熱がマグマのように膨れ上がって今にも爆発しそうだ。とてもじゃないけどもう、抑えられそうにない。
「ロベール……、いや……、あ……んんっ」
「イけよ……、いいから。お前……、ホントすごいぞ……」
「……は? えっ、……ああっ!! ……やっ!」
前も後もロベールの指の動きが速くなった。
追い上げるその半端なさに、
僕はロベールの手の中に、その白濁を勢いよく放っていた。
不思議。ロベールの唇に触れられると、その箇所に震えるような幸せを覚える。
そして『ここに来て』、『こっちにも』と、僕の体のあちこちがロベールを求めて呼んでいるように思える。
ロベールもまるで僕のその体中の声が聞こえるかのように、唇をゆっくりと移動させている。
「南……」
「あ……、んっ、……な、に……?」
「可愛い体だ」
「……ふ、……あんっ!」
愛しそうに僕の体を撫でながら、わき腹あたりに舌を這わす。そしてそれはどんどん下降していき、ロベールの指先は、とうとう僕の後ろに入ってきた。
「ん……っ」
ピクンとちょっぴり固まる僕。だけどロベールはそんなことなんて気にもならないようで、さらに指を進めた。
「まだ柔らかいようだな」
「……あ、ふぁっ……! んんっ……」
「指……、増やしているぞ。大丈夫な……、ようだな」
「あ……」
熱い……、どうしよう熱が……、熱が広がってるよ。
下肢を中心に疼き始めた熱を何とかしたくて、シーツに足を擦りつけた。
体も勝手に捩れていく。
「んん……、ロベールぅ……」
「……待て、まだだ」
指の動きを大きくして僕を追い詰めながら、空いている手で僕の左の太腿を掴み割り開かせた。
なんて格好させるんだよ!!
「……っ、あっ!」
開かせた内腿にロベールが吸い付いた。途端にビクンと腰が跳ねる。
「……あ、ヤッ、だめっ!」
「だめじゃない……。好きだろ、ここ」
「んん……、ヤダッ! ああ……っ」
内側からも外側からも攻められて、籠る熱が半端ない。容赦なく膨れ上がるそれは、僕をさらに追いつめ始めた。
「ロベ……、ロベール……、ねがっ……、変に……、変になっちゃうからあ……」
「分かった。先にイってろ」
「……え? あっ!」
股を開かせた恥ずかしい格好のまま、今度は僕の反り返る前に手を伸ばし扱き始めた。
「ちょっと……、待っ……、ああっ……!」
その強烈な刺激に、僕の体は大変なことになっていた。追い上げられた熱がマグマのように膨れ上がって今にも爆発しそうだ。とてもじゃないけどもう、抑えられそうにない。
「ロベール……、いや……、あ……んんっ」
「イけよ……、いいから。お前……、ホントすごいぞ……」
「……は? えっ、……ああっ!! ……やっ!」
前も後もロベールの指の動きが速くなった。
追い上げるその半端なさに、
僕はロベールの手の中に、その白濁を勢いよく放っていた。
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