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ドキドキし過ぎるんだよ、悪いかっ
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「……ん」
和基の舌が、俺の口腔内で甘く蠢いている。舌を絡め舐められて頭がぼうっとして蕩けてくる。
力の入らなくなった体を支えるために、和基の腕をギュッと掴んだ。
「青葉さん……」
「…………」
一旦唇が離れたので、顔を上げて和基を見上げた。頭がぼうっとしているので、視線が揺らぐ。
だけど離れてくれてホッとした。
これ以上続けられたら、本当に力が入らなくなるところだ。
「ああ、もう! 青葉さんったら可愛すぎる!」
ギュムッと抱きしめられて、充足感に満たされていく。
本当に、本当に俺はこいつに溺れている。
自覚があり過ぎて恥ずかしいほどだ。だけど――、
「……もう、いいだろ? ここでこれ以上こんなことしてたら、誰かに見られてしまうぞ?」
「見られたっていいですよ! その方が牽制できるし!」
「……牽制って、お前――」
「だって青葉さんを好きな人、ホント嫌になるくらいウジャウジャいるじゃないですか」
「…………」
それを言うなら心配なのはお前の方だ。
俺はたいてい相手が自分に気がある時は気が付くから、下手に隙なんて見せないけど、お前は鈍感だから下級生にニコニコ愛想を振りまいてるくせに。
恨めしい気持ちで、下から睨んだのに、こいつは何を思ったのかまた俺をグイッと引き寄せた。
「あ~、もう。本当に心配です。青葉さんをどこかに隠しておきたいですよ~」
「……っ、バカ! だからいい加減に離れろって!」
心臓が煩いくらいドキドキし始めたから、こいつに悟られる前にグイッと引き剥がした。
案の定、和基は剥れた顔をして見せた。
「……もう、青葉さんったら本当にクールなんだから……」
「…………」
クールなんかじゃない。
溺れて溺れて仕方がないから、どうにか息をしたいだけだ。
だけど鈍感なこいつは、俺のそんな気持ちになんて気づきもしていないんだ。
和基の舌が、俺の口腔内で甘く蠢いている。舌を絡め舐められて頭がぼうっとして蕩けてくる。
力の入らなくなった体を支えるために、和基の腕をギュッと掴んだ。
「青葉さん……」
「…………」
一旦唇が離れたので、顔を上げて和基を見上げた。頭がぼうっとしているので、視線が揺らぐ。
だけど離れてくれてホッとした。
これ以上続けられたら、本当に力が入らなくなるところだ。
「ああ、もう! 青葉さんったら可愛すぎる!」
ギュムッと抱きしめられて、充足感に満たされていく。
本当に、本当に俺はこいつに溺れている。
自覚があり過ぎて恥ずかしいほどだ。だけど――、
「……もう、いいだろ? ここでこれ以上こんなことしてたら、誰かに見られてしまうぞ?」
「見られたっていいですよ! その方が牽制できるし!」
「……牽制って、お前――」
「だって青葉さんを好きな人、ホント嫌になるくらいウジャウジャいるじゃないですか」
「…………」
それを言うなら心配なのはお前の方だ。
俺はたいてい相手が自分に気がある時は気が付くから、下手に隙なんて見せないけど、お前は鈍感だから下級生にニコニコ愛想を振りまいてるくせに。
恨めしい気持ちで、下から睨んだのに、こいつは何を思ったのかまた俺をグイッと引き寄せた。
「あ~、もう。本当に心配です。青葉さんをどこかに隠しておきたいですよ~」
「……っ、バカ! だからいい加減に離れろって!」
心臓が煩いくらいドキドキし始めたから、こいつに悟られる前にグイッと引き剥がした。
案の定、和基は剥れた顔をして見せた。
「……もう、青葉さんったら本当にクールなんだから……」
「…………」
クールなんかじゃない。
溺れて溺れて仕方がないから、どうにか息をしたいだけだ。
だけど鈍感なこいつは、俺のそんな気持ちになんて気づきもしていないんだ。
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