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卒業式の後
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卒業式の後、卒業パーティーがある
あっという間に最終学年も終わり、卒業式も今し方終わった
そして本番は実はここからだったりする
私は欠席したかったんだけど周りがそれを許してくれない
さて、エスコートは誰に頼もうかなぁ~
本来なら既に決まっていて当たり前なんだけど出るつもりもなかったし、全てお誘いは何故かオリバー君やデイジー、ゾーイにレオがお断りさせてもらっていたのでエスコート役がいない…これってサボれる案件?
「エマ?居た!こんな所で何してるのよ?」
「ゾーイこそこんなところに居ていいの?」
ここは学校の私のサボり場、第8箇所目で校舎からは少し遠い場所
「私はエマを探しに来たんじゃない!」
「ん?どうかした?」
「ダリウス様に探して来いって…あっ深い意味わないわよ!もう諦めさせたし、レオナルド様も居るし!」
ゾーイがダリウス王子を“殿下”ではなく“様”と呼んでいる理由…それは…そう!そうなのよ!ゾーイったらダリウス王子とそういう関係になったの!!
確かに合同授業では同じグループで他の女性よりは関わりがあるけど正直な感想は意外!だし、ダリウス王子が隣国に嫁ぐという事はゾーイは側室としてついて行く…ゾーイとも中々会えなくなる!
隣国の姫とゾーイ仲良くなれるかなぁ…大丈夫かなぁ…
側室はゾーイ以外取らないって言ってたけどそれはそれでどうなのかなぁ…
なんて思って聞いてみたら、ゾーイは姫様と会ったことがあって仲良しなんだって
なんでも隣国の姫様は子が成せない身体らしくって側室は必ず付く契約みたい(これは極秘情報…私知っちゃっていいの?)
姫様とダリウス王子の結婚は完全なる政略結婚でまぁとにかく大丈夫みたい
姫様とダリウス様の関係も悪くないみたいよ
姫様とダリウス王子はビジネスパートナー
ゾーイとダリウス王子はプライベートの仲って感じかな?
幸せになれるならそれでいい
オリバー君は卒業後、魔法を認められて騎士団からスカウトされて見習い魔法騎士として働くことが決まっている
一歩夢に近づいたね!おめでとう!
デイジーは孤児院の受付嬢として働くんだって!ナタリーさんもまだ産後すぐだし、育児も忙しいから復帰はもう少し先になるみたい
孤児院の受付とかシスターは騎士と結婚している人ばかりだから恋人が将来騎士になるオリバー君ってのは2人にとって中々良い環境だと思う
そしてタオから手紙が1通届いた
【卒業おめでとう】
たったこれだけの文字だったけど嬉しかったし、タオがどんな気持ちで書いたのか、本当は一緒に卒業したかっただろうなとか勝手に想像した
こっちからの手紙は届けられないけど私から「ありがとう」の気持ちは祈っておいた
「早く!エマ!着替えないといけないから時間があまりないわ!」
「着替え?制服じゃダメかな?着替えなんて持ってないよ?」
「ダメよ!ドレスは用意してあるわ!」
「でもエスコートも誰にも頼んでないよ?」
「それなら心配いらないわ!」
「…ゾーイ何企んでるの?」
「何にも企んでないわよ!さぁ!行きましょう行きましょう!」
「2人共~!ここに居た!早く早く!!」
ゾーイとデイジーにドナドナされていく私
「えっと…?ドレスってこれ?」
いやいやいや、これって誰がどう見ても
「「愛されてるわねぇ~」」
「…」
「さぁ!3人共!急いで着替えましょう!」
ゾーイはダリウス王子の色、デイジーはオリバー君の色
うん 分かる
だって婚約者と恋人
で?私は?何故…
「レオナルド様ったら独占欲が思ったより激しいのね」
「これオーダーメイドでしょ?流石というか…とっても素敵」
うん、素敵だよ
ドレスはね
でもこんなドレス私
「着れないよ!こんな高いドレス!それに色も!あからさまにじゃん!私まだ死にたくない!」
レオってダリウス王子もだけどさ!モテんのよ!すごく!
オリバー君もモテるけど!
ってあれ?私モテモテ集団の中にいる!?!?
今日最後だからって刺されたりしない!?
「な~に言ってんのよ!さぁ!早く早く!」
「エマ諦めな~」
「いやぁ~!!!!」
プロには逆らえなかった
いつの間にか制服は脱ぎ取られドレスを着せられて髪もセットされて化粧まで…
きゃっきゃ言い合っているデイジーとゾーイをジト目で見ながらエスコート役を待つ
なんでこんなにドキドキするの!?
あっという間に最終学年も終わり、卒業式も今し方終わった
そして本番は実はここからだったりする
私は欠席したかったんだけど周りがそれを許してくれない
さて、エスコートは誰に頼もうかなぁ~
本来なら既に決まっていて当たり前なんだけど出るつもりもなかったし、全てお誘いは何故かオリバー君やデイジー、ゾーイにレオがお断りさせてもらっていたのでエスコート役がいない…これってサボれる案件?
「エマ?居た!こんな所で何してるのよ?」
「ゾーイこそこんなところに居ていいの?」
ここは学校の私のサボり場、第8箇所目で校舎からは少し遠い場所
「私はエマを探しに来たんじゃない!」
「ん?どうかした?」
「ダリウス様に探して来いって…あっ深い意味わないわよ!もう諦めさせたし、レオナルド様も居るし!」
ゾーイがダリウス王子を“殿下”ではなく“様”と呼んでいる理由…それは…そう!そうなのよ!ゾーイったらダリウス王子とそういう関係になったの!!
確かに合同授業では同じグループで他の女性よりは関わりがあるけど正直な感想は意外!だし、ダリウス王子が隣国に嫁ぐという事はゾーイは側室としてついて行く…ゾーイとも中々会えなくなる!
隣国の姫とゾーイ仲良くなれるかなぁ…大丈夫かなぁ…
側室はゾーイ以外取らないって言ってたけどそれはそれでどうなのかなぁ…
なんて思って聞いてみたら、ゾーイは姫様と会ったことがあって仲良しなんだって
なんでも隣国の姫様は子が成せない身体らしくって側室は必ず付く契約みたい(これは極秘情報…私知っちゃっていいの?)
姫様とダリウス王子の結婚は完全なる政略結婚でまぁとにかく大丈夫みたい
姫様とダリウス様の関係も悪くないみたいよ
姫様とダリウス王子はビジネスパートナー
ゾーイとダリウス王子はプライベートの仲って感じかな?
幸せになれるならそれでいい
オリバー君は卒業後、魔法を認められて騎士団からスカウトされて見習い魔法騎士として働くことが決まっている
一歩夢に近づいたね!おめでとう!
デイジーは孤児院の受付嬢として働くんだって!ナタリーさんもまだ産後すぐだし、育児も忙しいから復帰はもう少し先になるみたい
孤児院の受付とかシスターは騎士と結婚している人ばかりだから恋人が将来騎士になるオリバー君ってのは2人にとって中々良い環境だと思う
そしてタオから手紙が1通届いた
【卒業おめでとう】
たったこれだけの文字だったけど嬉しかったし、タオがどんな気持ちで書いたのか、本当は一緒に卒業したかっただろうなとか勝手に想像した
こっちからの手紙は届けられないけど私から「ありがとう」の気持ちは祈っておいた
「早く!エマ!着替えないといけないから時間があまりないわ!」
「着替え?制服じゃダメかな?着替えなんて持ってないよ?」
「ダメよ!ドレスは用意してあるわ!」
「でもエスコートも誰にも頼んでないよ?」
「それなら心配いらないわ!」
「…ゾーイ何企んでるの?」
「何にも企んでないわよ!さぁ!行きましょう行きましょう!」
「2人共~!ここに居た!早く早く!!」
ゾーイとデイジーにドナドナされていく私
「えっと…?ドレスってこれ?」
いやいやいや、これって誰がどう見ても
「「愛されてるわねぇ~」」
「…」
「さぁ!3人共!急いで着替えましょう!」
ゾーイはダリウス王子の色、デイジーはオリバー君の色
うん 分かる
だって婚約者と恋人
で?私は?何故…
「レオナルド様ったら独占欲が思ったより激しいのね」
「これオーダーメイドでしょ?流石というか…とっても素敵」
うん、素敵だよ
ドレスはね
でもこんなドレス私
「着れないよ!こんな高いドレス!それに色も!あからさまにじゃん!私まだ死にたくない!」
レオってダリウス王子もだけどさ!モテんのよ!すごく!
オリバー君もモテるけど!
ってあれ?私モテモテ集団の中にいる!?!?
今日最後だからって刺されたりしない!?
「な~に言ってんのよ!さぁ!早く早く!」
「エマ諦めな~」
「いやぁ~!!!!」
プロには逆らえなかった
いつの間にか制服は脱ぎ取られドレスを着せられて髪もセットされて化粧まで…
きゃっきゃ言い合っているデイジーとゾーイをジト目で見ながらエスコート役を待つ
なんでこんなにドキドキするの!?
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