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過ぎゆく時間
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さて、10年生、最終学年になりました
早いものですね
7年生では特に変わった事はありませんでした
学校に魔物が入り込んでそれをいつメンで食い止めて私がとどめを刺したこと、そして犯人はタオだった事以外は何も
タオは犯罪者として何処かの孤島へ、島流しの刑
極刑は免れたけど…
タオは辛かっただろうな
(詳しく知りたいって?…考えておきます)
それから私に直接関係ないけどダリウス王子は隣国の姫様の婿様になるそうです
卒業したら会わなくなります。嬉しいです
別に嫌いじゃないよ、ただ注目浴びたくないし、噂されるも嫌なので
レオは側近だけど付いてかないみたい、他国に婿として行くってなるとそういう事もあるんだね
ダリウス王子、私だけじゃなくレオにも振られてドンマイだね(正確には振られてないけど)
ちょっと元気のなかったらしいダリウス王子には触れずに、気にもとめずに過ごしました
…刺繍入りのハンカチが欲しいと言われたので友達として一枚縫ってあげた。孫にあげる気持ちで
刺繍は手が覚えてて意外に上手に出来た
これだけめんどくさがって、嬉しいとか言いながら、やっぱり友達が遠くに行ってなかなか会えなくなるかもってなると寂しいね
何歳になっても別れは寂しさがくる
だからといって側室は絶~~っ対に拒否するけど
ーーー
8年生になっても私の環境はあまり変わらなかった
強いて言えばオリバー君とデイジーが付き合ったぐらい
いやぁ~あのプロポーズは中々ぐっとくるものがあった!
公開プロポーズ!若いねぇ~いいねぇ~
8年生からエントリー出来る学校の魔法のみで戦うトーナメント戦があってさ、出たい人が自分でエントリーするんだけど、そこで優勝したオリバー君はなんと優勝者スピーチでデイジーに告白!
いやぁ~
あの時のデイジーと言ったらなんで可愛らしかったか!!みんなに見せてあげたい、いや、勿体無い!見せたくない!
因みにこれを機にオリバー君の魔法の師匠は卒業させてもらった
冒険者活動で言うと、指導者のユリウスさんがお嫁さんの出産を機に冒険者から学校の先生に正式になったので私の指導者からは外れた
3人の指導者の中でも1番関わりが少なかったけど1番優しかった~甘いものが好きで訓練の帰りにパンケーキ食べたりしたなぁ
これからは生徒と先生の関係になるけど、実際あんまり変わんないかな?と思ってる
ーーー
9年生になると就職活動が始まるから割と忙しいんだけど私は冒険者を程々にやりながら気ままにのんびり生きていくから呑気なもんでした
魔法省とか騎士団とか王宮とか色々声かけてもらってるけど全部丁重にお断りして周りからは「勿体無い」言われすぎてモッタイナイオバケでそうだけど、のらりくらりとかわしている
とは言ってもこの1年で冒険者ランクを上げてCランクにしておいたよ
何もしていないわけじゃない、と思う
あっ、そうそう、最近結婚した人達が立て続けにいる
先ずは受付嬢のナタリーさんと孤児院護衛のフィンさんが出来ちゃった結婚!付き合ってたのは知ってたけどさ~いや~おめでたい!おめでたい!おめでとう!
そしてバツイチのエリオットさんは!なんと!なんと!マリアさんとゴールイン!!
マリアさんからの猛アタックだったらしい
肉食女子だったか…
それからロイさんは許嫁さんと夫婦の契りを結んだ
ロイさん許嫁とかいたんだ!あんまり会ってなかったみたいだけど大丈夫?って思ったけど大丈夫みたい
エルフは長寿だし人間とは違う時の流れなのかもしれない
まぁ外野がとやかくいう話でもないし、幸せそうなので安心
ん?私?特に何もありません
まぁ…流石にあそこまであからさまだと意識はしますけど
ーーー
「エマ!」
「レオ様!」
はい、愛称で呼ばせていただいてます
別に付き合っているとかではない
旦那の事もあるし一歩踏み出せないし、恋なのかも分かんない
でもまぁ、レオが私に気があるのは初めから感じてはいた
正直、失礼ながら前はめんどくさかったから気づいていないフリをしていたんだけど“ある事件”をきっかけにちょっとだけ私も意識するようになって、気づいたらレオ様呼びが決まってた
デイジーには「やっとかぁ」なんて言われたけど私達は何もない
ただ私がレオをレオナルド様呼びからレオ様呼びにしたのと、たまにレオとお昼を一緒に食べたり、街に買い物に行ったりするだけ
ただそれだけの関係
「エマ、今日放課後空いてるか?」
「うん、大丈夫だよ?」
「じゃあ迎えに来るから」
「はーい」
うん、それだけじゃなくて敬語も無くなって出会った時みたいな感じに戻った
これはデイジーの言っている進展の方ではなくて後退なんじゃないだろうか?
出会った頃の子犬感は無くなって大型犬って感じだな
犬には変わりないけど
「レオナルド様って本当に師匠のこと好きだよな」
オリバー君の師匠ではなくなったけど私への呼び方は相変わらずだ
「で?今日は何処に行くの?」
「ん?知らない」
「相変わらずねっ!もぅ!」
デイジーは年々私の親みたいになって来た
おかしいな?私前世と合わせると相当歳いってるのに…おばあちゃんもいいところなのに…
というかデイジーはおばさん化してない?可愛いけど、それも可愛いけども!!
オリバー君は優しい瞳でデイジーのこと見てるし
なんかデイジープリプリしてるし…可愛い
正直な話、私は旦那と子供のこと以外はかなり前世の記憶が薄くなっている
殆どない
今の世界の記憶のほうが色濃く残っている
いや、旦那と子供の記憶ももう既に過去の事として割り切れている
忘れる事はないけど縋る事もない
大切で大事な宝物で、心に刻まれていて
過去のこととして割り切れてはいるけど、旦那と我が子以上に大切なものは2つの人生を合わせてもないだろう
この状況になるまでは長いようでかなり短い時間だったように思う
人は環境に順応する
だから、そろそろ新しい恋を始めても良いのかもしれない
早いものですね
7年生では特に変わった事はありませんでした
学校に魔物が入り込んでそれをいつメンで食い止めて私がとどめを刺したこと、そして犯人はタオだった事以外は何も
タオは犯罪者として何処かの孤島へ、島流しの刑
極刑は免れたけど…
タオは辛かっただろうな
(詳しく知りたいって?…考えておきます)
それから私に直接関係ないけどダリウス王子は隣国の姫様の婿様になるそうです
卒業したら会わなくなります。嬉しいです
別に嫌いじゃないよ、ただ注目浴びたくないし、噂されるも嫌なので
レオは側近だけど付いてかないみたい、他国に婿として行くってなるとそういう事もあるんだね
ダリウス王子、私だけじゃなくレオにも振られてドンマイだね(正確には振られてないけど)
ちょっと元気のなかったらしいダリウス王子には触れずに、気にもとめずに過ごしました
…刺繍入りのハンカチが欲しいと言われたので友達として一枚縫ってあげた。孫にあげる気持ちで
刺繍は手が覚えてて意外に上手に出来た
これだけめんどくさがって、嬉しいとか言いながら、やっぱり友達が遠くに行ってなかなか会えなくなるかもってなると寂しいね
何歳になっても別れは寂しさがくる
だからといって側室は絶~~っ対に拒否するけど
ーーー
8年生になっても私の環境はあまり変わらなかった
強いて言えばオリバー君とデイジーが付き合ったぐらい
いやぁ~あのプロポーズは中々ぐっとくるものがあった!
公開プロポーズ!若いねぇ~いいねぇ~
8年生からエントリー出来る学校の魔法のみで戦うトーナメント戦があってさ、出たい人が自分でエントリーするんだけど、そこで優勝したオリバー君はなんと優勝者スピーチでデイジーに告白!
いやぁ~
あの時のデイジーと言ったらなんで可愛らしかったか!!みんなに見せてあげたい、いや、勿体無い!見せたくない!
因みにこれを機にオリバー君の魔法の師匠は卒業させてもらった
冒険者活動で言うと、指導者のユリウスさんがお嫁さんの出産を機に冒険者から学校の先生に正式になったので私の指導者からは外れた
3人の指導者の中でも1番関わりが少なかったけど1番優しかった~甘いものが好きで訓練の帰りにパンケーキ食べたりしたなぁ
これからは生徒と先生の関係になるけど、実際あんまり変わんないかな?と思ってる
ーーー
9年生になると就職活動が始まるから割と忙しいんだけど私は冒険者を程々にやりながら気ままにのんびり生きていくから呑気なもんでした
魔法省とか騎士団とか王宮とか色々声かけてもらってるけど全部丁重にお断りして周りからは「勿体無い」言われすぎてモッタイナイオバケでそうだけど、のらりくらりとかわしている
とは言ってもこの1年で冒険者ランクを上げてCランクにしておいたよ
何もしていないわけじゃない、と思う
あっ、そうそう、最近結婚した人達が立て続けにいる
先ずは受付嬢のナタリーさんと孤児院護衛のフィンさんが出来ちゃった結婚!付き合ってたのは知ってたけどさ~いや~おめでたい!おめでたい!おめでとう!
そしてバツイチのエリオットさんは!なんと!なんと!マリアさんとゴールイン!!
マリアさんからの猛アタックだったらしい
肉食女子だったか…
それからロイさんは許嫁さんと夫婦の契りを結んだ
ロイさん許嫁とかいたんだ!あんまり会ってなかったみたいだけど大丈夫?って思ったけど大丈夫みたい
エルフは長寿だし人間とは違う時の流れなのかもしれない
まぁ外野がとやかくいう話でもないし、幸せそうなので安心
ん?私?特に何もありません
まぁ…流石にあそこまであからさまだと意識はしますけど
ーーー
「エマ!」
「レオ様!」
はい、愛称で呼ばせていただいてます
別に付き合っているとかではない
旦那の事もあるし一歩踏み出せないし、恋なのかも分かんない
でもまぁ、レオが私に気があるのは初めから感じてはいた
正直、失礼ながら前はめんどくさかったから気づいていないフリをしていたんだけど“ある事件”をきっかけにちょっとだけ私も意識するようになって、気づいたらレオ様呼びが決まってた
デイジーには「やっとかぁ」なんて言われたけど私達は何もない
ただ私がレオをレオナルド様呼びからレオ様呼びにしたのと、たまにレオとお昼を一緒に食べたり、街に買い物に行ったりするだけ
ただそれだけの関係
「エマ、今日放課後空いてるか?」
「うん、大丈夫だよ?」
「じゃあ迎えに来るから」
「はーい」
うん、それだけじゃなくて敬語も無くなって出会った時みたいな感じに戻った
これはデイジーの言っている進展の方ではなくて後退なんじゃないだろうか?
出会った頃の子犬感は無くなって大型犬って感じだな
犬には変わりないけど
「レオナルド様って本当に師匠のこと好きだよな」
オリバー君の師匠ではなくなったけど私への呼び方は相変わらずだ
「で?今日は何処に行くの?」
「ん?知らない」
「相変わらずねっ!もぅ!」
デイジーは年々私の親みたいになって来た
おかしいな?私前世と合わせると相当歳いってるのに…おばあちゃんもいいところなのに…
というかデイジーはおばさん化してない?可愛いけど、それも可愛いけども!!
オリバー君は優しい瞳でデイジーのこと見てるし
なんかデイジープリプリしてるし…可愛い
正直な話、私は旦那と子供のこと以外はかなり前世の記憶が薄くなっている
殆どない
今の世界の記憶のほうが色濃く残っている
いや、旦那と子供の記憶ももう既に過去の事として割り切れている
忘れる事はないけど縋る事もない
大切で大事な宝物で、心に刻まれていて
過去のこととして割り切れてはいるけど、旦那と我が子以上に大切なものは2つの人生を合わせてもないだろう
この状況になるまでは長いようでかなり短い時間だったように思う
人は環境に順応する
だから、そろそろ新しい恋を始めても良いのかもしれない
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