上 下
32 / 66

フレイヤさんに会いに行く

しおりを挟む
入学式から2週間。

クラスの子達はいくつかのグループが出来てる。
私はデイジーとタオと3人で行動することが多いかな。

今日はフレイヤさんに会いに、放課後
(1年生にとっての放課後は、他の学年の生徒達はお昼休憩)
3人でフラワークラブに行ってみることにした。

クラブを見に行くのは初めてで、楽しみだ♩
クラブ活動は基本的にどの時間のどの曜日に活動するかはそのクラブごと変わる。

カイル先生の話によると、フラワークラブの活動内容は主に
花の育成・観察・販売

簡単に説明すると、
クラブに入部してる人たちが、みんな決めた何種類かの花を
交代で毎日出入りし、育成・観察する。

自分で苗を持って来てフラワークラブで育ててもいいみたい。その場合はみんなで育ててる花+自分の花をお世話する事になる。

販売は花を加工したものを売ってるみたい。生花は販売してない。
学園が商業ギルドに登録していて、格安で商品化したものを販売している。

花の街だから、花を売ってる店は多いけど、花の加工はあまりしないみたい。
学園では色々新しい加工商品を考えてるんだって。

とこんな感じ。
もっと詳しいことが知りたければ、クラブで聞いた方がいいとの事。

私はフレイヤさんに手紙と手作りミサンガを渡す事にした。
紐は孤児院にあったのを勝手に頂戴した。
ミサンガは前世で子供が大ハマりしていた時に、一緒に大ハマりしたことがある。

孫が生まれたら孫とも作り、定年を過ぎてから趣味+ボケ防止の為にも作ってた。
フリマで販売もしてたよ。
柄は花柄にした。
前世で1番作ってた柄で、手が覚えてるし、フラワークラブに入部してるから、花柄なら喜んでくれるかなって思って。

色は白ベースに水色の縁、ピンクの花に緑の葉っぱだ。
何でこの色かっていうと、孤児院にある紐でミサンガを作れそうなのがこれしか無かったから。

でも可愛くできたと思う。
もしいらなかったら簡単に捨ててもらえるしね。
念のため、ミサンガは紐が切れたら願いが叶うっていう迷信があることを書いて入れておいた。

フラワークラブは学園にある庭の奥に2階建ての建物と温室がその隣にある。
ブルームは花の街だから、学園側も力を入れているクラブみたい。
結構立派だ。
花園とも読ばれてる。

フレイヤさんいるといいなぁ。
教室にいけば会える確率は上がるけど、流石に10年生のAクラスに行くのは気が引けた。
タオとデイジーもクラブの方が行きやすいって言ってたしね。

3人でどんな花があるのかなぁ~とか、楽しみだねって話をしてるうちに到着。

私はドアをノックをする。
「はぁ~い」
女の人の声がした。

タオは早くしおりの作り方を知りたいみたいで1番ソワソワしてる。
今日の朝からテンションが高かったもんな。
本がたくさんあるから、いっぱいしおりが欲しいんだって。
本のイメージにあった物を作って挟みたいって言ってた。

ガチャ

ドアが開く。

「あら、1年生かしら?」
「はい!1年Bクラスのエマです。フレイヤさんは居ますか?」
「私がフレイヤよ?私に何か話があるのかな?」

目の前にいる女の人がフレイヤさんだった!!

「あの、手紙とプレゼントありがとうございました。入学式の時に机にあった手紙がフレイヤさんからで、そのお礼に来ました!!これよかったら受け取ってください。」
手紙とミサンガの入った封筒をわたす。

「まあ!」フレイヤさんはびっくりしてる。
まさかお礼にくるなんて思ってなかったんだろう。

「ありがとう。とっても嬉しい!後でゆっくり見させてもらうね♩」
そう言って喜んでくれた。

それからタオとデイジーも挨拶をして、今日はお礼としおりの作り方が知りたくて3人で来たことを伝えた。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

異世界リナトリオン〜平凡な田舎娘だと思った私、実は転生者でした?!〜

青山喜太
ファンタジー
ある日、母が死んだ 孤独に暮らす少女、エイダは今日も1人分の食器を片付ける、1人で食べる朝食も慣れたものだ。 そしてそれは母が死んでからいつもと変わらない日常だった、ドアがノックされるその時までは。 これは1人の少女が世界を巻き込む巨大な秘密に立ち向かうお話。 小説家になろう様からの転載です!

【完結】追放された生活錬金術師は好きなようにブランド運営します!

加藤伊織
ファンタジー
(全151話予定)世界からは魔法が消えていっており、錬金術師も賢者の石や金を作ることは不可能になっている。そんな中で、生活に必要な細々とした物を作る生活錬金術は「小さな錬金術」と呼ばれていた。 カモミールは師であるロクサーヌから勧められて「小さな錬金術」の道を歩み、ロクサーヌと共に化粧品のブランドを立ち上げて成功していた。しかし、ロクサーヌの突然の死により、その息子で兄弟子であるガストンから住み込んで働いていた家を追い出される。 落ち込みはしたが幼馴染みのヴァージルや友人のタマラに励まされ、独立して工房を持つことにしたカモミールだったが、師と共に運営してきたブランドは名義がガストンに引き継がれており、全て一から出直しという状況に。 そんな中、格安で見つけた恐ろしく古い工房を買い取ることができ、カモミールはその工房で新たなスタートを切ることにした。 器具付き・格安・ただし狭くてボロい……そんな訳あり物件だったが、更におまけが付いていた。据えられた錬金釜が1000年の時を経て精霊となり、人の姿を取ってカモミールの前に現れたのだ。 失われた栄光の過去を懐かしみ、賢者の石やホムンクルスの作成に挑ませようとする錬金釜の精霊・テオ。それに対して全く興味が無い日常指向のカモミール。 過保護な幼馴染みも隣に引っ越してきて、予想外に騒がしい日常が彼女を待っていた。 これは、ポーションも作れないし冒険もしない、ささやかな錬金術師の物語である。 彼女は化粧品や石けんを作り、「ささやかな小市民」でいたつもりなのだが、品質の良い化粧品を作る彼女を周囲が放っておく訳はなく――。 毎日15:10に1話ずつ更新です。 この作品は小説家になろう様・カクヨム様・ノベルアッププラス様にも掲載しています。

異世界カードSHOP『リアのカード工房』へようこそ

夢幻の翼
ファンタジー
私の夢は自分の店舗を持つこと。転生女子リアは今日も頑張る! 女子大生の理愛(リア)は不慮の事故にて命を落とし輪廻の管理者によって異世界へと転生を遂げる。 そこでは皆スキルと呼ばれる特技を持ち、それを生業の主として暮らしていた。 リアが教会でスキルを鑑定してもらった特殊なスキルとは?

野生児少女の生存日記

花見酒
ファンタジー
とある村に住んでいた少女、とある鑑定式にて自身の適性が無属性だった事で危険な森に置き去りにされ、その森で生き延びた少女の物語

聖女やめます……タダ働きは嫌!友達作ります!冒険者なります!お金稼ぎます!ちゃっかり世界も救います!

さくしゃ
ファンタジー
職業「聖女」としてお勤めに忙殺されるクミ 祈りに始まり、一日中治療、時にはドラゴン討伐……しかし、全てタダ働き! も……もう嫌だぁ! 半狂乱の最強聖女は冒険者となり、軟禁生活では味わえなかった生活を知りはっちゃける! 時には、不労所得、冒険者業、アルバイトで稼ぐ! 大金持ちにもなっていき、世界も救いまーす。 色んなキャラ出しまくりぃ! カクヨムでも掲載チュッ ⚠︎この物語は全てフィクションです。 ⚠︎現実では絶対にマネはしないでください!

転生してしまったので服チートを駆使してこの世界で得た家族と一緒に旅をしようと思います

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
俺はクギミヤ タツミ。 今年で33歳の社畜でございます 俺はとても運がない人間だったがこの日をもって異世界に転生しました しかし、そこは牢屋で見事にくそまみれになってしまう 汚れた囚人服に嫌気がさして、母さんの服を思い出していたのだが、現実を受け止めて抗ってみた。 すると、ステータスウィンドウが開けることに気づく。 そして、チートに気付いて無事にこの世界を気ままに旅することとなる。楽しい旅にしなくちゃな

飯屋の娘は魔法を使いたくない?

秋野 木星
ファンタジー
3歳の時に川で溺れた時に前世の記憶人格がよみがえったセリカ。 魔法が使えることをひた隠しにしてきたが、ある日馬車に轢かれそうになった男の子を助けるために思わず魔法を使ってしまう。 それを見ていた貴族の青年が…。 異世界転生の話です。 のんびりとしたセリカの日常を追っていきます。 ※ 表紙は星影さんの作品です。 ※ 「小説家になろう」から改稿転記しています。

隠密スキルでコレクター道まっしぐら

たまき 藍
ファンタジー
没落寸前の貴族に生まれた少女は、世にも珍しい”見抜く眼”を持っていた。 その希少性から隠し、閉じ込められて5つまで育つが、いよいよ家計が苦しくなり、人買いに売られてしまう。 しかし道中、隊商は強力な魔物に襲われ壊滅。少女だけが生き残った。 奇しくも自由を手にした少女は、姿を隠すため、魔物はびこる森へと駆け出した。 これはそんな彼女が森に入って10年後、サバイバル生活の中で隠密スキルを極め、立派な素材コレクターに成長してからのお話。

処理中です...