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初めての会話

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木の影から様子を見る。
男の人が2人
女の人が1人
〈鑑定〉

グレン 30歳 人間
HP980
MP450
騎士団 団長
火A、身体強化B、探索A

ロイ 2500歳 エルフ
HP1000
MP3200
騎士団 魔法使い
風S、水A、土A、浮遊S

マリア 20歳 人間
HP450
MP200 
騎士団 騎士見習
水B、光C

・・・エルフ!!エルフ!!
異世界って感じだ!
それに皆んな騎士団だって。
すごい。本当にあるんだね。騎士団。

それにしても、エルフは特別だからHPとかMPとか参考にならないとして、
私けっこうやばくない?
会う前に偽造しとこう。
鑑定持ちはいないみたいだけど念の為に。

エマ 5歳 人間
HP100/430
MP80/760

《浮遊A》〈結界E/A〉〈音遮断E/B〉
〈希薄E/B〉〈圧力E/B〉
《覇気A》〈気合玉E/A〉
《空間魔法A》〈探索E/A〉《鑑定A》
《隠蔽B》《偽造A》

スキル
《転生者 幸運》

こんなもんかな?とりあえず。
MP増えてたから覇気と鑑定も隠蔽しとこう。
これでよしっ。もし見られても


エマ 5歳 人間
HP100
MP80
結界E、音遮断E、希薄E、圧力E、気合玉E、探索E


ってなるでしょう。
MPの割に使える魔法が多い気もするけど仕方ないよね。こればかりは。

さて、声かけるか。
ガサガサっ

エ「あのーすみません」

グ、ロ、マ「?!」

マ「・・・えっと、どうしたのかな?」
グレンとロイはもちろんマリアも警戒態勢だ。

気にせず話しかける。
エ「これを焼いて欲しいんです」
ウサギの肉を差し出す。

エ「今持ってるのはコレしかないので、これと交換で火を貸してくれませんか?」
コアとキバとツノを差し出す。

グ、ロ、マ「・・・」

エ「やっぱりダメですよね。ありがとうございました。」
あーやっぱりダメかぁそうだよね。
話しかけたら黄色マーク付いたし、火は貴重だもんねぇ。
でもこれ荷物なんだよね。
よしっ。

エ「あの、荷物になるので良かったらコレ全部もらってくれませんか?
私火を使えないのでお肉は食べれないですし、
鞄もないのでキバとか持ち歩くの大変なので」
ここまで淡々と話す。5歳児。普通に考えてこれだけでもおかしいのだが、エマにはその感覚はない。

ロ「これはどうしたのですか?」

エ「?ウサギとオオカミを倒したら出てきました。もしかして拾ったらまずかったですかね?」

ロ「いいえ。魔物を倒したら倒した人に持ち帰る権利があります。
ところで、お連れの方は?」

エ「いません。」

ロ「?」

ロ「1人で倒して1人でこの森を歩いてきたのですか?」

エ「はい。」
あーなんかめんどくさいことになったかな?騎士団だもんね。
安全だけど色々めんどくさいかも。
人のいい冒険者さんとか商人さんに声かけたら良かったかなぁー。

エ「ではこれで失礼します。」
よしっさっさと退散しよう!

グ「待て」

エ「・・・」
うわっ団長さんだ。
なんか睨まれてる。そりゃ怪しいよね。うん。でもマークは赤じゃなくて黄色だ。良かった。

エ「えっとー。なんでしょう?」

グ「肉焼いてやるからそこで待ってろ」

エ「やったぁ!ありがとうございます!」


肉焼いてやる。の一言で、さっきまでのめんどくさいなって気持ちは何処かに行ってしまったエマでした。


ソワソワ

お肉まだかなぁ~ん~いい匂い。
お肉はグレンさんが焼いてくれてるよ。
だって火魔法が使えるのグレンさんだけだもんね。

お肉が焼けるまで、私はロイさんに色々質問される事に。
お肉が食べたい私はなんでも答えるよ!!さぁ来い!

マリアさんはロイさんの横でなんか書くみたい。私について分かったこと書くのかな?なんかそんな感じだ。

ロ「まずは自己紹介をしましょう。
私がロイ、肉を焼いてるのがグレン、この女性はマリアといいます。」

エ「ロイさんにグレンさんにマリアさん。よろしくお願いします。
私はエマと言います。」

ロ「エマさんですね。こちらこそよろしくお願いします。
さてエマさん、あなたはどうしてこんな森に1人でいるのですか?」

エ「ロイさん。私のことはエマで構いません。
んーどうしてですかね?気付いたら森で目が覚めました」

ロ「ご両親は?」

エ「分かりません。そもそもわたしなにも覚えていないのです。
実は名前も自分で考えてつけました。」

ロ「そうですか・・・。何か覚えていることはありますか?」

エ「すみません。何も。」

ロ「エマが謝ることではありませんよ。大丈夫です。私達が安全な場所に案内しますので。こう見えても私達は騎士団なので安心してください。」

エ「ありがとうございます。」
んーこれは保護されたってやつか。
まぁいっか!
めんどくさい入国手続きとかはやってくれるだろうし、これからどうなるのかなぁ~楽しみ。

ロ「ではここでマリアと少し待っていてくださいね。」

ロイさんはグレンさんのとこに行った。
私のこと報告するのかな?

マ「エマちゃんよろしくね」
マリアさんは私に笑顔で微笑んでくれた。
うん。マリアさんは天使だな。かわいいもん。
てかやっぱりこの世界皆んな美男美女説ありですね。

エ「こちらこそ宜しくお願いします。」

あー早くウサギのお肉がたべたいっ!!
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